「なるほど」とうなづく英文法の本
最近、「ネイティブスピーカー・シリーズ」(大西泰斗、ポール・マクベイ著)(これは一例です)を何冊も読んでいます。とても面白くなおかつへえって思うことがあります。これらの本は英文法の本です。でも、英語のネイティブスピーカー(英語を母国語とする人)の頭にある自然で単純な文法を解説しているので、堅苦しくありません。言葉の基本がわかります。英語に対する意識が変わるので、お勧めです。本の内容はたとえばこんな感じです。「there構文there構文はいつでも使うことができるわけではありません。次のうちまちがっている(意味がおかしい)文を探してください。a.There is a wolf in the room. (wolf : 狼)b. There is the wolf in the room.*c. There are boys in the room.d. There are they in the room.*e. There is John in the room.*どうでしょうか。*印をつけたものが、おかしな文です。「there構文はいる・あるという意味」と覚えただけでは、正しく使うことはできないのです。それでは、なぜこれらの文はおかしく感じられるのでしょう。there の文は、それまでの話のなかに出てきていない人.物に対して使います。つまり、聞き手の頭の中にないものを取り上げて、「~がいるんだよ」という使い方をするのです。the wolf, they, Johnなどはすべて、すでに話に出てきていたり、聞き手が知っているものです。(すでに話に出てきているからこそ、theをつけたり「彼ら」といって指すことができるのですから)」 こんな感じです。ネイティブの感覚を日本語で教えてくれる、いい本だと思います。