天職と感じていた宣伝販売の仕事だが、、、。
現在37歳の娘がお腹にいた時の話だから、1984年。某テレビ番組で、こんなイベントが行われた。20代の男女5人とその母親の計10人がスタジオに集合し、母親たちにはスタジオ内に設置したキッチンで、豆腐だけの味噌汁を作ってもらう。もちろん、子どもたちには見えないよう、キッチンは目隠し代わりのカーテンで覆われている。出来あがった味噌汁を、誰が作ったかは伏せたまま、子どもたちは順番に飲み、どの味噌汁が自分の母親が作ったかを当てる。結果は、5人とも正解。お見事お見事。この事実は、つまり、少なくとも当時は各家庭に「我が家の(味の)味噌汁」が存在していたことを意味すると同時に、家族間の絆もそれなりのものであったことをもあらわしている。だし入り味噌が普及した現在では、どうなのかしら?「便利」「簡単」「時短」の名目のもと、失われてしまったナニカもあるのではないか。そもそも企業に味覚をコントロールされるなんて、よく考えたら、恐ろしいことだと思いません?この一件をはじめとして、他にもいろいろあり、約20年携わり、天職だとも感じていた宣伝販売の仕事。ちょっと、見直してみようかなと、考えている。