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神谷ちづ子・ついつい・一言

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2008年10月の記事

全22件 (22件中 1-22件目)

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泰葉さんの暴走

海老名家の次女、泰葉さんが、一人大騒ぎして、会見を開き、その会見に、カメラ２０台、報道陣１５０人が集まったのだそうです。で、今朝は朝から、どのチャンネルでも、このことだらけ。心理学者が心理状態を分析したり、離婚カウンセラーが、彼女の心の奥を語ったり・・。日本の芸能界って、ほーんと、お暇ですよね。他に大事なことが山とあるだろう・・と思いつつも、しかし・・面白いんですよね、これが。それにしても、どうして、マスコミは、海老名家に甘いんでしょ。三平という名は、そんなに偉大なんでしょうか？母親である香葉子さんが、本当に気の毒だ・・と同情的ですが、母親なら、娘の暴走を、しっかり止めなさい・・と思いますよね。こぶ平・・じゃなくて、正蔵やいっ平に対しても、同情的でありますが、身内ならこんな会見をさせないよう、体を張るべきでありましょう。姉がドタキャンした会場に、代理で出てきて、「どうもすいません」とギャグやっている場合じゃないと思うのだけれど。泰葉さんって、離婚する半年前ぐらいから、やたらテレビに出だしていたんですよね。一人じゃ、なかなか出られるチャンスがないようで、テイシュの小朝と一緒・・というのが多かったのですけれど。その時、「なんだか、やたらテンション高くて、変な人だなぁ」と思ったのですが、テレビに出たくてしょうがない人なんだと、理解したものでした。当人も「私は家族の中で、本当な一番出たがりなんです」とか言ってましたけれど。今回、どうでもいい会見に大勢の報道陣が集まって、次の日、どこにもここにも、自分の顔が映って・・泰葉さん、本当は、密かに満足しているのじゃないでしょうかね。日本中が、引いちゃっていること・・分かっていないんじゃないのかな。どのワイドショーも、最後は「せっかく音楽の才能があるのだから、これからはそっちの道一本で頑張ってもらって」と、やんわりまとめていましたしね。そうすると、またきっと、出てきますね。で、また、マスコミも取り上げる・・。なんかねぇ・・とうんざりするのでありますが、そういいながら、こうやって、話題にしている私。人間って、所詮、次元の低い騒ぎが、好きってことなんでありますね。

2008.10.30

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Ｑちゃんの引退

Ｑちゃんこと、高橋尚子選手が、マラソンの引退を発表しました。誰もがいうように「ご苦労様」といってあげたいし、「いろいろな夢をありがとう」とも、思いますよ。ただ・・とも思います。会見で、尚子さん「完全燃焼しました」と何度も繰り返し、「悔いはない」と宣言されたということですが。悔いはあると思いますね。完全燃焼とも、当人だって思っていないでしょうし、私達も、思えないですよ。これほどの潜在能力に優れた人が、あれだけ、練習を積み重ねて、あれだけ体を絞りながら、大事な試合の時に、いつも失敗してしまう・・。スポンサーのファンテンから、何億ものサポートをしてもらいながら、その後の数年、昨日の引退に至るまで、一度も、成果を出せなかった。やっぱりこれは、トレーニングなどのやり方が間違っていた・・ということでありましょう。陸上の専門的なことは分かりませんが、小出監督の元を離れ、チームＱを立ち上げて、監督もおかずに、そのチームだけでやってきたわけですよね。その辺に、大きな失敗はなかったか。もう少し柔軟にいろいろな声を聞いて、トレーニング方法を考えていったら、別の結果になっていたのではないか・・。それは、おそらく、当人が一番思っていることではないでしょうかね。きっと、様々な反省と後悔とが、あって然るべきなんですよ。引退会見で、尚子さんは、その辺のことも語るべきではなかったか・・と私は思うわけであるのです。散々、努力してきた人に、鞭打つようで、申し訳ないのですが、ここで、爽やかに「完全燃焼しました」では、すまないのではないか・・。なにか、もう少し別なコメントを、聞きたかったと思うのは、私だけでありましょうか。ま、でも、ご苦労様でした・・というのは、日本中の気持ちです。今後はぜひとも、地道に後進のために、力を注いでもらいたいですね。尚子さんが、テレビのバラエティーやクイズ番組で、芸人に混じってはしゃいでいるのは、あんまりみたくないよなぁ・・と思うものでありまする。

2008.10.29

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皇居に行ってきました！

機会ありまして、皇居を訪問、天皇皇后両陛下とお話して参りました。しっかし・・。初めて皇居に入りましたが、広くて、素晴らしく美しい。シンプルなのだけれど、モダンで明るくて、品のある造り。洋式なのだけれど、障子やふすまや屏風を使って、日本の情緒は、きちんと押さえてある。日本人として嬉しかったですね、こういう皇居だということは。真っ白な絨毯も敷いてあるのですけれど、隅々までシミ一つ無い。いつ、誰がお掃除するのだろう・・と、感心してしまいます。一枚ガラスをふんだんに使った窓からは、雑草の一本もないのじゃないか・・と思われる手入れの行き届いた庭が眺められ、そのガラスの真ん中には、菊のモチーフが、すりガラス状にアクセントととして入っていたりするんですよね。金ボタンのついた黒い制服着たスタッフが、ここかしこにいらして、我々が通るごとに、礼をしてくださる・・。オオ！　なんというミヤビな世界！　でありましたろう。天皇皇后両陛下とお話させていただきましたが、陛下は、お話されるごとに、美智子様のほうを向いて、後の言葉を促されるのです。美智子さまは、上手にあとを継いで、その場その場を盛り上げられる。天皇陛下も、お優しい、頭の切れる方でありましたが、美智子皇后は、素晴らしく見事に聡明な方だと感動しましたね。それにしても、お二人の記憶力は素晴らしい。毎日のように、いろいろな方と会われて、とてもいちいち、覚えてなんかいられないのじゃないか・・と思うのですけれど、もう、何十年も前の話をしても、「ああ、あの時は・・」と答えられるんです。ブラジルのリオデジャネイロから車で１時間半も行った所に、フンシャルという、小さな集落があるんです。日本の方が開墾で入られたのですが、土地が悪くて、今日まで、とても苦労をしてきたところなんですが・・。そこへ、天皇は、何十年も前、皇太子時代に訪問してくださっているんです。電気もなかった、その集落へ。その話を、チラとしましたら、「ああ、フンシャルね、日本の炭鉱の方が、開墾に入られたんですね」と即座に懐かしそうにお答えくださいました。私だったら、「なに？フンシャル？　どこでしたっけ？そこ？」と思い出すのに、しばら～くかかるのではないか・・と思ったのですが。１時間足らずの訪問に、お茶が３回出てきて、和菓子と、小さなおかき、そのあと、小さく切った梨をいただきました。それにしても、わずかそれだけのことで、戻ってきたら、一日の全部のエネルギーを使ったみたいに、くたびれ果てておりました。我ながら、緊張していたのでありますねぇ。実は、訪問に当たって、マイ拙著「女性の見識」を皇后陛下に差し上げたいのですが・・と伺っていたのです。図々しい限りなんですが、美智子さまのことも書いてあるし、こういう機会でもないと、お渡しできませんしぃ・・。宮内庁からは「お受けできません」との、そっけない返事でありました。「そりゃあ、そうだろうなぁ・・」と納得するものの、やっぱり、雲の上の方々なのであるのです。でも、いいんです。マイ著書お渡し計画は、玉砕でありましたが、素晴らしい思い出をいただきましたから。子々孫々に伝えないと・・。ひとつ、しみじみ残念に思うのは、トイレを使わなかったこと。皇居のトイレ・・なんて知る機会ないですもんね。みておけばよかった・・。

2008.10.28

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目指せ！タイガーウッズ！

リオデジャネイロにいた頃、ある一家と親しくしておりました。夫のエンリケは、日系人。素晴らしく、頭の回転のいい方で、ポルトガル語はもちろん、日本語も実に巧み、「上手にさりげなく通訳してもらうことが必要な」事態では、実に頼もしい助っ人でありました。妻のサトミさんは、日本人。ポルトガル語の先生で、ブラジルの大学で活躍中。これまた、才媛、私はよく言い負かされたものでした。そして彼らには、レオ君という溺愛の、一人息子がおりました。彼ら一家の共通の趣味は、ゴルフ。父親のエンリケは、もともとゴルフ大好きで、それなりの腕も誇っていたのですが、妻のサトミさんと息子のレオ君が始めたのは数年前。母子で、熱心にレッスンを受けているのをよく目にしたものでした。それが、サトミさんも、めきめき飛ぶようになったのですが、進歩著しいのが息子のレオ君でありました。あっという間に、父親のＨＣを追い抜いて、ＨＣ１４になってしまった！彼らが（私もなんですが）所属していたゴルフクラブはメンバーになっていれば、どんなに通っても会費は一緒。土日の混む時は、順番を取るのが難しいのですが、平日や夕方ならば、家族全員、いつでも自由に利用できるんです。で、この一家、レオ君を、ゴルフクラブのすぐ近くの学校に転校させたんです。で、毎日学校が終わるとレオ君はゴルフクラブに直行。両親も仕事をさっさと終わらせてクラブへ直行。そうして、暗くなるまで、練習に励むんです。休みの日は、朝から夜まで家族揃ってクラブで過ごし・・。親の方は、それでもそこそこしか上達しないんですが、レオ君の上達振りはさらに目覚しく、１３歳になった今ではＨＣ３、ブラジルのジュニアの特待生にも選ばれ、８月にペルーのリマ市で開催された１５歳までのジュニアー全南米ゴルフ大会には、ブラジル代表チームのメンバーとして参加して、準優勝を勝ち取ったそうです。父親のエンリケは、すっかりゴルフパパとなってしまって、息子の「プロへの道」邁進のために、あらゆるサポートをするようです。私、レオ君とも何度かラウンドしたこと、あるんですよね。その頃は、まだまだ子供で、ちょっとミスすると、遊びだしたりしてましたけれど、バンカーショットなんか、見事なもので、私がバンカーで苦労しているのを横目に「なんで、出せないのか分からない・・」と言っていましたっけ・・。いつの日か、レオ君が日系人初の、世界的なプロゴルファーになってくれることを、私は大いに期待しています。その時は、「一緒に回って、教えてあげたことだってあるんだけれどねぇ・・」と周囲に自慢しよう・・と今からほくそ笑むのでありますよ。★写真は、エンリケから送られてきた、レオ君のショットぶり。頭がしっかり残っている・・と、これ、我ながら低レベルの感想ですなぁ。

2008.10.27

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麻生総理の、ホテルバー通い

麻生総理が、毎晩のように高級ホテルのバーで飲んでいる・・とマスコミが叩いています。「所詮セレブのボンボンだ・・」と。麻生さんが大金持ちであることは、誰もが知っていること。ああ、そうだろうなぁ・・とは思っても、自分のお金で行っている以上、我々があれこれ言うことではないですよね。社民党の福島瑞穂女史も、「庶民感覚からズレている」と抗議の会見をしていましたが、生まれた時から大金持ちをやっている人に、庶民性を求めても・・とは思いますよね。仕事さえ、しっかりちゃんとやってくれれば、夜、ホテルのバーに通っていることなんぞ、些細なこと。他人がアレコレいうべきことではない。ネットの世界でもさすがに、その辺は分かっていて、こんなコメントがありました。『麻生首相のバー通いごときを問題視する「朝日新聞」をはじめとするマスコミ共は一体何がしたいのか？公金を使って飲み食いするのならともかく、自分の身銭を切って飲み食いするのなら麻生首相の勝手だろうに。やるべき仕事をしっかりやってくれさえすれば麻生首相のプライベート等興味はない。マスコミは公人のプライベートを詮索する暇があるのか？もっと公人のプライベートより報道するべき重大な事が有るのではないのか？庶民の味方ぶっているが俺から見れば高給取りのいけ好かない金持ちに過ぎないのだが。』賛同する人・・多かったです。そうなんですよね。ホテルのバーけしからんと非難する、じゃあ、その記者サン達だって、庶民からみれば相当に結構なお給料もらっているでしょうに、と。経費だとか言って、自腹切らずに、それこそ頻繁に飲み屋に通ってはいまいか？庶民感覚云々をいう、キャスター達だって、じゃあ、あんたらはどうなのか　って、思いますもんね。アルマーニのスーツ着て、エルメスのバッグ持って、夜な夜なもっといいところ、行っているでしょ？って。なんかねぇ、庶民の名前、勝手に使うなと思いますよね。とはいえ・・。ドラマ・Ｃｈａｎｇｅでキムタク演じる総理大臣は、毎晩一人で凄まじい量の勉強をしている・・という設定でした。お金持ちであることに、アレコレ妬み僻みは申しませんが、毎晩飲み歩いていないで、じっくり公邸でお勉強もして欲しいわよね・・・とはこの大変な時に、総理に期待したいものではありますよね。

2008.10.25

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自分のあるべき立場を見極める、という美学。

来春のＷＢＣの監督、星野仙一氏が、固辞することを表明したようですね。「日本は、いじめ社会だ」といいながらの固辞ですから、なんとなく、未練たらしいな・・という印象はありますが、それでも、ギリギリのところで、賢明な選択だったと思います。本当は、オリンピックで惨敗した時に、しっかりはっきり、男らしく、「ＷＢＣには、もっと適任の監督を」と宣言するべきだったのです。確かに、勝負は時の運、オリンピックで負けたというそのことで、戦犯みたいに非難するのは、間違っているとは思いますが、「でも、その星野さんが監督として、またノコノコ出てきたら嫌なだな」という多くの日本人の美学というのでしょうかね、そういうのは、真っ先に感じ取るべきでした。私達は『負けた監督が、またノコノコ就任するな！』・・というのではないんですよね、『負けた時は、潔く、遠慮する』そういう男の姿を期待したかったんですよね。その辺の気持ちを感じ取れないのが、星野さんもそうだったけれど、彼を推す球界のお偉いさん方、そして、そのバックにいる財界のお偉いさんたちだったのでしょう。宮崎県の東国原知事が、引退する中山さんの跡をついで、立候補する・・という話がありましたっけ。当人は、やりたくてたまらない様子でしたが、結局あきらめたのですよね。あれだけ、「宮崎県のため、大事な故郷のため」といいながら、知事になって、僅か１年半で、辞めます・・じゃあ、話にならない。任期いっぱい務めるのが当然であるのに、彼は、あるべき立場を、誤りそうになったのでした。いまだ未練が見えるところが「所詮、この程度」の男であることを印象つけてしまいましたが、ま、それでも、立候補を踏みとどまった（かな？）のは、ギリギリ賢明な選択でありました。今日、何気なくテレビをつけたら、バラエティー番組に、あの、若貴兄弟の母、藤田憲子さんが、嬉しそうに出演していました。姑の立場で、マナーを判断する・・とかいうコーナーで。この方、以前から、「なんでノコノコテレビに出てきて、エラソーに相撲界のことを語れるんだろう・・」と不思議だったんですが、今、別れた夫や、息子を巻き込んで、八百長問題で相撲界が大騒ぎしている、このよりによって最中に、しかもその元凶が自分自身かもしれない・・そういう中に、どうして、芸能人たちに混じって、テレビではしゃげるんでしょうかね。憲子さんは、少なくとも当分は、ひっそりと引っ込んでいるべきでありましょう。自分のあるべき立場というのが、見えなくなっちゃっている人がここにもいる。どうも最近の日本、「あるべき立場を見失う」人が増えてやしませんかね。せめて、星野さんや、東国原知事のように、ギリギリでいいから、憲子さんも賢明な選択をして欲しい・・と余計なお世話ながら願うわけですが・・そう思うのは、私だけでありましょうか。

2008.10.24

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小布施ワインの魅力

今回、小布施に寄った最大の目的は、実は、小布施ワイナリー訪問だったのです。日本のワインは、近年、急激によくなってきて、同時に、随分と注目されているようなんですが、ここ小布施ワイナリーのワインも、種類によっては、ほとんど手に入らない・・という、知る人ぞ知る人気ワインになっているのだそうです。とくにシラーなどは、出るとすぐ予約完売で、手に入れるのは相当に難しいらしい。そういうワインは、お高いのでしょうから、あまり興味はないんですが、その、コツコツと、日本のブドウにこだわって作り続けているという、ワイナリーを訪れてみたいと思ったのでした。小布施駅から、歩いて２０分ほどのところに、ワイナリーはあります。と言っても、実にそっけないというか、まるで町工場みたいで、販売スペースも、薄暗い物置みたいなところ。試飲できるのですが、それもなんとも、そっけない。試飲したいのなら、どうぞ、ご勝手に、とそんな感じ。店にあるパンフレットには、『垢抜けない家族経営の小さなワイナリーです』と書いてあります。なるほど・・分かります。ただ、そのそっけなさの中に、ワインへの誠実さ、愛着を見て取れる、というのでしょうか、なんとも、ピンと筋が背中に入っている気がします。媚びずへつらわず、正しいと思ったワインを、淡々と作り続ける・・というような。日本のワインが、自信を持って本物路線を進む・・そんな風になるといいなぁ・・と思いましたね★写真は、小布施ワインのシラー。これが、例の人気ワインかどうかは知りませんが、ラベルの品の良さがいいですよね。私が購入したのは、当然、もっと安手のものです。

2008.10.22

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逞しき小布施根性。

山田温泉に行ったついでに、小布施に寄りました。ちょうど、栗の季節でもあるし・・ということで。東京の原宿みたいに、人がいっぱい・・と聞いていましたが、１０月の観光日和の日曜というわりには、そう、「大混雑」というわけでもなく、おっとりした、田舎町の散策を、楽しんでまいりましたよ。町の中心に、「北斎館」というのがあるんです。いわずとしれた、葛飾北斎の美術館なんですが。小布施で生まれ育った豪農商、高井鴻山が、北斎のファンだったため、高井鴻山を頼って、北斎は何度か、小布施に来ているんですね。鴻山の家の離れで居候したようなんですが。でも、長くて半年、それも、２～３回しかここを訪れていないのに、小布施市は、しっかりとその縁を頼りに、りっぱな「北斎館」を作っちゃったわけです。何作か、肉筆の絵があった・・ということと、北斎が天井画を描いた、という屋台があったこと・・それだけのことで。いろいろ調べてみると、屋台の天井画は、鴻山がほとんど描いて、北斎はほんの少し手を加えただけらしい・・という説が有力なんですが、小布施では、そんなこと、気にもせず、堂々と、「北斎によるもの」として展示して、それが見事に、観光客誘致につながり、長野の特になにがあるわけでもない田舎町が、観光客で湧いている。小布施、偉い逞しい・・でありますよね。それにしても、北斎館には、かなりの北斎の作品が集められていました。これだけ、集めるのは大変なことだったろうと思います。中でも秀逸は、最晩年、９０歳の時に描いたとされる、「富士越龍」（写真）。龍の繊細さ、富士の美しさ、構図のバランスの完璧さ・・もう、凄いというしかない。それを、北斎は、９０歳の時に描いているんです。ずっと貧乏でろくなものを食べてこなかった北斎なんですが、生まれつき頑健で、９０の歳になっても、眼鏡の必要もなかったのだそうでありますよ。なるほど、天才というのは、こういう人のことを言うのだ・・と、すでに、老眼鏡なしでは暮らせない私は、カンドーしたのでありました。

2008.10.21

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山田温泉・藤井荘

長野県の奥、山田温泉の、『藤井荘』、行って来ました。長野駅から、長野電鉄に乗って、須坂まで。そこからバスで、４０分。鄙びた温泉街なのですが、そこに、『藤井荘』という、名旅館があるんです。いろいろなところで紹介されていますから、「きっといい旅館」なのだろうとは思っていましたが、実際に体験してみて、期待以上の心地よさ、サービスの行き届き具合に感動しました。こういう風に、隅々まで神経を行き届かせるって・・旅館経営って、大変だなぁ・・と思いましたよ。・まず、バス停まで、迎えに来てくれている。ここらで到着だろう・・とは想像できたでしょうが、そのちょっとした心配り・・のっけから感動でしたね。・内装がいい。眺めもいい。常に、窓からは緑だけが目に入ってくる・・というつくり。余計な装飾はないけれど、ここぞ、というところにいいものが品よく飾られている。・お湯の質がいい。源泉掛け流しではないのですが、ひたひたと肌に入り込むような、いいお湯でして。お風呂場のアメニティーも、最小限のものしかおいていないのですが、そのかわり、シャンプーもリンスも、高級品を用意してある。・料理がとてもいい。地産地消というのでしょうか、地元の素材、特に野菜を多く使って、一品一品、センスよく、料理されている。いい料理人さんがいるのだと思います。難を言えば、朝食でしょうかね。野菜を豊富に使ってあって、どれも美味しくて文句はいえないんですが、品数はそんなにいらないから、コーヒーをたっぷりと出して欲しいし、ヨーグルトがあったらな・・とか、客のわがまま、あるんですよね。朝ごはんって、最近は、軽く、健康的に・・という志向があるのではないですかね。そして、人にとって、もっとも、「いつもどおり」を通したい食事ではないか。これは、どこの旅館でもそうなんですが、その辺の需要を、もう少し考慮してもらいたいとは思いましたね。ま、そういうことはあるにしても、実に心地いい、よくぞ、ここまで神経を行き届かせた、と感じる「ぜひ、もう一度行ってみたいと思わせる」旅館でありました。旅館の女将は、私には出来ないなぁ・・としみじみ思いましたっけ。★写真は、部屋から見た外の景色。ベランダになっていて、緑溢れる外の空気を思いっきり味わえます。

2008.10.20

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新・放送禁止用語

何度も言っているんですが「どうして、番組改正の度に、テレビはつまらなくなっていくのだろう？」それに、番組改正期の恒例となった、２時間ＳＰ，３時間ＳＰと銘打つ、バカ騒ぎ。もう、いい加減にしてよ　　と腹立たしいばかりです。テレビがどんどん、おかしくなっています。でも、まだ、手遅れではないと思うのです。「テレビの効用」だって、探せるかもしれない・・。こんなの、どうでしょ。ＮＨＫでは、今でも歌手はオーデションを受け、ある程度の歌唱力がないと、歌手として、出演できない制度があるらしいですけど。そういう制度を、作るんです。どのＴＶ局も、「ちゃんとした言葉使いが出来ない芸能人はトークさせない」という規定を作る。自分の親のことは「父、母」という。ら抜き言葉は使わない。と、最低限、それくらいでいいんです。新・放送禁止用語・・ですね。「おかあさんに、作ってもらったんですぅ」なんてしゃべるタレントは、テレビには出られない・・という制度にする。そうとなると、プロダクションも、マネージャーも、必死で教え込むでしょう。制作スタッフも、必死でチェックするでしょう。タレントだって、必死で直すでしょう。そうすれば、テレビに出てくる人たちは、最低限の言葉使いは、出来ている・・ということになる。みんなが「私の父はこういう男で・・」などと、いえるようになっている。テレビを見ている子供たちも、そういう言葉使いを聞きながら日々を過ごすわけです。次第次第に「そういうものなんだ」と思って、正しい日本語を覚えるようになるでしょう。「あんなオバカなタレントだって、ちゃんと、父、母といえるんだから、自分だって言えないとまずかろう」・・と思うかもしれない。タレントさんたちにも、メリットばかりのはずです。「頭悪そうに見えるけれど、ちゃあんと敬語が使えるんだぁ～」と視聴者は、一目置くようになるわけでありますし。テレビにきれいな日本語が溢れ、日本中に、それが伝わっていく・・。これこそ、まさに、「テレビの効用」では、ありますまいか。どうでしょ、テレビ局のみなさま。そういう規定を作ってみては・・。とてもいいアイディアだと思うのだけれどなぁ。

2008.10.17

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八百長騒動の落としどころ

相撲協会が、相変わらず揺れています。大麻騒動が、やや一段落した今は、八百長疑惑の巻き返し。騒動は、法廷にまで持ち込まれ・・はて、どうなることでありましょう。八百長的なものが、あったかどうか・・という点については、あったのでしょうねぇ。それは、どんな相撲ファンも、心の隅で、思っていることなのだと思うのです。そもそも、相撲は、『興行』だったんです。力士が体をぶつけ合い、勝負を決める、その迫力と美に、人々は酔いしれ、今日まで続いてきたわけですよね。相撲という伝統を守るためにも、相撲関係者全体を食べさせていくためにも、一人だけ勝ち続けているのじゃあ、まずい。不調な時に、負けが続いて、それだけで「はい、おしまい」と切り捨てるのもまずい。今回はカド番だけれど、なんとか勝ち越させてあげて！・・とか。こんなに勝ってばかりいるんだから、たまには負けたら！・・・とか、相撲を見る側だって思うはず。それを、上手に飲み込んでの、あうんの呼吸は、きっとあったんだと思うわけです。関係者の誰一人、絶対に「ある」とはいわないだろうけれど、そりゃあ、絶対に、裏にはいろいろある・・。どの世界もそうじゃないですか。いろんな賞があるけれど、受賞の裏には、様々な駆け引きがあるのでありましょうし。オーディションで主役を選ぶ、というのだって、人間関係や金銭関係の事情が、必ずあるのでありましょうし。そういう恩恵に浴したことがないので、腹立たしいといえば、腹立たしいのですけれど、これが、人間社会よ・・といわれれば、「ああ、そうなんだ」と受け入れるしかない。相撲の八百長も、おそらく、「あうん」の呼吸でやっていた頃はよかったのでしょうね。でも、外人力士がたくさん入ってきて、日本人社会の「あうん」では、動かなくなってしまった・・。取り引きに近いものに、なってしまっていた。と、そんなところなのじゃあないのかな。八百長は、そりゃあ、いけませんです。でも、今「八百長がありました」と認めてしまっては、相撲という伝統は、メチャメチャになる。関係者は、だから、どんなに苦しくても、認めるわけにはいかないんです。ファンだって、「あるだろうなぁ・・」と思っても、あった！という事実なんか、本当のところ認めたくない。で、みんなで、そっと、触らず曖昧に、見てみぬ振りして、「相撲」という伝統をつなげていくしか、ないのではないか。それが「相撲」という伝統なのではないか・・と思うわけなのです。今回の八百長騒動、だったら、どこに落としどころを見つけるか。例えば天皇陛下辺りに「日本の伝統である相撲を、大事にしていってください」とか、言っていただく。訴訟は取り下げ、マスコミは、いちいち、突っつかない。で、相撲協会では、以後、反省し、内部改革をする。少なくとも、不正を暴き公にすることが、最良の解決策ではないのではないか・・。と、今回ばかりは、思うんですよね。

2008.10.16

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お酒は百薬の長ではなかったか。

アルコールを飲めば飲むほど脳が縮小する・・という研究結果が出たそうです。米マサチューセッツ州のウェルズリー大学の研究チームが、神経学の専門誌で発表したのだそうで。おいおい、余計な研究しないでよね・・でありますよね。　研究チームは、適量のアルコールが、むしろ加齢によって進む脳容積の減少を食い止めることが可能だ・・ということを検証しようとしたらしいのですが、結果はヤブヘビ、それは不可能、飲むほど脳が縮小・・ということになってしまったらしい。だけどぉ・・と思いますよね。赤ワインのポリフェノールは、認知症予防によかったじゃないのと。一方で、最近読んだ国立がんセンターの先生のお話だと、飲酒は、口腔、咽頭、食道がん、大腸がん、肝がん、乳がんのリスクを上げることが「確実」とされている・・ということでもあります。それに喫煙が加わると、相乗効果になるのだ・・とも。タバコは止めちゃったので、いいんですが、いまさら、そんなこと言われたって、お酒を止められるわけがない。いやいや、わけがない・・というのは正しくないですね、お酒を止める気が、さらさらない・・ですもんね。そもそも、お酒は百薬の長といったんじゃないなかったのか！昔から言われていることって、余計な調査結果より、ずっと、根拠があって、奥が深いのじゃないか。といろいろ、思うものの、頭の隅で、「確かに、若い頃より、脳は縮んでいるかも・・」と納得する自分もいる・・。まったく、困ったもんです。まあ、でも、いまさらお酒は止める気もないわけですから、誰かに「お酒の効用」という研究発表でも、やっていただかないと。「ほどほどの飲酒で、長生きする」とかいう本出したら・・売れるのではないか効用・・絶対、あると思うのですけどね。

2008.10.15

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仮説・三浦和義他殺説

三浦和義元社長が移送先のロサンゼルス市警の拘置施設で亡くなりました。ロス市警は、「自殺」と発表。まあ、拘置所の中で被疑者が死亡して、これが、他殺だったり事故だったりしたら、警察としては面目ないですから、そりゃあ、なにがなんでも、「自殺」となるわけですよね。鉄格子の中にいる人間が、監視が目を離したわずか１０分の間に首を括ったのですから、「自殺」とするしか、考えようがない・・というのもある。しかし・・と私は思ったわけです。なにか、おかしい。だって・・どう考えたって変でしょ。ロスへ移送される機内での三浦容疑者の様子をテレビで見ましたが、なんとも寛いで、あくびまでしていた。面会に来た総領事館の領事に、「自分は、アレルギーがあるので、食事に油物は出さないように言ってくれ」などと注文をつけている。そういう人が、監視が目を離した僅か１０分の間に、二段ベッドの柱にＴシャツ引っ掛けて、首を吊りますかいね死ぬ、なんて行為は、迷って迷ってするものですよ。しかも、優秀な弁護士がついて、明日にもその彼と打ち合わせしよう・・というときに。例えば。マフィアみたいな組織が後ろにあるとする。一美さん殺害に、そういう組織が絡んでいたとする。２０数年前の殺害に関係した人間が、今や権力者になって、うっかり、よけいな事実が出てくると、まずい・・と思うことがあるかもしれない。そういう権力者は、ロスの警察に、いくらでも力を及ばせられたりする。・・と仮定すると、収監されている日本人の一人、自殺と見せかけてクイと殺すことなんか、簡単でありましょう。監視は、みてみないふりをしている。さっと入り込んで、注射でもして、眠らせて、クイと首を引っ掛ける・・。アメリカのガタイの大きな男だったら、簡単なのではあるまいか・・。と、考えるのは、推理小説読みすぎの、途方も無い仮説かいね・・と思ってましたら、今日になって、いろんな方のコメントが入ってきます。日本総領事館の領事部長は報道陣に対し、「３０分ごとの巡回の合間の、わずか１０分間に、なぜ自殺できたのか疑問が残る」と述べたそうです。弘中弁護士は、「他殺である可能性だって、十分ある」みたいなことを言ってました。ゲラゴス弁護士は、「どこかおかしな点があったことは明白だ」と指摘し、真相究明に向け警察とは別に独立した調査を行う必要があると述べたそうです。唐突な仮説かと思ってましたら、なにやら、キナ臭くなってきた・・。まあ、もっとも、ロス警察側は、なにがなんでも「自殺」とするのでありましょうから、本当の『真相』は、闇の中のまま、この長い長い、ロス疑惑の幕は引かれるのでありましょうが・・。

2008.10.13

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パリのおばあさんの物語

友人が本を出しました。と言っても、彼女が書いた・・というのではなく、プロデュースした・・というのですが。『パリのおばあさんの物語』（千倉書房）フランスの絵本で、岸恵子さんの訳です。これ、フランスで２０年も前に出された絵本だそうですが、一人のお婆さんの日常を語った物語なんです。おばあさんは、パリの町の片隅で、静かにひっそり暮らしています。体は不自由になって、なかなか思うようには行きません。たまに、子供や孫から連絡があるけれど、大抵一人ぼっちです。でも、おばあさんは、老いていく自分そのものを受け止め、これで、いいのだ・・と思っているのです。もう一度、若くなりたいとも思わないし、自分は、今の自分でとっても満足よ・・と。今でこそ、こういう「老いを堂々と受け入れよう」という生き方が、言われ始めていますが、（私の「女性の見識」も、そのラインなんですが・・）２０年も前に、こういう絵本がでて、読み継がれている・・というの、さすが、フランスだなぁ・・と思いましたね。あの大女優・岸恵子さんの訳・・ということで、今、とっても売れているそうです。「笑っていいとも」に岸さんが出演されて、紹介したら、講演会のチケットも、あっという間に売れ切れちゃったそうです。私の世代には、「恵子」という名前の子、多いんです。あの「君の名は」で、当時一世を風靡して、岸恵子の名前は、特に我々親の世代にとって、絶対的な憧れの存在であるのでしょう。で、その岸さんも、自分達も、やや年老いて・・で、この絵本。そういうところに目をつけた、我友は、りっぱです。ということで、凄く売れているようなんで、私があえてここで宣伝する必要もなさそうなんですが・・。ご紹介まで・・。定価１６００円です。

2008.10.12

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オバサンの海

倉本聡のドラマ『拝啓、父上様』に、娘と喧嘩して家出した八千草薫を探して、主役の二宮君が、巣鴨を訪ねるシーンがあります。初めて、巣鴨の、あの”お年寄りの原宿”風景を見た二宮君が、その、迫力に圧倒され、思わず呟くんです。「そこは、オバサンの海だった・・」私は吹き出し、「おお、さすが倉本聡だなぁ・・」と思ったのでありますが。時々、千葉の船橋に行くんですが、ＪＲの駅の改札を出たところが、広場になってまして、そこでいろんな催しをやっているんです。物産展みたいなのだとか、セールだったりとか。この間も、中高年向きの洋服が、ずらりと売られていましてね。大勢の中高年女性が、同じような洋服着て、品定めしてましたっけ。私はすぐに、この「オバサンの海だった」を思い出しまして。「海ではないけれど、オバサンの水溜りじゃあ・・」となんだか、逃げ出したくなったわけです。自分だって十分オバサンだろうが！・・といわれればその通りなんですが、いかにも、その辺のオバサンが着ているような・・やや薄手の安っぽい生地の、どれもが、茶系だったりグレー系だったりの、地味で中途半端な色で、しかも、花柄が多かったり、中途半端にレースが付いていたり・・なんというか・・要するに「いかにもオバサンのかっこう」の服の山。それを、帽子かぶって、やはり、中途半端な色と材質の装いの、「みごとに、典型的なオバサンだぜ」というオバサン達が、買いあさっているんです。ワッ、どうしよう・・と逃げたくなる気持ち、分かっていただけますよね。それにしても、なにをもって「いかにもオバサン」のかっこうなんでしょ。・当人は、そこそこいいものに見えるだろうと思っているけれど、中途半端に安っぽい。・当人は、コーディネイトしているつもりでも、ビミョーにずれている。・当人は色を合わせているつもりでも、ビミョーに、おかしい。・当人は「ちゃんとしたかっこう」と思っているのだけれど、実は野暮ったい。・・とそんなところでありましょうか。じゃあ、「オバサンに見えない、オバサンが着るべき洋服」って、どんなのがあるのでしょう・・と、実はこれ、私の大きな課題なんです。いかにして、『いかにもオバサンとは見えないように、オバサンを生きるか』なんとか、探り当てたいと思うわけなのです。美容院のオニーサンが言ってましたけれど。お客さんに、テレビ局でプロデューサーをやっている人がいるのだそうです。立場上、吉永小百合に直に会う機会もあるそうで、「もう６０を越えているのだけれど、どう見ても”普通にきれいな人”にしか見えない」のだそうで・・。吉永小百合さんって、普段、どんなかっこうされているんでしょうね。参考のためにも、一度、みてみたいものでありますよ。

2008.10.10

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どんな家か、で分かること。

近く、東京地裁に破産を申し立てる・・という、留学支援会社「ゲートウェイ２１」。負債総額は約１３億円。留学予定者約１３００人の前払い金約９億５０００万円が返還されないおそれがあり、既に留学した約１０００人の中でも、現地法人に留学費用を払っていない利用者は留学中止となる可能性があるのだそうで・・。留学希望者のお金を預かって、それを、先方の学校やステイ先に払う。で、そこから、いくばくかの、手数料を取る・・と、そういう中で、どうやったら、１３億の負債が出てくるのか・・理解できないわけですが。かつ、１３００人から預かったお金９億５０００万円は・・じゃあ、いったい、どこに、行ったのよ・・となにもかもが不思議です。そう思うのは、誰もが一緒のようで、福井社長の西東京にある３億円という私邸が、テレビで映されていました。プール付きで、ときには、客を呼んで庭でバーベキューパーティーをし、３００平米、３階建ての家の中には、最新式のエレベーターまである・・。まあでも、レポートでは、「こんな豪邸を」という風でしたが、そんな、特別豪邸でもない。もともと、さほどのいい暮らしをしたことがなかった人が、ちょっと金回りがよくなったものだから、ってんで、はしゃいで建てたけれど、しょせん、この程度・・というあたりの家ですかね。立ち退きが決まって・・ということで、段ボール箱が散らかる状態でしたから、当然といえば当然なんですが、それにしても、なんとも殺伐として、生活実態があまりなかった・・というそんな印象を受けました。大分前から立ち退くことを前提に、準備していた・・というような。大勢の人のお金を預かったまま、「事業の失敗でした、はい、ごめんなさい」と逃げようとする男の、ずるさ、強かさ・・そんなものが、チラと見えた、という気がしたのは、私だけでありましょうか。一方で、ノーベル物理学賞を受賞された、小林誠博士の家も、テレビで拝見させていだたきました。重厚な大物理学者の住む家・・というにはあまりにフツーの、あまりに生活感に満ちた、あまりの庶民っぽい暮らしに、かなり、意外な印象でした。受賞発表の晩、ゴッタゴッタいろんなものが置いてある狭い台所で、夫人が、夕べの残りのカレーを温めて、「今晩、戻ってきたら、これでお祝い」なんだという。布巾掛けには、ビニール袋が、もう一度使うために洗って干してあって・・。いいなぁ、と思いましたね。こういう慎ましい暮らしが、本当の正しい日本人の姿なんだろうな、と。小林先生も、奥様も、きっと、いい方なんだろう・・と思いましたね。人の暮らす家・・というのは、いろんなことを、伝えてくれます。だから、他人になかなか、見せられない・・わけですが・・。

2008.10.09

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グローバルフェスタ２００８

先日５日（日）、友人に誘われて、東京は日比谷公園で開催された、グローバルフェスタ、行って来ました。これは、『国際協力を身近に感じ、行動へとつなげよう！』というスローガンの下、外務省やＪＩＣＡ、各国大使館、各ＮＧＯが、国際問題を考えるブースや、世界の品々を展示販売するブースなどを開いて、アピールするものなんです。公園に並んだテントの中では、パネルの展示があったり、スリランカのカレーが売っていたり、アフリカの木彫りがあったり・・で、文化祭、あるいは、フリーマーケットの延長のような、まあ、手作り感に満ちた、アットホームな雰囲気に満ちておりましたよ。「この売り上げは、貧しい子供たちの援助に使われます・・」的な、手作りのカードや、ビーズのストラップや、刺繍のバッグなどが売られているんです。それが、さまざまな国のブースがありながら、どこもなんとなく、似たり寄ったりの品ばかり。作った人や指導した人の努力は認めるけれど、そして、子供たちへの援助というなら、お義理で１枚買うけれど、でも、「さほど、欲しいとは思わない」という、民族臭いっぱいの、それらの品々。しかも、どこの国も、なんだか、すっかり無個性になってしまって・・。聞くところによりますと、そういう民族グッズは、輸出・輸入がされているようで、ジンバブエで、中国製の織物が売られていたり、ケニヤで、ナイロビ製の木彫りが売られていたり・・ということは、いまや、よくあることなんだそうです。難しいのでありましょうが、「ぜひ、欲しいと思うような品への商品化」をしないと・・もう、進めない時代に入っているのではないか・・とそんな気がしましたね。「もの珍しい」じゃあ、人はもう、購入しない。と言って、地元の自立支援のオーガニックだからと、おしゃれになったかもしれないけれど、やたら高い値段で売りつけられる最近の風潮も、ちょっと疑問なんでありますけれど・・ね。それにしても、会場では、いかにも、まじめで善良で問題意識に富んだ・・という若者がたくさん働いていまして、ああ、日本にもこんな若者がまだまだいたんだぁ！と、なんとも、心温まる思いでしたね。・・なあんて、思う私って、年取ったんですかね。

2008.10.08

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テレビに出る時はご注意あれ！という話。

数日前のこと。フジテレビの朝のワイドショー『とくダネ！』をみてましたら、外資系金融企業の社員が、今、次々とリストラになっている・・という特集をやってました。ある日、突然、「明日から来なくていい」といわれるとか。そういうことがある一方で、リストラに遭い、収入は少なくなったものの、自分らしい身の丈にあった新たな生活に、ようやく自分を取り戻したようだ・・という人もいるのだとか。そういう話の流れで、「高収入を得ていた職を自ら辞めて、農業を始めた人もいる・・」という話題になったのです。「あ、もしかして・・」と思ったら、案の定、出てきたその人は、田中進さんでした。昨年、日経ビジネスアソシエで、特集をやらせてもらった時に、取材させていただいた、その中のお一人が、この田中さんでありました。外資系保険会社のトップセールスマンとして、年収７０００万とか８０００万を得ていたのですが、どうしても、農業の会社を興したい・・と、実家の山梨に帰り、家賃４万円の家に住んで、「サラダボウル」という会社を立ち上げたのでした。収入はぐんと少なくなったけれど、仲間と朝早く畑に立つ清々しさ、技術開発に挑戦する楽しさ・・などを語るその姿はとても凛々しくてああ、こういう人もいるんだなぁ・・と、感動したものでありました。その田中さんが、映っていたのです。すっかり嬉しくなって、早速メールしたのですが、田中さん、「実は、今回の取材はちょっとがっかり」だったのだそうです。前の職場に恩義はあっても、全く不満などはなく、辞める時には迷惑をかけてしまった・・と申し訳なく思っているのだそうです。だから、取材に応じるときも、「くれぐれも前職や外資系が悪いようには映さないで・・」と条件を出し、何時間かの取材の間も、言葉一つにも、気をつけたのに、「今の会社を設立した当初、いつどうなるか分からずプレッシャーでした」と話したら、『今の会社を設立した当初』の部分が削られて、前の仕事がそうであるように使われてしまったのだそうで・・。テレビを見ていた以前の上司からも、お叱りを受け、「ああ、これがワイドショーか」と実感したそうですよ。テレビって、そうやって、編集されているのですね。制作側が描いた筋書き通りに、巧みにすりかえられてしまう・・。まあ、政治家の「うっかり」の一言が、何度も何度も流されるのをみれば、「そうだろうなぁ・・」とは想像できますけれどね。私が取材した時も、田中さん、「いろいろ取材を受けるんですが、どんなに丁寧に説明しても、なかなか本来の姿・想いが伝わらず、記者が思い込んだ農業のイメージのままの、記事になってしまっている」と不満を言ってらしたものでした。「おっと、気をつけないと・・」と思ったものでありましたが。番組を作ったり、記事を書いたり・・の立場になれば、はるばる、出向いて取材したら、こちらのイメージどおりでなかった・・じゃあ、困ってしまうのも、確かなんでありますが、そこは、取材者としての、意地というかプライドとして、現実と事実に正しく向き合い、そのなかに見える新たななにかで、もっと面白い記事を組み立てる・・とそれっくらいじゃないと、いけないんですよね。そうそう。「そんな中で、あのアソシエの記事は非常に核心をとらえ、行間も想いが込められ、うれしい記事に仕立ててもらいました」と言ってくださいました。アハハ、これ、プチ自慢！・・です。

2008.10.06

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私達は本当に解散を望んでいるのか？

なんというか、もう、うんざりするくらい、テレビも新聞も、「いつ解散か、どうするつもりなのか」とかまびすしい。一刻も早く、解散しなくちゃ、まるでとんでもないことのように・・。福田さんが、投げ出して以来、議員さんの頭の中は、選挙のことしかないのではないか？メディアの興味も、選挙のことしか、ないのではないか？しっかし・・と思うわけです。私達庶民は、そんなに解散を待ってますかね？私達が望んでいるのは、とにかく、誰が指揮してもいいから、この、ずっとゴタゴタになっている日本の政治を、ちゃんとやっとくれ・・ということですよね。麻生さんが「しっかりやる」というなら、当分任せたって、いいんじゃない・・ぐらいには思ってますよね。今、選挙やったところで、自民党が勝ったとしても、野党との差は縮まって、よけい、やりにくなるわけでしょ？じゃあ、民主党が勝って、民主党政権になることを、庶民は本当に欲しているのでありましょうかねぇ。どうも、そんな感じもしない。それよりも、マスコミは、なにを望んでいるのでしょうか？どうも、私は、ただひたすら、「お祭り騒ぎをしたい」と思っているしか、思えないんですよね。「少しでもいい国を・・」と本気で思慮しているように、思えない。だって、いうことがコロコロ変わりますしね。聞くところによりますと、あの戦争の最中、新聞は大いに戦争へ戦争へ・・と煽り立てたわけですが、その理由の一つは「そう書くと、新聞の部数が伸びたから」というのも、あったのだそうです。さもありなん・・と思えるところが、なんとも・・でありますが。目先の利益のために、一番大事な精神を見失う・・。儲かりさえすればいい・・という、昨今の風潮に通じやしないか。今のマスコミの「解散期待、解散願望」が、まさか、部数のため、視聴率のため・・でないことを、私は祈りたいところですけどね。

2008.10.05

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小渕優子さんのドレス、みっけ！

めったに、というか、ほとんど敷居が高くて入ることは無いのですが、つい、フラフラと、入ってしまった、伊勢丹の中のＪｕｎＡｓｈｉｄａブティック。デパートの中でも、こういう区切られた高級・コーナーというのは、間違って入ってきちゃった客・・という感じなんだろうなぁ・・という負い目が先にたって、ズカズカ入って、ゆっくり、みる・・なんてとても、出来ませんもんね。客は、いかにも顔見知りの「お得意様」みたいな方々ばっかですし、どうせ、ドレスの１着、買えっこない庶民・・というのが、バレバレなんざんしょうし。ま、そうなのでありますが・・ついつい、入ってしまったわけです。オーソドックスなんだけれど、仕立てがいい・・というお洋服ばかりが下がっている。どれも、「いい生地なんでしょうねぇ」と、触りたくなるような。値札をチラと盗み見ると、２０万円、３０万円という、数字が並んでいます。ジャケット１枚が２０万円だとすると、アンサンブルにすると、３０から４０万！なるほど・・ウ～～ム・・と黙るしかない。そこに、一際鮮やかなブルーのジャケットがありました。「これ・・もしかして」とお店の人に目で問うと、「はい、そうなんです、小渕優子さんの・・」との返事です。そう、あの、つい先日発足した、麻生新内閣。首相親任式と閣僚認証式が皇居で行われ、新内閣が発足した、そのときに着ていらした、あのきれいなブルーのドレス。テレビの解説では「お母様の千鶴子さんが、急いで用意されたドレス」なんだそうですが、ああ、そうだったんだ、アシダジュンのドレスだったんだ・・とま、どーでもいいといえば、どーでもいいわけなんですが、ちょっと「みっけた」という気分になりまして。認証式の際には、男性はモーニング（夜でも）、女性は、ロングドレスなんだそうですね。で、皇室の喪の色である、黒一色、濃い紫、灰色は避けるらしい。なるほど、だから、ブルーのドレスが多いわけなんですね。あの、悪評高かった、猪口邦子大臣の、ブルーのドレスも、ドレスコード的には、間違ってはいなかった・・のでありましょう。それにしても。大臣が認証式で着るドレスが、とりあえず我々が手に触れることの出来る、アシダジュンの既製服だ、ということは・・。小渕優子大臣は、身近と考えるべきなのか、やっぱり、そんなン十万円ものドレス、買えない・・とため息つくところなのか。なんとも、中途半端な気分だなぁ・・と思ったのでありました。

2008.10.03

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随筆とコラム

川本三郎さんが、ご著書『あのエッセイこの随筆』のあとがきに、こういうことを書いてらっしゃいます。即ち。「随筆はのんびりしていればいるほどいい。政治や経済、社会的な大事件といったなまの現実からは少し遠ざかる。天下国家を論じることはないし、流行を追うことも無い。大仰に自分を主張することもないし、たけだけしく他者を難じたりもしない。「不易流行」という。コラムというものが「流行」を題材にするとすれば、随筆は「不易」を語る。変化する時代にあって相も変らぬ日常の小さな出来事、事実を大事にする。随筆は、いわば日向ぼっこや、散歩のようなものである。無為の時間のなかに心を遊ばせる。日々の暮らしの中に、日だまりのような時間を見つける。・・」といって、身辺雑記をだらだらと書いても面白くは無いが・・と続くのでありますが。随筆がいつの間にかエッセイと呼ばれるようになって、しみじみと心に入るような随筆に会えなくなってしまったような気がします。いまや、世の中、溢れる言葉や文章は、すぐにも役立つ情報・ハウツウものか、必ず泣けます、という大仰な感動か、あるいは、うさんくさい、人生論か。そんなものだらけに、なってしまった。「売れなければ、意味が無い」という価値観でしか、本が作られなくなった、その弊害もあるのでしょう。せせこましい世の中になって、じっくり「随筆」を味わう余裕が、私達の生活から消えつつあるからかもしれない・・。原因がどこにあるにせよ、なんだか、寂しい感じがします。なんの目先の役にはたたないかもしれないけれど、「ああ、いい文章に触れたな」という、ほわんと温かい充足感。その寂しさを、人はネコや犬の姿で埋めようとしているのでしょうか。なんてことを、ふと、思ったりもするのですが・・。

2008.10.02

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魔が差したのでしょう、中山さん。

中山成彬・国交大臣が、ご自身の失言の責任を取り、僅か数日で、辞任となりました。なんで、わざわざ、必要も無いことを口にして、自爆のように、大臣ポストを投げ打ってしまったのだろう・・とは思いますよね。その「職を賭して口にした」発言で、世の中がなにか、変わる・・というのならともかく、国益にもご当人の得にも、なんの得にもならなかったのですから・・。中山氏が、その後あちこちで発言されているのを聞くと、「ああ、この方は、家庭ではいいお父さんなんだろうな？」とは思います。そして、「案外に不器用な人なのだろう」と。二言目には、「家内に相談して」ですものね。悪い人では、ないのだと思います。正直な人なんですよ。もちろん、大臣の立場ですから、言葉には重々気を使わなくてはいけないことは、当然です。それにしても・・と思うわけです。成田空港の件の「ゴネ得」というのは、「国民なんだから、もう、いいかげん、国益のことも考えたら・・」という思いがあってのこと・・と思うんですよね。いまだにある、空港の真ん中の農地を見ると、「もう少し柔軟に考えればいいのに・・」という思いは私もしますし。「単一民族」というのも、アイヌ民族云々なんて、思い出しもせずに、単に、ずっと島国の中にこもって生きてきた日本人だから・・という、それだけのことをいいたくて、うっかり言葉を誤ってしまった・・ということなんでしょう。脇が甘いといえばその通りですけれど、人間って、それくらいの方が、信頼できる。「日教組は癌」という発言も、これは、信念を持っておっしゃっているのですから、はいはい、そうですか・・というしかない。人の信条にまで、抗議する権利はないですものね。ま、わざわざ、敢えてあの場で、テキを作る発言をしなくても・・とは思いますけどね。それより、気になるのは、「人の足を引っ張るために、ささいな言葉尻を捉えて、天下の大悪人のように大騒ぎする日本のメディアと評論家」でありましょうか。本来ならば、「おっと、そういう言葉は気をつけないとまずいですよ」と言ってあげて、「そうだそうだ、しまった、言い直しますよ」で済むような話じゃないですか。それを「こ～んなことを言った！！」と太鼓叩いて、「けしからん！けしからん！」と日本中で大合唱する・・。なんかなぁ・・と思うんですよね。強い人の発言には、なにもいえないくせにね。それにしても中山さん。今、「なんで、こういうことになっちゃったんだろう？？」と思っているのではありますまいか。魔が差した・・ということなんでしょう。しかし、こういう人生の落とし穴って・・他人事ではありません。

2008.10.01

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