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昔、世話になった上司の息子さんが事故で亡くなったという
知らせが届いた。 まだ 16歳の早すぎる死である。 上司としても とても熱く、部下の気持ちを大事にしてくれる人だけれど 父としても 家族のことを 何よりも大切にしていた。 ある朝、仕事の都合で始業時間の1時間前に出勤した私は 事務所の奥の会議室から 誰かが電話で話している声が聞こえた。 私のほかにも 仕事をしている人がいるのだなと あまり、気にせず OAルームで作業を始めたのだった。 OAルームと会議室は天井から50cmくらい開口してあるので 話の内容が漏れ聞こえてくる。 当時 その上司は単身赴任だった。 どうやら息子さんと話をしているらしい。 「お母さんに手をあげるのは男として最低なんだぞ」 「来週には帰るから 男同士で話をしよう」 思春期にあった息子さんはどうやら ちょっぴしグレていたらい。 隣の部屋にいて 姿は見えないけれど ひとこと、ひとこと 穏やかに 真摯に語りかける上司の姿が 見えるような気がした。 「愛」なんだな。 その時 じいーんとした気持ちにあったことを今も鮮明に覚えている。 その場にいるのが なんだか申し訳なくなって そっと 事務所から外へ出て スターバックスへ向かった私。 あれから4年くらいたつ。 あの親子の会話がもうないのだと思うと やりきない気持ちになる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 11, 2005 12:19:21 AM
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