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カテゴリ:ささやかな幸せ
昨日の辰巳正月は、午後4時にお墓へ行って慣習に従って餅を炙って・・・と行う手はずだったのだが、わが舅は「忙しい」を理由に来ることもなく、叔父の弟としての立場も何もなかった。
ところが、期末テストが終わり、クラスマッチだった息子が帰宅し、仕事先の主人から連絡を受けて息を弾ませて走って駆けつけてくれたのだ。 ちゃんと数珠も持参で・・・。 私は実は、肩身が狭かった・・・。息子が来てくれるまでは・・・。 やはり嫁としての立場でしか親戚の連中からは見てはもらえないのだ。それははなから分かっているし百も承知である。が、舅は叔父の直ぐ下の弟で、しきらなければならない立場である。 どんな風に思われるだろう?そんなことを考えていたところだった。 学生服で来た息子は叔父の息子夫婦の言うことをしっかり聞いて手伝っている。 本当にありがたかった。 お墓から帰る車中で 「かあさんは大変だな、じいちゃんがこういうことに無関心な人だから」 「・・・そうね、でも来てくれて助かったわ。ホントありがとう」 「親父も来たかったけど、じいちゃんが『商売の方がだいじだ、行かんでいい』って止められてたらしいよ」 「そんなことだろうと思った」 「かあさんは、じいちゃんに何か言われた?」 「ええ、何か言ってたけど聞く耳持たなかったわ」 「つえー」 「母は強しですからね、それに母さんは叔父さんには本当にお世話になったから、何を置いても行かなきゃって思ってたわ」 「じいちゃんとかあさんは合わないんだよな、基本的に。常識と非常識だから仕方ないよ」 おかしくなって笑ってしまった。 仏壇の前で拝んでからみんなで飲んだり食べたりを始めたが、舅が来たのはかなり遅れてからだった。 主人や姑は早めにお店を閉めてから来た。 「お前も来たんか?来んでもええのに」と姑に向かって言った時には流石にむかついた。 すると息子が 「じいちゃん、叔父さんはみんなが来てくれるのを待ってたと思うよ。親戚なんだからさ。俺は、ばあちゃんが来るの待ってたんだよ」 と笑って祖母をかばった。 私がキレルのを怖れた息子の一言は親戚連中の目には『優しい男の子』と映ったようで 舅に「いいお孫さんやねぇ」と言い、プライドの高い舅は目を細めて自慢し始めた。(これがなければいいのだが・・・) ただ、昨日の息子には本当に感謝している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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