少年よ、大志を抱け
Boys, be ambitious! (少年よ、大志を抱け)金銭のためでも利己的な栄達のためでもなく、人々が名声と呼んでいるむなしいもののためでにでもない。知識のために、正義のために、かつ人々を高みに連れて行かんがために大志を抱け。人として正にかくあらねばならぬことを達成するために大志を抱け。(挑戦する英語:近江誠 著より引用)クラーク博士という、日本には9か月しかいなかったにもかかわらず、多くの人々に多大な影響を与え、札幌農学校(のちの北大)の基礎を築いた方の言葉です。北大を散策した時に、彼の功績の展示物も見てきました。札幌農学校の卒業生には無教会主義を打ち出した内村鑑三、お札にも書かれている新渡戸稲造など、日本の歴史上重要人物とされる人々がいます。Boys, be ambitious!の意味について、内村鑑三がこんなスピーチを残しているそうです。「ボーイとはいかなる定義を持つか。ボーイとは実にアンビションを持つ人、すなわち60歳以上の人でも、それにおいてはボーイである」「つぎに『アンビション』とは単に大望とか野心なる意味であろうか。これに対応するエマーソンの Hitch your wagon to the star. (汝の車を星につなげ)という言葉がある。これは望を高く抱けと言うのを、クラーク先生がやさしくいったので、目的を持つことが人生をもっとも有効にすることであるというのである」当時、内村は60歳を超えていましたが、自分自身もいまだボーイであると述べています。また、自分はどんなアンビションを遂げたのかと顧みて、一つは水産学の研究、もう一つは「キリスト教を真に日本人向きにすることであった」と述べました。内村は、渡米した際、それぞれの宗派が自分たちこそ正しい信仰を持っていると主張しあう様子を目の当たりにし、キリスト教国の理想と現実のギャップを痛感しました。その経験から、帰国後、どの教派にも属さず、聖書のみを信仰のよりどころとする「無教会主義」を生み出しました。(挑戦する英語:近江誠 著 より)自分は「ボーイ」であろうか、「アンビション」をもっているだろうか。どんな「アンビション」を遂げたか。自分を振り返って考えさせられる言葉です。もちろん、私は「ガール」だから Girls, be ambitious!ですね。