ジュリーとの再会
12月29日は、イスラムのお正月。みんな周囲はお休みなんで、静かに寂しく、唯一の日本のテレビ・JSTVを見てましたら、なんと、沢田研二・還暦・東京ドームコンサートをやっているではないですか。12月3日に、その東京ドームで見た時は、12000円もする一番高いチケットだったにもかかわらず、席は、舞台からずっと遠くで、よって、本物ジュリーは、豆粒ぐらいにしかみえず、大スクリーンがあるものの、表情とか彼の汗とか涙とかは、伝わらず、なんとももどかしいものであったのです。改めて見る、テレビカメラに大アップのジュリーは、やはり、派手な衣装にそぐわない、中年男の顔でした。6月からお酒を断ってダイエットした、という体も、やはり、どうみても、すっかり中年男となったそれでしたし、舞台を走り回るその姿も、颯爽というにあまりに遠く、衣裳は、色もデザインも、ダサいなぁ・・という印象でありました。(あ、ジュリーファンにまた叱られるだろうけれど)でも・・なんです。すっかり中年のオッサンなんですが、なんだかすごくよかった。彼は言ってました。タイガース時代は夢でした。でも、ずっと夢の中で生きてこられるものではなく、現実もたくさん知りました。そして、今また、夢の中にいます・・と。ジュリーも、いろんな苦労を重ね、さまざまな思いをかみしめ、いい味わいの、やや疲れたオジサンになったんだなぁ・・と思いました。銀座の隅に、ジュリーと妻の田中裕子さんがよく行く、という、居酒屋があります。(名前と場所は、教えてあげませんが)一度、行ったことがあるのですが、サラリーマンのオジサンでぎっしりの、なんのお洒落っ気もない、愛想もない、でも、料理は抜群に美味しい、お店でありました。ここをジュリーはインターネットで見つけて、二人してブラリ、訪れたそうです。以来、たびたび、ごくごく何気なく、二人で現れるのだそうです。派手で気取った、お店でなく、こういう渋い店を好む彼らは、本物だ、と思いましたね。大人として。でありますが。ジュリーって、味のあるオヤジになったんだなぁ・・と嬉しいですよね。ファンの方々には異論があるでしょうが、私は、やっとのことで80曲歌いあげた、その疲れた、でも、充実感を静かに噛みしめるような、中年男そのもののジュリーも、いいなぁ、と思いましたね。ジュリー、がんばれ なんです。