基本に忠実に本質を伝える

不景気の影響で看護系の人気が高いそうです。
私も娘が志望校に届く学力に足りないときは看護系を勧めるかも。

人気がある＝偏差値が上がっている　ということです。


さて。看護系は文系科目でも受験できます。
また、文系が強い子の場合には文系選択の方が高校生活は省エネで大学受験ができるかもしれません。

しかし
看護を志望するなら文系はまずい！のです。

看護系の場合には入学してから実験実習があります。そのほとんどが高校理科が分かっていないと大変苦しい思いをするものばかりです。
従って、受験科目になくても教養として高校理科が必要です。
だから、化学Iはなんとしても取っていただきたい。
優秀な成績で、推薦を受けようとした生徒さんが、「高校で化学Iをとっていない生徒は入学後ついてこれない。」という理由でダメだったことがあるそうです。
文理わけのときにはその点に留意してください。


看護師は専門学校を出ても資格をとれます。だから、大学にこだわる必要はありません。自分の人生設計次第で、専門学校でも大学でも好きなほうを選んでください。


看護学部をおく大学が増えました。
看護師が大学を出る必要があるのか？ないのか？という疑問もあると思います。

実は
看護師は2タイプあります。

一つはお世話系、ケア系の看護師です。
非常にニーズが高く、求人数も多い。
ケア系の看護師に求められるのは素直さと体力と機転です。

もう一つは看護計画を立てて、医師とともに治療をリードする看護師です。
ニーズは確実にあり、高度な医療知識が求められます。管理職候補です。
大学の看護学部の卒業生は一定の割合がこちらに進みます。
途中でふるい落とされるんだよなあ。


今の医療はEBM（エビデンスに基づく医療）を目指しています。
該当する疾患についてどのような治療がなされており、医療はどう効果があったかの情報を収集し、解析し、それに基づいて看護計画をたてるのです。
職業として情報収集を行うには
高度な英語力が必須
です。
それこそ、Medlineはさくさくと使えるようになって欲しい。

だから、看護学部で一科目だけ個別試験を行うところはほとんどが英語を必須にします。（理科じゃあないんだな　ぼそぼそ）　英語は絶対に手を抜かないでください。

複数の看護学部で迷う場合には。
就職とスキルアップを考えるなら、大学付属病院を持っている、つまり医学部併設の看護学部がお勧めです。
看護学のある大学一覧　パスナビ

看護学部はあるが、医学部がない場合、実習先や就職先を探すのに少し苦労します。ただ、歴史のある看護学部ならば、先達が実習先や就職先を開拓してきているので大丈夫です。
看護学部は新設校や新設学部が多いので、そのあたりは十分用心してください。

看護学部に行ったのはいいけど、実習先も就職先も自分で開拓なんてこともあるのだよ。それも良い経験だけどね。実習先にそのまま就職するケースもままあります。