敬語を正しく使えない女は、頭が悪く見える
旅行してきました。
群馬の奥の、鄙びた温泉街。
それはそれで、鄙びた、でも、心温かいもてなしを受け、
いい旅館、いい土地柄、よっていい旅だったと思うわけですが、
ただ一点、なんとかした方がいいんじゃないの?
と提言したいことあり、でして。
66歳だという、仲居さん。
きびきびと働いてくださるのですが、
「お客様、そのお肉は、そっちのソースでいただいてください」
「まだ、お酒をいただいているから、ご飯はあとの方がいいですね」・・と連発するんですね。
いただく、というのは、食べる、貰うの謙譲語で、
私が「まだ、お酒をいただいていますから、ご飯はあとに
してください」というのは、いい。
「このお肉は、こっちのソースでいただくんですか?」と
聞くのもいい。
でも、お客様に向かって、「それ、いただいてください」じゃあ、
まずいだろうと思うのですがね。
この「いただく」、すでにかなりの範囲で、
正しく使われなくなっていて、いつだったか病院でも、
若い看護師さんに「領収書は受付でいただいてください」と
言われたことがありましたっけ。
それどころか、言葉のプロだろう女子アナまでが、
「それ、いただいたんですね!」なんて、ゲスト
に向かって言っている。
人ってのはね、わずか敬語がきちんと使えない・・
というだけで、頭が悪いに違いないと思えるし、
品格なさそうにみえるし、人間性まで怪しげに見えるものなんです!
そういうこと、旅館の主や、病院の先輩やテレビ局の
上司は、考えないんですかね。
なんとか、ちゃんと使えるように教育しないと、と
思わないのかしらん。
ほんのちょっと、学習すれば、明日にでもちゃんと
出来ることでしょうに!
・・と、私はことあるごとに、怒っているのでありますが、
そんな私の怒りなど、どこ吹く風、日本はますます、
「敬語のメチャクチャな国」になっていくのでしょう。
そして、こういうことを言う女を「うっせえババア」とか
言うのでしょうねぇ。
2006年の最後に、またグチってしまった。