2兆円の使い道
麻生首相が、切り札みたいに打ち上げた「定額給付金」。どうも、やっぱり、評判よくないですね。先日、オバサン世代が4人集まりました。話題がこの「一人12000円いただける・・」という話になり、しかし、4人が4人「でも、絶対これは、無駄よねぇ」の意見でありました。「手間隙とお金掛けて、集めたお金を、なんでまた、手間隙とお金かけて、配らなくっちゃ、いけなのよ」「どう考えても、貯金するか、焼肉か回転寿司食べに行くか、その辺でしか、使い道ない金額よねぇ」「我々、シロートが見たって、景気対策になるとは思えない」・・。それよりもっと、有効な使い道があるはずでしょうがと。そのうちの一人の息子さんが最近出来ちゃった結婚をしたばかりでありました。で、出産費用が出せないので、親に貸してくれ・・と申し出ているのだそうです。「国にとって一番大事なのは、子供がしっかり増えることだと思うのよね」「生活が厳しいから子供を作れない、先行き不安だから子供を産めない・・なんて国じゃあ、衰退していくだけでしょう」「例えば、数年間でもいいから、子供が生まれたら10万円とか、20万円とか、そんな給付金に替えればいいのに」「そうよねぇ。それだったら、当人が役所に届ければいいから、余計な手間もかからないはず」「少なくとも、一律12000円より、ゼッタイよさそうではある」たまには私達、いいこというわよねぇ・・とお互いを賞賛しつつ、「でも、こういう意見は、反映されないのよね」「みんなが、この給付金は無駄だ・・と言っているのに、どうして政府は、聞く耳ないのでしょうね」「私達も、この辺で、批判しているだけだしねぇ」などと語り合い、お酒もあっていい気分にだけはなって、この「せっかくいい意見も出るのに、この場だけで終わる」ひとときを、終えたのでありました。その日は、赤坂の、我々にしちゃあ、かなり贅沢な、ビジネスマンが、外人の客を相手にもしたりするような、お洒落で、素材もいい、あるホテルの和食・居酒屋風・レストランに集まっておりました。そろそろ、引き上げようかと、周囲を見回したら、なんとも、すっかり客は引き上げて、店は閑散としている。過去、ひと様のゴチで、数回、来てはいたのですが、少々、お高いお店でありながら、いつも、客で一杯であったのです。クリスマスも近い、11月末の金曜日の夜に、こんなにも人がいないのか・・想像以上に深刻な不況の波が、押し寄せている気配を垣間見たような気がして、不気味な思いで、帰路についたのでありました・・。