KOKO のアリゾナぐる～ぶ記

今日、外での演奏の休憩時間に、ネットラジオの音楽かけるためにバーに入ったのですが、人混みをかきわけて歩いている時、ふと思いました。


「歩くの速いな」


と。


なんか、なんやかや言ってカッコつけたがーなんだな。


東京にいた頃は気づかなかったけど、離れてから


「私は渋谷や新宿の人込みをスイスイかわして、颯爽と歩いてたわ！」


というカッコつけ。


アメリカに来た数年間も怖くて舐められないようにと気を張っていたので、何でもさっさとやってさっさと歩く事が癖になっていたと思います。ディズニーの時もこの「特技」を活かして、人込みを泳ぎながらちゃっちゃと移動したりしていました。



でも最近、それって「24時間戦えますか、ビジネスまーん！」という昭和じみた時代の基盤の時代遅れの動作なんじゃないかと思い始めたのです。


それはとあるフランスの日本人youtuberさんを見ていた時。


「ブロカントが始まってしまうわ」


と言いながらものすごいスピードで会場に向かう姿が、パリを背景に颯爽に！とは程遠く、


「せかせかせかせか！」


という感じだったのです。


どちらかというとおっとりしてて、ライフスタイルもすてきなのに、ポロっと日本のおばはん出ちゃってる！と。


私も多分こんな感じなんだろうなと思ったのでした。


歩くことだけでなく、バンドの片付けとかも、ギネスに挑戦してんのかってくらい速い。
はやく帰りてーからね　笑

でも、若いすてきライフ系YouTubeさん達を見てると、みんなスローモーション？ってくらいゆっくりだったりします。特にお茶を淹れるシーンとかは、ゆーーーーーっくりカップに注いだりね。

私は一刻も早く座って飲みたいので、ざばっ！ざばっ！って音がしそうな程速く淹れます。


そうよ、今は24時間戦わなくっていいのよ。


時間を持て余して、丁寧にゆっくり物事をこなす方がかっこよくて、すてきな時代なのよ。

20代ならともかくアラフィフのおばさんがせかせかしてる所なんてせわしいだけなのよ。

最近インスタでフォローしているイギリスのお家自慢系マダムは、いろいろお家の事を済ませた後、必ずと言っていいほどのんびり座ってでかいカップで何か飲んでるシーンを入れてきます。飲み物なんて誰でもどんな身分でも飲めそうなものですが、


「私は一人で座って宙を眺めながらお茶をする余裕がある」


というのが最近の大人の自慢どころなんだなと。

確かに私だってコーヒー沢山飲むけど、絶対何か作業しながらです。

何事も「ながら、ながら」で、一つの事だけしてる、という時間がほとんどない。
もったいないと思ってしまう。

簡単そうで難しい、スローライフ。