カテゴリ:感動したこと
雨雲の上は虹色。
長雨も終わりに差し掛かったころ 仕事のために乗った夕刻の飛行機 地平線?空平線とでもいうのであろうか? 視界の限界といえる場所には 雲母色、うすくれないの夕焼け雲がたなびいている。 パイロットという職業の人たちは毎日こんな 幻想的な光景を見ているのだろうか。 地上降りた時に なんてうす汚くてゴミゴミしているのだろうと そのギャップに嫌気がささないのであろうか。 あまり窓際に乗るチャンスがない。 搭乗手続きがいつもギリギリだからだ。 空弁や空港限定のおみやげを物色する間もない。 でも張り切って窓際を取ると ときおり 巨大な人や 靴下まで脱いじゃうような人も 来るので 好んで座るのは中央座席の通路側だ。 ここだと 隣りの席が空いている可能性が高いのだ。 なんてたって 飛行機のシートは狭い。 特に 前後のゆとりがないので圧迫感に 気が滅入る。バス以下なんである。 飛行機が好きな瞬間は 離陸前の 動き出す時に整備の人達が 「いってらっしゃい」と手をふってくれる 瞬間だ。 なんだか わからないけれど すっと涙が出そうになる。 空港での見送りをされて しばらく会えない人がいる。 手荷物チェックまでは なんとかこらえて笑顔で おちゃらけて 手なんて振ってみるけれど 座席にすぽっと収まると ぐつぐつと涙が あふれてしまうことがある。 だからなんとなく わたしのなかの空港のイメージは せつない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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