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カテゴリ:つぶやき
両親が実家へ戻ってから1週間が経った。
今朝、主人が「電話してみろよ。いつも夜ばかりかけてるから、たまには朝もいいだろ?」と言うので受話器を取った。 呼び出し音が10回ばかり鳴って母が出た。 が、声の歯切れが悪い。何か怯えたようなトーンなのだ。 「どうしたの?何かあった?」 すると側で父の声がする。かなり興奮していて何を言っているのか分からない。母も受話器を置いたまま、父をなだめようとしている様子である。 泣きじゃくって大声で怒鳴って、手がつけられる状態ではないのだ。 暫く私たち夫婦は受話器越しにそれを聞いていた。 「・・・聞こえた?」と母。 「うん、聞こえたわ」 「毎日あの調子なの。私の方がおかしくなりそうよ」 「・・・帰らなくてもよかったんじゃない?時々行き来する方がよかったんじゃない?私たちも一緒に行けるのに」 「あなたの所に行けって怒鳴るのよ、『俺は一人で此処で死ぬから』って。」 父の心の中を思うと胸が痛い。 家を整理して片付けたいと思う気持ちが強いのだろう。真面目で頑固な性格だけに、どうしたらよいのか悩む。 「日曜日には迎えにいくから、それまで大丈夫?」 「何とかね」 そう言って受話器を置いた。 母もつらいだろう。 私はどうしたらよかったのだろう? 泣いて叫んで近くに居てと父を説得すればよかったのだろうか? 胸が締め付けられそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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