インドネシア時代に増えたキリスト教徒(東ティモール回想その13)
ラクロ川河口付近↑(2013年8月20日、ディリ)アイスキャンディーを持つ子供↑(2013年8月24日、ディリ) 今日は、日曜日。多くの着飾った人々が街中を歩いています。国民の99%がキリスト教徒(ほとんどがカトリック)のこの国では、日曜日にはほとんど全ての人が教会へ行きます。教会建物の回りは教会に入りきれない人たちであふれかえっています。さながらファッションショーのようです。 イースターやクリスマスなどの時には、例えば農業水産省では職員を集めてミサを行います。牧師に来てもらい、聖書を読み、お祈りをします。私には馴染みがないカトリックの儀式が行われます。お香がたかれますので親近感を覚えます。また、職員による昼夜連続のお祈りが続きます。 キリスト教の主要行事の日は、祭日となりますが、国内には、イスラム教徒も1%近くいますので、イスラムの主要行事の日も祭日となります。祭日は、聖金曜日、聖体祭、聖母被昇天祭、諸聖人の日、死者の日、ラマダン明け祭、無原罪のお宿り等があります。 ポルトガル植民地でしたのでキリスト教徒が99%のいるのだと考えたくなりますが、インドネシア強制併合前の1973年には、キリスト教徒は3割もいなかったそうです。 インドネシア時代に、キリスト教を選ぶ人が増えました。カトリック教会や神学校出身者の組織がインドネシアの人権侵害を国外に訴えたことがその背景にあり、また、独立闘争を支援し続けたことが国民の信頼を得ました。1990年には、9割りの国民がキリスト教徒になりました。 国民のほとんどがキリスト教徒やイスラム教徒で一神教を信仰していますが、生活をしていると、いろいろな場面で、土着宗教と共存していることに気づきます。(続く)【Bon appétit !】 The number of churches has grown from 100 in 1974 to over 800 in 1994, with Church membership having grown considerably under Indonesian rule as Pancasila, Indonesia's state ideology, requires all citizens to believe in one God. East Timorese animist belief systems did not fit with Indonesia's constitutional monotheism, resulting in mass conversions to Christianity. Portuguese clergy(聖職者)were replaced with Indonesian priests and Latin and Portuguese mass was replaced by Indonesian mass. Before the invasion, only 20 percent of East Timorese were Roman Catholics, and by the 1980s, 95 percent were registered as Catholics. With over 90 percent Catholic population, East Timor is currently one of the most densely Catholic countries in the world.(https://en.wikipedia.org/wiki/Religion_in_East_Timor)