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原子量は質量数12の炭素を12とする。
あとは質量数を数えて、同位体の平均を出すだけ。 基本的に原子量は問題文中に与えてあるので覚える必要はない。 なぜ水素=1としなかったのか。 それは測定技術上の問題だと思われます。 つまり、他の元素と化合物をよく作る酸素なら、酸素の質量を精密に測ることは容易。 炭素だけの単体で緻密な結晶を作る炭素ならば質量も原子間距離も測定することは容易。 両者とも地殻中、地球上の存在比も大きく、入手も容易です。 でも非常に軽いものほど質量の測定は困難になります。 水素は軽く、しかも沸点が極めて低い気体なので、精密に質量を測定するのは困難です。 通常水素の単体はあえて製造しないと作れませんし。 したがって水素の原子量を1とした場合には精度が下がる運命にあります。 同位体もありますしね。 では重ければいいか。 残念ながら重い元素の場合には質量欠損が大きくなります。 質量数と原子量との乖離が大きくなる。 測定が容易でなるべく軽い元素を使うのが便利だということです。 物理学会が質量数16の酸素の質量を原子量16、化学会が炭素の原子量を12と決めていたのはそういう理由かと思われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.24 16:49:58
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