投資の仕方
パソコンを見ていると、「今投資するならこの銘柄!」「FXで○○も儲けました!」という広告が頻繁に出てきます。まあ、まったく心を動かさないとは言い切れませんが、私は「本当に儲かる話ならお金を払ってなんで赤の他人に話しているのかなあ」という思いになることが多いです。私の父は証券マン、「投資のプロ」でした。それでも、うまくいかなかった姿を見てきました。まだ現役だったころ、父の証券会社で口座を作ったとき、お勧めは何か、と聞きました。父の答えはMMFでした。非常にリスクの低い投資先です。父が娘に言うことです。利益とか度外視で、本音を語ったと思います。投資は本当に難しく、リスクが大きい、ということなのだと理解しました。金融庁が、今年3月末までに国内29の銀行で投資信託を買った個人客を調べたところ、46%が損していることが分かったそうです。中には、10%から50%の損をする人も約一割いて、50%以上損をしているという人もいました。リーマンショックの頃、その割合はもっと多かったと思います。今後、リーマンショック級の出来事が起きないという保証はどこにもありません。投資するなら、自分に投資するのが良いと私は思います。身についた知識や資格、技能は、仕事に役に立つかもしれないし、自分の幅を広げるのにも使えるし、少なくとも話のネタにはできるでしょう。自分を高めようと努力する人は魅力的だと思うし、関係をもつならそういう人とつながりを持ちたいと多くの人が思うことと思います。役に立つレベルはまちまちで、1000万円を儲けることは難しいかもしれませんが、必ず何らかの形で役に立つと思います。情報に振り回されず、何が最善かを心を静かにして感じて生きていきたいと思います。