カテゴリ:日々のつれづれ
感染症がパンデミックになるかどうかは
☆病原体の感染力が強いか ☆潜伏期間が長いか ☆ヒトからヒトへの感染がありえるか ☆毒性(死亡率)が高いか ☆対応策が取れるか といった面が問題になります。 インフルエンザが比較的死亡率が低いのに問題になるのは「感染力が強い」からです。通常空気感染で、容易に蔓延します。 潜伏期間はエイズウイルスほどには長くありませんが、飛行機で移動するご時勢ですと、健康な状態で持ち帰って、帰国後発症するという恐れも十分あります。 今回、メキシコ発の豚インフルエンザはヒトからヒトへの感染が認められました。タイなどで死者が出た鳥インフルエンザが死亡率が高いのに今回のような慎重な対応にならなかったのは、ヒトからヒトへの感染がなかったからです。 豚由来の感染症は非常に怖い。ほどよく変異をして、強毒性になる可能性を秘めつつ、哺乳類の中でもヒトと近縁なので、豚の感染症はヒトにも伝染しやすい。 毒性については、幸いなことに弱いようです。メキシコ以外ではほとんど死者が出ていません。メキシコの死者が突出して多いことに関してはメキシコに蔓延していて、感染者数が把握できていない可能性が非常に高いと思います。そうでないと、死亡率が説明できません。 メキシコだけ強毒性?そんなはずはない。 おそらく実際の感染者は報道の10倍以上ではないかと思われます。軽症で済んだから病院に行っていない方が多いのではないでしょうか。そして、規模を把握できていないということ自体がリスクになりえます。 現段階では対応策はタミフルが有効、ということで、これも不幸中の幸い、ということになります。タミフルは既に耐性ウイルスが多く出ていて、インフルエンザの特効薬として使いづらくなっています。ワクチンについては、インフルエンザワクチンはバイオリアクターで作ることができないために、迅速な対応はできません。一つ一つ鶏卵で作るしかない。 全体として、非常に注意を要するし、メキシコへの渡航は避けたほうがいいと思われるが、体力があって、手洗い・うがいを励行していれば、今のところは静観しても大丈夫?という感じですね。 あまり甘くみない方がいいと思うことが一つ。人畜共通感染症は、時々宿主を変えたときに毒性が急速に変化することがあるということ。インフルエンザウイルスは変異が早いウイルスだと言うことです。 まあ、今からでもうがいと手洗いをしましょうか。気になる方は乾燥していたらちょっとお湯でも沸かしてくださる? マスクは飛沫感染の場合には予防になります。が、あまり過信しないほうがいいです。ウイルスをカットできるフィルターなんてないんですから。 ワクチンの仕事もしたことあるから、多分素人さんよりは詳しいかな。以上、専門家ではないけれど、一般人でもない、さすらいの元派遣社員の意見でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.04.30 15:59:57
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