夏休みに読んだ本
夏前から少しずつ読み始め、先日、やっと読み終えた。子ども達のお気に入りの1冊になったお話。 「引き出しの中の家」 / 朽木祥 物語は1部と2部に分かれていて、1部は小学3年生くらいの女の子、七重と、「花明かり」と呼ばれる小人の女の子との交流を書いたお話。2部は、それから40年くらい後のお話で、小学5年生の薫と、花明かりの桜子のお話。 きれいな日本語の文章と、いかにもうちの子ども達が好きそうな内容に惹かれて、図書館から借りてきたのだ。(結局、期限までに読みきれず、後で文庫本を買った) 途中、「ライト式の家」が上手く説明できなくて、図書館で建築の本を借りてきて、3人で写真を眺めたりもした。 子ども達が特に引きこまれたのは、七重が亡くなったお母さんと、かつてこしらえた、引き出しの中のドールハウス。その描写は本当に楽しくてワクワクするものだったし、素敵だったことから、どちらからともなく 「私も作ってみたい。」 となり、二人とも、自分の机の引き出しの一つを空っぽにし、そこにお人形の部屋を作ると言い出した。 手先が器用な次女は細かい作業が好きで、紙粘土でベッドやお風呂をはじめ、小さなマグカップや急須も作っていった。私はクッションとガーゼのお布団をプレゼント。次女は更に、シルバニアハウスからシステムキッチン等を持って来て備え付けた。さすがにぐっと部屋らしくなった。 一方、やや(大分?)不器用な長女も同じく紙粘土で何か細かいものを作ろうとしたが、上手くいかず、カーペットになる布を敷いたものの、まだ何も揃っていない状態。紙粘土も次女がほとんど使ってしまって、また買ってこないとね・・・と言っているうちに夏休みが終わってしまったまたお天気が悪くて暇~な日にでも再挑戦しようね。 こうして、自分だけの「引き出しの中の家」の物語も始まって、お話が終わった今も続いている。