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カテゴリ:仕事と人間心理
今年に入って、日用品関連のデモを打診されることが多くなった気がする。 具体的には、洗濯用洗剤とかシャンプーなどのヘアケア製品とか歯磨き粉をはじめとするオーラルケア用品を、景品をつけながら口上だけで販売するのだ(推奨販売という)。 個人的に、こういう商品の宣伝販売はデモンストレーターではなく実演販売士の仕事だと思うんだけれど、なぜか時折りデモンストレーターにもまわってきて、私も何度か担当させていただいた。 結果と感想は、残念ながらクチだけでは満足な売上は望めないということ。 そりゃ、そうだよ。 「この洗剤、めっちゃ汚れが落ちますよ。頑固な油汚れでもね。しかも、肌に優しい成分を配合していますから、手荒れもしません」 だの何だの、いくら口先でPRしても、お客様にしたら、 「ホンマかいな。クチで言うとるだけのセールストークちゃうか」 と、どこかで思ってしまうからねえ。 そこは、やはりデモ現場でトークと共に布巾の1つも洗って見せないと。 お客様も、実際に汚れが落ちて手もすべすべしている状態を目の当たりにすれば、心より納得して、販売士のトークにますます耳を傾けるだろう。 すなわち、「実演」を伴ってこそ、その担当商品は輝くのだ。 本来は実演販売士がする仕事が、なぜ食品メインのデモンストレーターにまわってくるのか。 ある仕事仲間は、 「主にギャラが関連しているのでは?」 と推測する。 「実演販売士の方がデモンストレーターより高いギャラを取るはず。メーカーにすれば、そこがひっかかっているんとちゃうかな」。 なぁるほど。経費節減ってわけね。 こんなご時世だ。メーカーも金に細かくならざるをえないのはわかるけれど、そのことを差し引いても、もともとの実演販売士にデモを任せた方が、売上の面でも商品浸透の面でもよいのではないかな。 日用品を、ずっと実演しながら販売してきた、いわば専門職なのだから。 写真は大阪中部の某駅近くで、夕方に写したもの。 残暑が厳しいことがよくわかる。 早く涼しくならないものか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.11 15:46:31
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