スラムドッグミリオネアのお薦め
女性誌が、低迷しているそうです。うん、だって、面白くないもん。テレビドラマもの視聴率も、低迷しているそうです。そりゃあ、そうでしょう、つまんないドラマばっかですもん。そんな中で、スラムドッグミリオネア観てきました。アカデミー賞他、たくさんの賞に輝いた話題の映画です。久しぶりの映画館での鑑賞。しかも、正規料金1800円!も払って。もう、あまり上映されていないんですね。新宿バルト9で、一日たった2回上映・・というの見つけて行って来ました。狭いスペースにもかかわらず、客も、まばらでありましたし。しかし、いい映画でした。迫力に溢れ、ダニーボイル監督は「疾走感」と表現しているようですが、まさに、息つく暇も無い、という感じ。編集が実にうまいというか、無駄なシーンがなく、しかし、観客に主人公の生きてきた道のりを、生き生きと伝えてくれるんですね。衝撃的な怖いシーンもあるんですが、それに、貧しい世界の話なんですが、それが、暗さにゼンゼン繋がらず、見事、爽快で大いなる、愛のストーリーに仕上げてしまっている。制作費もなく、無名の役者を使って、最初はたった10館の上映からスタートしたのだそうです。でも、本当にいいものは、ちゃんと評価されるんですね。そして、確かに評価されて当然の映画だと思いましたね。まだまだ、世の中、いいものはある。捨てたものじゃない、と思いましたよ。それにしても、この映画、アカデミー賞を取った割には、日本の人々に観られていないんじゃないですかね。日本人は「送り人」の方に、ドドドーと流れてしまったようですから。その辺、残念な気がします。そうそう、子供時代、主人公の少年がトイレに落ちるシーンがあるんです。敢えて、トイレに飛び込む、というシーンなんですが。そして、ドロドロの汚物にまみれて駆けて行くんです。かなり、インパクトあるシーンなんですけどね。でも、そのドロドロ、チョコレートとピーナッツ使って撮影したんですって。そういう裏話も踏まえながら観ると、もっと面白いかも、です。