カテゴリ:ひとりごと
毎日 彼女は会社の近くの道端にたたずんでいる。
足元は黒いスリッパ。だけど先端の部分がぱっかり 開いてしまっている。 暑くなったけど トップスはフリース。 ボトムは7分丈のハーフパンツ。 1ケ月前までは あかぎれができていた。 湿度の上昇に比例して 彼女からは独特の匂いが放たれる。 すれ違うときには 無意識にうちに息を止めてしまう。 目が合うことは ない。 彼女はいつもどこか遠くを見ている。 ロマンちゃんなうちの上司に言わせると 「誰かを待っているに違いない」そうだ。 迎えに来てくれる誰かを。 「せつないなあ」 はーというため息で オリジナルストーリーに自ら ハマっている。 たいてい見かけるんだが 日曜、とか たまーに姿が見えない日もある。 何度も市役所の職員がパンと飲み物がはいった袋を持って 彼女を保護しようと試みる風景を見ているので もしかすると そういうシェルターのようなところに 行ったかなあ と考えてみたり。 (翌日 出勤時にみかけて なぜかホッとする) 平成13年度の調査では熊本市内のホームレスは124人だった。 街のまんなかで見かけるヒトは少ないのだが カンゴミや瓶ゴミの 回収日の前夜には 大きな袋をいくつももってふらふらと 自転車をこいでいるのをみかけることがある。 私の気になるちょいレゲエな彼女、時折 コンビニでカップ麺を 購入している姿も目撃される。 ココロのなかで くすっとしながら 好きな銘柄はなんなのかなあ?と 気にしてしまう今日このごろなのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ひとりごと] カテゴリの最新記事
|
|