早朝に鳴る電話の音
振られてしまったことを消化するため、また彼への思いを断ち切るため期末試験に没頭した。朝から晩まで勉強しつづけた。その間何度も何度も彼を想って泣いた。もし私があのままDateを続けていたら、ジェフリーは私を好きになってくれただろうか?とてもそんな気がしなかった。しかし自分の人生にもう深くリンクしないことを思うだけで辛かった。こんなにあの人と関わりがなくなることを悲しく思うことは今までの恋愛に一回も起きなかったことだ。ローレンは別れるとき、ジェフリーともう一度会いたい!という理由で別れることにものすごい怒りを感じていたが、それでも振られた私に、「makieは十分今のままで。彼はもったいないことをした。」慰め、映画ショッピング、ドリンクに毎週末私を連れ出した。私は「連れ出してくれる気持ちはとても嬉しいけど、私を追いかけても無駄よ、ローレン。私をガールフレンドにするなんてもう考えないで。私にはその価値はないし、振られてもジェフリーを忘れることなんてできないから。」といい続けた。それでも彼は「わかっているよ。でも一緒にご飯食べたり映画を友だちをしてみるのはいいだろう?」と誘い続けた。12月になった、クリスマスが近づき、寒いフィラデルフィアには時折雪が降った。街はクリスマスのイルミネーションで飾られる季節だ。私は相変わらず毎日ジェフリーを1分ごとに想った。友人にあげるクリスマスの手作りCDを、ふっとジェフリーにもあげたくなった。私に本気で男の人を好きになる感覚を与えてくれた人、完璧だったデート、いつも優しかった彼、いろんなジェフリーの顔を思い出して、お礼が言いたくなった。ふっと。「友だちにプレゼントを配っていて、あなたにも一つあげたいから、ちょっとだけ立ち寄って、私大体午後は図書館にいるから、、」というEメールを彼に送ってみた。CDの中にいれる友人に対する一人一人のメッセージにジェフリーには、 I am always welcome to listen to your stories.と書いて。なかなかいい言いたいこと想っていることを口にせずいつも人当たりのいい優しい彼、でもびっくりするくらい繊細なのを私は知っている。だからいつだって彼の弱いところを聞いてあげたかった。寒い朝7時、ベットでまだ寝ている私に電話の音が鳴り響く。もしもしーー?「Hey,It's Jeffery!」びっくりして目が一気に覚めてしまった。なんでこんな 早くに電話しているの?makieは早起きだから起きているかと思って。慌てて口をゆすごうとベットを滑り降りる私。水を入れたグラスを口に含もうとした瞬間、彼は突然まるでうわごとを吐くかのように、「makie, I really think you are very smart and beautiful. You really are.」私は一旦息が止まってしまいそうだった。