喪服を考える。
(注)11月16日に書いた記事。
11月12日。翌日に控えた義姉の一周忌を機会に、思い切って喪服を買い直すこととした。
それまでに着ていたスーツスタイルの喪服を買ったのは34,5年前。大阪は心斎橋にあった某百貨店で、
「一生着られるものを」
と、金額もそれ相応の商品を選んだ。当時、29歳か30歳。加齢で体型が崩れるなんて、想像だにしなかった、、、その時点では。
自分で喪服を買ったのは、単に自分だけで着たかったから。実は私、高校卒業後は、葬式や法事には母が作ってくれた和装の喪服で参加していたのだ。
当然、その都度、着付けをしてくれる人をたのみ、謝礼を渡さねばならない。それがうっとおしかった。
ウン十年と着た喪服に異変を感じるようになってのは、50代後半に閉経してまもなくだったか。
「閉経すると、ホルモンの流れが変わるからか、体質も今までと同じじゃなくなってくるよ。体型にも影響が出てくる」
と、仕事の先輩が雑談ついでに語っていたけれど、本当だったわ。
下へ下へと垂れたオニクが、居場所を失って腰回りに居座るようになったのだ。つまり、ウェスト部分がブヨブヨするように。
結果、喪服で言えば、まずスカートがきつくなった。
上着もウェスト付近が悲惨なザマに。
コルセットとガードルで補正すれば何とかなるが、あれって長時間身につけているとツラくなるのよねえ、、、いえ、私は身体を締め付けられる、あの独特の感触は好きな方なのだが、その私でもねえ、、、。きっと、このことも加齢の1つなのだろう。
そこで思い切ったわけだ。
百貨店ではなく、イ◯ンなら高くないだろうと見当をつけていたら、甘かった。
やはりスーツスタイルの喪服、それも有名メーカーではない標準的なものをチョイスしたのに、財布から出て行った福沢諭吉は◯枚。
「わあ、もったいない。頻繁に着るわけじゃなし、お母さんが言うように体型も変わっていくから、いずれ買い替える服。しまむらで売っている9800円のでじゅうぶん」
と娘は目を丸くしながら語ったが、そうかもね。
もっとも、しまむらは我が京都府には店舗はごくわずか。我が家から1番近い店舗でも、電車に小一時間揺られないといけない距離にある。
着用する頻度と体型の変化を考えれば、スカートのウェストはゴム式とかスウェット生地にしてきちんと感のあるデザインとか、こんな喪服がこれから出てきたらいいのにな。