高燈籠付近のモミジ
乾いた葉をわざとガサガサ踏んづけながら、
千鳥ヶ淵戦没者墓苑まで歩きます。
花見の頃の喧騒はどこへ?
それでも桜の木の下に奥様を立たせ腕の見せどころ、
カメラを手にする中年の男性。
とても仲の良い素敵なご夫婦とお見受けしました。
羨ましいな。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑は国が管理する施設なのに、
いつ行っても閑散としています。
慰霊祭などは皇族の方や多くの政治家が参列するのですが。
靖国とともに「戦没者を祀る」ことの難しさを
毎度考えさせられます。
でも亡くなった方のご遺骨が納めてあることは事実。
しかも外地からご遺族のもとへ戻れなかった無念のお骨です。
私は千鳥ヶ淵を訪れたら必ず立ち寄ることにしています。
千鳥ヶ淵をぐるりとまわって、北の丸公園へ向かいます。
怖くて運転できない、都心の高速道路の脇を通過。
見る限りまだ余裕を持って走っているからいいけれど、
猛スピードの上に車間が狭いので、都内の高速は走りたくない。
東京国立近代美術館の横から公園内へ。
「都心の紅葉は今週末が見ごろ」と紹介されているだけあって
北の丸公園も見応えありました。
池の水面に映るこの風景を、水彩画で描く集団がいました。
チラと覗くとさすが。
感性を絵で表せるのは幸せなことです。
してみたくても出来ない者もいるのですから。
モミジが折り重なるように生えている場所があります。
私は綺麗に撮れませんでしたが、歩く人が皆
「本当に見事だ」と言うのが聞こえました。
もっと晴れていたなら葉の下にもぐりたかったのに、
というご婦人のつぶやきも。
園内を散策して清水門から外へ出ました。
武道館の正八角形の屋根。
丸々と太ったノラちゃん。
公園界隈の子は皆、おデブさん。
控えめにノドを鳴らす。
ここから神田の古書街をぬって気象庁、消防庁の前を通り、和田倉噴水公園へ辿りつきました。
しかし残念なことに携帯がスタミナ切れで画像を残せませんでした。
皇居前では「パレスサイクリング」など楽しげな光景を目の当たりにし、
「私もチャリに乗りたい!」と思ったのですが残念ながら今日はパス。
皆、皇居前の広々とした公道をのびのび走っていました。
左手に東京駅を見れば正面には東京タワー。
これは是非参加してみたいです。
12月、いよいよ冬。
東京もそろそろ、赤や黄色の賑やかな季節にさようならです。
次に九段を訪れるのはまた桜の頃かも。