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先生が明日からできること。 特別支援に関して、苦労している先生方にぜひご一読いただきたい本です。 私も苦労しています。現勤務校は進学校なので比較的配慮が必要なお子さんは少ないですが、家庭教師をやっていたときは何らかの形でほぼすべての生徒さんが「配慮が必要」なお子さんでした。 ことに、怠学ははじめからあったものではない。学習性の無気力によるものである、というくだりは本当に胸が痛みます。 勉強が本当に嫌いな子はあまりいません。あまりにも頑張った割りに成果が出ないので疲れてしまって、 「できないんじゃないよ。やればできるけど、怠けているのさ。」というポーズをとる子はいます。 能力がない、と思うより、能力はあるけれど怠けている、と思ったほうが自尊心が保てるのかもしれません。だから、怠けているように見える子はガラスの心臓です。 スモールステップで、中間目標を明示して、目標をクリアするごとに褒めるのはいい手法に思えます。本当はシラバスもスモールステップで刻みたい。考えるとはまるので、あっさりと書いてしまいましたが。最終評価、中間評価、日日の評価と枠を少しづつ刻んで、到達度も完璧なレベルから、ここまでできれば何とかなるというレベルまで刻んで、できたら褒める。 ちょっと、申し訳ないなと思ったのは 「ハイ、ハイ、授業は人殺し」です。 どうしても授業を進めようとすると、発言があった時点で前に進みます。 ついていけない生徒がいるのはこちらも承知しているのですが、私も焦ってしまいます。 そして、生徒さんの発言を復唱するときに、生徒さん本人の意見が抜け落ちることがあります。 シラバスに沿って、月間計画、週計画、日日の計画を立てて、試験範囲は2週間前に発表し、そこを目指して授業をするようにしてみました。 日日の計画を黒板に書くことで、生徒さんも私も落ち着きました。 TOSSでは授業の遅れは教師の責任。教師の指示、説明を極限まで絞り込んで、時間を捻出せよ。といいます。 板書が遅いので、何とか板書以外の方法で対応したいと考えているところです。 数年前にLDの勉強をやりこんでおいて良かった。 LDでなくても、LDの対応をすることで授業についてこられるようになった生徒さんがいます。基本的に短期記憶メモリーはあまりない。 教科書の○○ページを開けて。(ページを黒板に書く。いつも同じ場所に) 何行目に線を引いて。(線を引いた教科書を見せながら机間巡視をする) ここで言いたいことは「炭化水素は水にとけにくい」です。 (言ったことと同じことを短く大きな字で板書する) 教科書を開けない子。います。 数字を追うのが遅いので、写真や図を頼りにめくっています。 教科書を教壇で開いて、生徒さんの側に見せると開くことができます。 線を引く場所を見つけられない子。います。 上か、真ん中か、下か。大まかな位置を見せられると探せます。 それでも難しい場合には机間巡視のときに教科書を指で指します。 線を引いた意味が分からない子。います。 要約を板書します。 私、授業が遅いです。無駄話をしている余裕はなく、早口です。 生徒さんも必死です。授業が終わると双方、天を仰いで「ぶはーっ」とため息をつきます。 どうやったら、効率があがり、理解度も上がるのかなあ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.31 21:36:09
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