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カテゴリ:仕事と人間心理
昨日はI日中、京都御苑の森の中で「源氏物語」を読んでいて、あらためて感じた。 「紫式部がこのオハナシを書いていた時、章が完成するたびに宮廷の女性が競うように読み、続編を楽しみにしていた、というのもわかる」 と。 まず、源氏は帝(天皇)の子。日本一の旧家の出身だ。しかも、周りに「光る君」と呼ばれたほどの超絶イケメン。文武両道はもちろん、音楽などの諸芸にも秀でている。 性格もよいのだろう、宮仕え中の、プライドが高い割に中身は浅薄で腹黒いおばさまたちにも可愛がられるくらいだから(醜女とされる末摘花に対する紳士的な態度からもそのことはうかがえる)。 そんな「完璧な男性」である源氏が、時に、仲間たちと女性論議に花を咲かせたり、いくら恋文を送っても意のままにならない女性を想って 「恋とは辛いものだ。生きているのも嫌になった」 と、青臭く(?)嘆いたりするのである。 恋に恋する年頃の女の子のハートをとらえないはずがない。つまり、彼女たちの共感を呼び起こす存在なのね、源氏は。 この構図。実は、新しいビジネスを考えたり、商品開発や販売促進にも応用出来るよ。 いや、プロデューサーが映画を企画したり、役者の役作り、さらにライターが脚本を書く際にも、大いに参考になる。 古典は永遠だ。 いつの時代にも通じるものを、確かに持っている。 写真はテレビドラマ「源氏物語」から(YouTube)。源氏を演じているのは、当時まばゆいばかりの美しさを誇っていた、ジュリーこと沢田研二。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.05.25 19:21:12
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