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泣き寝入りしない 国際行政書士になるぞ!

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2009.09.10
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カテゴリ:社会一般

朝日新聞からの記事を掲載します。

同文 学校創立110年(中)

2009年09月10日

写真

中国伝統の獅子舞の練習をする「舞獅隊」の子どもたち=神戸市中央区の神戸中華同文学校、清野貴幸撮影

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書道の授業を受ける児童たち=西畑志朗撮影

 有銭出銭(イォ・チェン・ツゥ・チェン)、有力出力(イォ・リ・ツゥ・リ)(お金がある人はお金で、ない人はできる支援を)--。華僑社会にはこんな精神が今でも伝えられているという。

 月額で小学部が1万8千円、中学部1万9千円。神戸中華同文学校は法律上は予備校などと同じ各種学校なので授業料が必要だ。ほかの外国人学校より学費は低額だが、親の負担増を避けるため、ここ10年ほどは据え置いている。それが可能なのは卒業生約5500人が名を連ねる校友会による資金援助によるところが大きい。学校によると、毎年300万円を寄付する飲食店経営者もいるという。

 「結婚式の祝儀や葬式の香典、出産一時金など臨時収入があれば学校に寄付をする。領収書ももらわず、現金を直接置いてくるんです」。校友会の会長を務める蔡旦伯さん(54)が説明した。卒業後、神戸・三宮センター街で不動産業を営んでいる。3人の子どもも同文学校に入れた。

 外国人学校の運営は苦しい。法律に基づく助成金がなく、自治体単独の支援しかない。県によれば、中学生1人当たりの助成金は私学の年間約29万円に対し、外国人学校は3分の1近い約11万円。同文学校には神戸市も毎年約1100万円余りを補助しているが、学校によると、卒業生や子どもを通わせる親らの寄付がなければ年3千万円の赤字になるという。在校する児童・生徒の半数近くが卒業生の子どもだ。

      ◇

 学校の本旨は華僑の子どもを教育することにある。だからこそOBは金銭の支援を惜しまない。なのに、日本人はじめ外国籍の子どもの入学が増えることに抵抗がないのだろうか--。

 同校で28年間英語の教諭を務めた藍璞(らん・ぼく)さん(75)=神戸華僑歴史博物館長=の言葉は明快だ。「中国人の考え方や作法を理解してもらうため、若い世代の日本人が入学してくるのは喜ばしいこと」

 学校は民族教育(華文教育)はしても思想教育は一貫して避け、政治的に中庸とされる。戦時中は「敵国」だったのに迫害されることはなく、1945年の神戸大空襲で校舎が全焼した時は、市側の理解もあって翌年には市立大開小学校の校舎を借りて再開にこぎつけた。

 「間借り」している日本に根を下ろすため、43年から40年近く校長を務めた名誉校長の故・李万之さんは生徒の立ち居振る舞いに神経を使った。校内で政治的な話をすることを禁じられたと記憶する卒業生は多い。学校外での言動も厳しく指導した。元教諭の陳福臨さん(75)は「1人の間違いで学校全体が同じとみなされる。日本社会でしっかり規律を守ること、それが李校長の教えだった」と指摘する。伝統の厳しさは引き継がれている。

      ◇

 高等部がないため、進学する卒業生は日本の高校に進む。授業が中国語で行われることはハンディキャップにもなりかねないが、毎春の進学先には地元の公私立の進学校、さらにその先の大学では東大、京大、神戸大などの著名校が並ぶ。

 指導の基本は「授業をきちんと聞く」こと。小学部低学年から毎日、多くの宿題を出して勉強を習慣づけ、授業態度を律することで、勉学に集中することができる、という考えに基づく。00年に就任した愛新翼校長(68)のモットーはあくまで「1に掃除、2に勉強」。ただ、中学部では成績に応じた進路指導が徹底され、受験校を決める校内選抜が厳しいこともあり、塾通いで補う生徒が多いのも現状だ。

 毎年数人の卒業生が入学する神戸市内の進学高の3年主任教諭(49)は同文学校について「中国語と文法が似ているからか、英語の聞き取り能力が優れている」と印象を語る。同文学校は義務教育の学校に含まれないが、県教委は公立の中学を卒業したのと同じ学力があるとみなして公立高校の受験ができるようにしている。

      ◇

 8日の放課後。2階の教室では、中国伝統の獅子舞を舞う部活動「舞獅隊(ぶ・し・たい)」が練習していた。2人一組は同じだが、日本の獅子舞に比べ動きが激しく、太鼓、シンバルの鳴り物の音が強烈。約10分の舞を終えた中学部3年で部長の王龍馬君(14)は「この学校でしかできないことがやりたかった。観客から拍手をもらった時は最高に気持ちいい」と汗をぬぐった。年10回程度、地域住民との交流イベントに招かれ、舞を披露する。部は、学校と地域との橋渡し役も担う。

 今や、在校生徒のうち中国籍は3割に満たず、日本籍が7割と最も多い。うち華僑の両親か片親が日本籍を持っているケースが6割に上る。学校は、日本社会への浸透が進めば進むほど失われゆく「中国人のルーツ」を養ってもらうことにも腐心する。

 91年に日本国籍を取った校友会会長の蔡さんは言う。「同文学校は精神のよりどころ。この学校で中国人としてのアイデンティティーが確立できたからこそ帰化した」

 神戸の華僑社会 神戸華僑総会によると、県内の外国人登録をした中国人は07年末で2万3456人(うち神戸市約1万3千人)。この10年で1万人余り増えた。中国人の海外進出が活発化する80年以前に来日した「老華僑」は年々減り、留学などで来日し日本の企業などで働く「新華僑」が多数を占めるという。華僑総会の会員は約800世帯で阪神大震災前に比べ約4割減った。会員のほとんどが神戸中華同文学校の卒業生で神戸の中華街・南京町で飲食業や貿易業を営んだりする人が多いという。

 法務省によると、08年末の外国人登録者は約221万7千人。うち中国人が最も多く、全体の3割に当たる約65万5千人。次いで韓国・朝鮮人の約58万9千人。

以上まで転載

お世話になった母校に
有銭出銭、有力出力のどちらも
できるようでありたい。






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最終更新日  2009.09.12 08:47:55
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