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新学習指導要領が平成24年度の新入生から高校で完全実施されます。
理科しか分かりませんが。ちょっと厄介なことになっています。 科学と人間生活 という新しい教科。今までの理科基礎と比べるとさらに生活者サイドになっているらしい。科学リテラシーを生活者の目から育成しようという理念としてはすばらしい科目です・・・・。 これが現場サイドでは評判が芳しくない。本音では「科学と人間生活」をやりたくないんです。この科目を入試に採用する学校があるとは思えない。つまり、生徒さんとしてもモチベーションのあがりにくい科目だからです。 しかし「科学と人間生活」 という新しい科目を回避しようとすると、物理基礎、化学基礎、生物基礎の三科目を履修する必要があります。 確かに医学部を受験しようとする子には福音です。理科を3科目履修できる学校は少なかったので、国立大学医学部を受験する子はかなりの割合が生物Iを自習してセンター試験を受けていたと思われますから。 しかし・・・3科目を全員に履修させるとなると物理基礎も全員に教えることになります。ぶっちゃけ、算数ができない子に物理I(センター試験レベルの物理)を全員に教えるのは無理やで。不可能ではないかもしれませんが、そこまでスタッフが揃わない。去年の私は理科総合の物理分野を教えるために、小数と分数と割合の補習を入れまくって死にましたもん。小学校高学年の算数ドリルをコピーして、学年のところを切って捨てて、(高校生もプライドがあるからね)補習してました。 そして、そんな暇がある人間は、稀、です。 はっきり、そんな暇があれば上の子を伸ばせ、とも言われました。 だからといって、科学と人間生活を全員履修にすると、ただでさえ貴重な単位を2時間捨てることになる。(そうです) 理系の子達の将来を考えると、その2単位は他の基礎科目にまわしたいところです。 学力幅が大きい学校はどこも頭を悩ましていることだろう。そして、基礎科目3科目を全員履修ということになると、絶対的に理科の教員が不足する。・・・・・あ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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