「人気」は女性が作り上げることもある〜函館ぶらり1人旅で感じたこと
もう1週間になるんだね、函館ぶらり1人旅に出かけて。いや、楽しかった、SNS上で何年もやりとりしている方々にもお会い出来て。ここいら、少しずつ話していこう。さて!函館に行ってあらためて感じたこと。函館観光は、昔はともかく現在では、かなりの確率で、新撰組副隊長だった土方歳三人気に支えられているのではないか。剣の達人であるばかりでなく、頭も切れ、かつイケメン。しかも悲劇的な最後をとげた。この背景だけで既に物語性じゅうぶんだよね。特に女性には大受けするタイプの内容。で、そういう女性層をも読者として取り込みたい作家先生たちが、各自の想像力と創造力を駆使して、「燃えよ剣」などの土方歳三を主人公に据えた小説をたくさん書き、幾つかは映画化ドラマ化漫画化もされた。結果、ますます新撰組ないし土方歳三の名が知れ渡ったわけだ。函館市内のあちらこちら、時にワインのラベルにすら見かけた、この写真(実際の土方歳三。Public domain.函館にいた頃に写されたとか)。じっと見ているうちに思った。これが例えば新撰組隊長の近藤勇だったら、ギャルもオバさまも含めた女性たちが、こんなに函館に押し寄せるようになったかどうか。時代や社会の一面をあらわす「人気」なるもの。これが、人口の半分を示す女性が作り上げることがある事実を、世の人はもっと知っておかねばならない。