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カテゴリ:どんぐり文章題
毎週水曜日にうちに来て、どんぐり倶楽部の良質の算数文章題に取り組むI君(4年生)。
昨日挑戦したのはこちら
2MX35 今日は満開の桜の下で、お花見です。御馳走は超長金太郎飴と超長銀太郎飴の柔煮です。超長金太郎飴はの超長銀太郎飴3倍の長さがあります。みんなで午前中に金太郎飴と銀太郎飴を丁度半 分ずつ食べたところ、残りの長さをあわせると12cmでした。では、超長金太郎飴はもともと 何cmだったのでしょうか。
初めに私が 「ゆ~っくりでいいからね。問題をよく聞いて絵にしていってね。」
と言ってスタート。
1ページ目
桜の木の絵はシンプルに。2文目を読んだところで真ん中の絵を描いた。よく分かるように、金太郎飴の方に赤ペンで印をつけた。
3文目の「金太郎飴は銀太郎飴の3倍~」を読んだ後、I君は少し考え、真ん中の絵のすぐ左側に細長い飴の絵を描いた。そして、
「これが銀太郎飴・・・」
と小さい声でつぶやき、その左に(因みにI君は左利き)
「まず一つ分。」
と、同じ長さの飴を描き、3つ分だから…と、あと2つ分を続けて描いた。
金太郎飴はL字になってしまったけど、ちゃんと3倍の絵が描けたことにびっくり。ただ、金太郎飴が曲がっていると、4文目以降が考えづらい?と思っていたら…
隣のページに、まっすぐな図を描きなおした!
もちろん、私は一言もアドバイスをしていません。ゆっくり問題文を読んで、見ているだけ。
そして、それぞれの飴の半分の所に線を引いた。途中の画像を撮っていないので、説明しにくいけど、この時点で、3分割してある金太郎飴の2つ目の真ん中に線が引かれていた。
ここから、手が止まってう~ん、と考えていたI君。しばらくして、金太郎飴の3つ目の中に線を引き、2等分した。
I君曰く
「金太郎飴は銀太郎飴の3倍やから、半分になっても3倍になると思って、これ(銀太郎飴の残りの部分を指し)と同じのんが金太郎飴は3つになるように線ひいた。」
ということだった。す…凄い!いつの間に進化したの(でもリアクションを出してはいけない、と必死の私)
さあ、ここからどうするか。残りの長さを合わせると12cm。
まずI君は銀太郎飴の残りに6cmを当てはめてみた。すると金太郎飴は2cm×3で同じく6cmになってしまう。
次に3cmでやってみた。残りの9cmを金太郎飴に当てはめると、3cmずつにふり分けることができた。小声で、
「うん、なっとる。」
3倍にもなっているし、合わせて12cmにもなってる、という意味だと思う。
そして私が最後の文章を読むと、
「これ(残りの金太郎飴)の9cmは半分なんやから・・・」
と、食べたほうの金太郎飴の図にも3cmずつ書き込んでいった、。それらを足して、答えは18cm。
考えた過程を一緒に振り返り、正解の丸をすると、はぁ~っとため息をついていた。すっきりしたらしく、晴れやかな顔をしていた。
この問題を4年生の子が絵図にして解くことは、何も特別ではないだろう。でも、あの「一つ、二つ、三つ…」が、「1,2,3…」と同じということを理解していなかったI君(当時1年生の終わり)驚くほど数の感覚を持ってなかった姿から見ているから、もう、感動。
どんぐりっ子なら普通…の進化が、I君にも見られるかどうか、今までは正直不安だった。この〇〇の□倍の絵図も、4年生が終わるまでに描けるようになればいいなと思っていた。それがこんなに早く実現するなんて。見くびってはいけないな~子どもの力。
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Last updated
2015年06月04日 14時07分33秒
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