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理科は「理科的なものの見方」を具体的な事象を元に訓練していく科目です。今教科書で習っていることは「今は」もっともらしい仮説でしかありません。
教科書は知悉せねばならない。しかし、教科書を超えねばならない。皆さんのレベルならば、私はそこまで要求します。 そのためには過去の知の巨人達の助けを借りるのが一番良い。自分のよりどころとなる哲学を早い時期に読むのがお勧めです。 ドルトンは注意深く自然を観察した結果、質量保存の法則を唱えました。しかし、実は画期的なこの法則もオリジナルはギリシャ哲学です。 教科書的には原子説はデモクリトスとなっていますが、デモクリトスはいかにも巨人で手が出せない。 「物の本質について」ルクレティウス の方が手が出しやすいと思います。岩波文庫から出ています。 また、物理・数学ならばデカルトの方法序説がいいと思われます。 方法序説 生物が好きな人は 偶然と必然 オペロン説を唱えたジャン・ジャック・モノーですね。 本当はアリストテレスがいいのかもしれませんが、アリストテレス全集は代表的な著作の翻訳だけで積み上げたら私の首くらいまであります。高校生活どころか人生終わるまで読んでも間に合わない。 現代的なものがよければ 利己的な遺伝子増補新装版 などもいいかもしれません。 日本人で生物学の巨人は南方熊楠です。が、民俗学にかなり染まっているので理系的な思想のバックボーンには向かないでしょう。 物理が好きなら本当はプリンキピアがいいのですが、難解です。 プリンキピアを読む 寺田虎彦、朝永信一郎、湯川秀樹博士らの著作を読むといいと思います。 私の思想的なバックボーンは西田幾多郎なのですが、かれはベルクソンの影響を濃く受けていて、デカルト的な近代自然科学とは対極の考え方をしています。だから、自然科学的な思考には向きません。ベルクソンが再評価されているらしいということは、デカルト的手法の限界をベルクソンが救うかもしれないからなのですが。 で、私が三流どまりなのはデカルトをちゃんと読まなかったからです。 って理科の時間にしゃべっている暇はないので、これを2分にまとめる。 それより物質量を攻略せねば。倫理は地歴公民の先生の守備範囲。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.09.22 23:52:05
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