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木曜は基本的に定休日である。
姑は午前中はお茶のお稽古、午後からはたまった掃除や家での片付けなど自分の時間を使うようにこころがけている。 その姑が今日から所属するボランティア団体の会議参加で広島へ一泊二日で出かけた。 さぁ、舅の世話がこちらに回ってきた。 いつものことなのだ。が、今日は仕事を入れていたので私の時間は全て剥奪されたも同然。 朝から舅と顔を合わせることになる。憂鬱だが、顔で笑って腹の中はいたって冷静を務めてふるまう。 定休日にシャッターを開けていると色んな方が覗きに来られる。 「おっ?今日はどしたん?休みじゃないん?」 「はい、いらっしゃいませ。お茶でもいかがですか?」 お客さまと久しぶりに世間話。勉強させていただいた。 ホームベーカリーで焼いたパンとコーヒーで1時間ほどおしゃべり。 途中で仕事の電話が入ったり、電球を買いにいらしたお客さまともお話したり、一人で留守番もなかなか忙しい。 「いつも店先に花を置いてるのがいいね」 「母が育てているものが殆どなんですよ。お花が多いので気分が明るくなります」 「お母さんと仲良しでええねぇ、ほんとの母娘かと思っとったんよ。お嫁さんなんじゃなぁ」 「はい、よく親子に間違われます。ありがたいことです」 「ほんで、そのお母さんは?今日は?お茶のお稽古?」 「今日は会議で出張なんですよ」 「ご飯の用意せないかんの?」 「はい」 「まぁたいへんやなぁ」 近所の方は舅のことをよくご存知である。 だが、ここでうっかり口をすべらせてはいけない。 にこにこ笑顔での対応が一番。 そこへ舅が二階から下りてきた。 「おい、わしにもコーヒーとパン!」 「はい」 お客さまと私が話をしているのが気に入らないのが見え見えである。 大丈夫、あなたの悪口など言ってない。私はそれほど馬鹿じゃない! 「ふぅ、熱っ。こんな熱いコーヒーを○○さんに出したんか!ちーと考えてから出せ!すみませんなぁ○○さん」 お客さまは困惑。 「社長、定休日に来た私にコーヒーを出してくれて喜んどんのに、そない怒らんといてや」 「いやいや、まだまだ出来の悪い嫁で・・・」 まぁこんな会話は日常茶飯事である。 私も大人になった(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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