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生きることは旅だ! デモンストレーターこっこのホンネ日記〜あおいくま

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2024.09.26
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カテゴリ:仕事と人間心理


先週の土曜日、滋賀県北部に位置する静かなまち、長浜を牛肉の宣伝販売で訪れた。


長浜は長浜でも、この日の現場はタクシーでないと行くのが難しい店。昨今のタクシー事情をかんがみ、ここ数年は仕事依頼があっても断り続けていた店だ。
それでも今回は依頼を受けたのは、ここで取り上げるまでもない、「お金」のためである。
「行けば、◯万円とプラスアルファ。断ればゼロ円。タクシーも早い目に予約しておけば来てくれるかもしれないし、来てくれなくても本数が極端に少ないながらバスがある」。


プラス、私にはあるささやかな楽しみもあった。
長浜長浜名物の焼き菓子「堅ボーロ」を買い、帰りの新快速電車の中でじっくりとそれを味わうこと。


堅ボーロは名の通りに、堅い、石のように堅いボーロである。無理して噛み砕こうとすると、歯が折れるのではないかと感じられるほど。
そこで、口に含んだボーロを唾液で溶かすようにしながら、ゆっくりと舌上で転がす。それを繰り返しているうちに、ショウガ風味の素朴な甘味が口中にじんわりと広がっていく。
この過程がたまらない。
一度体験したら、間違いなくクセになる。


仕事日の朝。JR長浜駅に着くや、タクシー乗り場で待機していたタクシーに乗り込み、目的の店へ。
郵便局、レストランモール、ホームセンターと、これまで幾度となくこの店舗に訪れている身にはお馴染みの景色が、窓外を流れていく。
10分強で、目的店の従業員出入り口に着いた。


「ん? 1900円?」
タクシーの料金ボードで光っている赤い電光文字を見たとたん、思わず目をしばたたいていた。
20年以上のデモンストレーター歴から恐らくは百回以上ここへ来ている我が記憶をまさぐる限り、片道のタクシー代は通常は1300円前後。安くすめば1100円代、道路が混んだり天候が悪かったりでタクシーが進むスピードに遅れが出ても、片道料金が1500円を超えたことは1度もなかった。
それが、、、。
「もし、帰りのタクシー代も同じくらいの金額なら、こりゃ現金が足りへんな、、、3500円持ってきたきりだもの」
と内心危惧しつつ、千円札を2枚、ドライバーに差し出す。


果たして、長浜駅に向かう帰りのタクシー。ドライバーと雑談をかわしながら、さりげなく運転席の料金表にチラチラと注意を払う。
1200円、1300円、1400円。ジリジリと金額は上がっていく。1500円を超えたところで、観念した。
「カードか、バーコード決済で支払うしかないな」。
結局、料金は2000円。


駅に着いて、京都大阪方面行きの下り列車の出発に20分少々時間があったので、滋賀県地場スーパー「平◯堂」の長浜駅前店に。
長浜で仕事をする楽しみの1つとかかげていた堅ボーロを買うためである(それまでも堅ボーロに限らず、たくあんをロールパンにはさんだ「サラダパン」や長浜地酒の「石田三成」や長浜ビール、伊吹そばなどの長浜名物品は、平◯堂長浜店か長浜駅前店で買っていた。さすがは地場スーパー。同じ長浜のスーパーでも、イ△ンには置いていないのに平◯堂なら商品として販売されているのだ)。


店内を一巡。
ない。
次に、もう少し丁寧に、やはり店内一巡。
ない。


さすがにお店の人に尋ねたら
「堅ボーロさんは、このところ入荷していませんね」
「は? もうやめはったんですか?」
「いや、それはないと思いますが、1人で(製造を)やってはるんで、もしかすると堅ボーロさんのお店だけで無くなってしまうぶんの数だけしか、作ってはらへんのかも知れないですね」。


その言葉に、ふと蘇った、、、帰りのタクシー内でドライバーとの会話。
「長浜も、昔に比べると、バスの便が減りましたね」
と言った私に、ドライバーは
「1番の理由はドライバーが足りないんですワ。バスだけやない。タクシーもそうです。まあ、人口流出に歯止めがかかりませんしね」


ここに、東京一極化集中の弊害とリスクが長らく指摘されながら一向に解決しようとはつとめない輩(やから)が仕切っている現在日本の病巣が、かつて経済大国とされていた日本の繁栄の残り火のような哀しげな色合いを持って、浮かびあがるのである。


写真は、長浜駅内に展示されている、長浜曳山祭をえがいたステンドグラス。
長浜曳山祭。ユネスコ世界遺産に登録申請したとのことだったが、どうなったのだろう?





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最終更新日  2024.09.26 21:20:53
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