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2009年01月12日
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カテゴリ:記念日
今日は息子の18歳のバースディー。

受験勉強中の彼には誕生日などで浮かれている暇はないのだろうが、私はこの日を特別な思いで毎年迎えている。

私は妊娠しにくい体だった。
最初の妊娠は子宮外妊娠で自分でも分からない間に自然に流産してしまった。
ただ、体温が高い日が続いたので喜んではいたものの、なんとなく違うような感じも否めなかった。
産婦人科の優しい先生は「普通なら手術してかきだすところなんだよ、自然流産は神様が傷つけないように計らってくれたんだ」と慰めてくださったことを覚えている。

不妊治療に通いながらも妊娠の兆候はなく、自棄になってしまったこともあった。

主人が一番つらかったはずなのに私は主人にやつあたりばかり・・・。

「どうして私に子どもが授からないの?」
何度も何度も問いかけた。
何度も何度も泣きじゃくった。

主人の子どもが欲しかった。誰の子どもでもない、愛する人の子どもが欲しかった。
簡単なことだと思っていただけに、義務的になる行為はただツライだけだった。

主人の精子を調べることになり、茶色い冷たいビンを手渡され「朝、ご主人の精子をこれに入れて持ってきてください」などと言われた時は、申し訳なくてうつむいたまま主人に渡したこともある。
車で45分ほどかかる病院までの時間、長く感じたものだ。

何ヶ月か通ううち、私に問題があることが分かり、手術を受けてみないかと言われた時のこと、
「俺、子どもってあんまり好きじゃないんだ、無理してお前の体を傷つけることないよ。子どもがいなくたって俺たち夫婦で仲良くやれるよ」
主人に言われた言葉はつらかった。

お客さまの所でも子どもに好かれる主人が子どもを嫌いなはずが無い。
まして自分の子どもなら可愛がりすぎて大変なことになるくらい容易に想像できる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そんなこんなで不妊治療を続けていくうち、ふと夫婦の仲がおかしくなりかけた。
「今日は、しなくちゃ」
そんなことを口にする自分も嫌になっていた。
ホルモン剤の投与でどんどん太っていく自分を見るのもいやだった。



神頼みの何ヶ月かが始まった。

徳島県の「お花はん」におまいりに行ってから1ヶ月後、妊娠した。


切迫流産で1ヶ月の入院はしたものの、元気な息子を授かることができた。
その子が今日18歳を迎える。

今は受験勉強をしている。


本当は生まれてくれたことだけでいい。
私たちのところへ生まれてきてくれたことだけでいい。
勉強なんて、本当はどうでもいい。
「おとうさん、おかあさん」と呼んでくれたこと、どれだけ嬉しかったことだろう。

ありがとう、私たちを親にしてくれて・・・。
ありがとう、いっぱいの愛を教えてくれて・・・。

本当に生まれてきてくれて、ありがとう。

18歳になったんだね、おめでとう。





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最終更新日  2009年01月12日 00時27分09秒
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