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カテゴリ:時の流れ
思い出せば、息子が生まれてから18年が経った。長い時間が流れたものである・・・。
考えてみれば、実家の両親に遊びに来てもらったことが一度も無い。 いつも私が実家へ行くばかりで、幼稚園、小中学校の発表会や、運動会、音楽会など、招待しても一度も来てくれた事が無いのだった。 ビデオを撮ってダビングして両親に見せてはいたが、彼らが元気な時でも私の生活を見に来てもらったことは無い。 私が同居していたなら、それも分かるが、別居してからにもかかわらず、である。 そして・・・主人の家を認めようとしない母。 家柄などというのは私はあまり気にしないし、関係ないと考えているのだが、主人の家は代々続いた名家である。 お墓などはとにかく大きい。庵まである。 亡くなった本家の叔父が家系図を教えてくれたのだが、気が遠くなるほどのものだった。母は、プライドが高く、そんな主人の家を認めようとしない僻み根性の持ち主である。 今まで気にとめたことが無かった私が一番情けないと痛感しているが、母はとにかく私を嫌っていたようである。 妹の話によると私が寮生活をしていた高校生の頃から、妹たちに私はとんでもない性格の女だと話していたと言う。 そんなことなど何も知らない単純な私は毎日の生活を楽しんでいた。 妹たちも姉への不信感を植え付けられ私との付き合い方は不可思議なものだったに違いない。 私の心のなかにぽっかり開いた穴がある。ここまで母に嫌われてしまう娘というのは一体どんな人間に母の目に映るのだろう? 今、母への思いも絆も考えないようにしているが、新聞やテレビなどで介護の報道などを見ると胸が締め付けられる。 私の人間性は何処へ行ったのだろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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