アンチ・アンチエイジング
宗教評論家のひろさちや氏が、28日の日経夕刊で語っていました。曰く:現代の日本では、お金のために働くのが仕事だと、みな思い込んでいる。しかし、人間にとって大事なのは、老いる仕事、病気になる仕事、死ぬ仕事だ。金儲けが仕事だと信じているから、老いの美しさ、良さが見えてこないんです。若さは未熟、粗雑、未完成な状態で、それを過ごして熟していくことに価値がある・・。老いる過程を楽しめば別の世界が広がるのではないか。・・・と。さすが、でありますね。もちろん、元気にはつらつと日々を過ごせるに越したことはありませんが、今のあまりにもの、「若さに絶対的価値を置く」風潮の、ゆがみに私たちは、気づくべきなんです。大事なものをどんどん、失いつつあるように、思いますもんね。これこそ、メディアの大罪だと、私は自信を持って思うわけですが。といいながら、ついつい、サプリを飲み、シワ予防クリームを塗り、「いつまでも若いね」といわれると喜んじゃう私・・。これを、煩悩というのでしょうか。人間って、ホント、矛盾したイキモノでありますよ、ネ。