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神谷ちづ子・ついつい・一言

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2009年11月の記事

全22件 (22件中 1-22件目)

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勢いの韓国。日本は？？

アルジェの緯度は、日本のほぼ、栃木県ぐらいなんですが、目の前が地中海、ということもあるのか、１１月末の今でも、日中は２２～３度ぐらいになるのです。暖房はすでに入れましたが、晴れの日のゴルフ場では、まだ、半袖でプレイしている人もいるくらいなんです。私は、ばっちし長袖、防寒ベストですが。しばらく日本に帰国していて、久しぶりに舞い戻ったアルジェ唯一のゴルフ場は、なんとまあ、大分整備されたというか、随分といいコンディションになっておりました。いい・・と言っても、雑草が刈られ、見通しが良くなり、ティーグランドに、表示の棒杭が、しっかり埋められた・・ぐらいなものですけれどね。でも、去年から見れば、もう、雲泥の差で、晴れた日、ゴルフ場に佇むと、ああ、いい気分だなぁ・・と、かなり嬉しくなります。そういう状況なものですから、ゴルフをやる人も増えていて、先日はなんとまあ、韓国人グループのコンペまであったのでした女性６人を含めた総勢４０名の大コンペ。狭いゴルフ場の大半のホールに彼らが散らばっているのを見るのは、まさに、壮観でありましたね。韓国、強し！というような。今、アルジェの日本人ゴルフ人口は、７人ぐらいでしょうか？そのうち、女性は私一人。で、男性陣も、常に誰かしらが、出張とか、帰国とか留守中で、週末、みんなで声かけ合って集まっても、一組組めるのがせいぜい、多くて６人・・という寂しい状況でありまして。コンペだなんて、とてもとても。韓国の連中も、去年は、そんなに姿を見なかったんです。それが、ここ半年ぐらいの間にどんどん増えて、なんと、４０人規模のゴルフコンペやるぐらいの、大ソサイェティーになっている日本から帰国する際の、パリからアルジェの飛行機に、７～８人のアジア人ビジネスマンが乗っていたんですね。しゃべっている言葉を聞いて、ああ、韓国の人たちなんだぁ、って分かったんですけれど。ビジネスマンだけれど、みなさん私と同じエコノミー席で。で、一緒のグループらしいのに、それぞれが窓側の席に、バラバラに陣取って、で、乗った途端に、みなさん、分厚い資料出して、ガンガン仕事始めているんですわ。仕事やりやすいようにバラバラの席にしたんでしょうね。チラと盗み見した英語の資料には、サムソンと言う文字が見えましたから、そういう関係の方々なんだろうと思いました。先週お招きを受けた、イランの大使のご自宅なんですが、６０インチはありそうな、大画面の薄型テレビが、居間にデンと置いてありまして、そこにはでかでかと、サムソン製という表示がありましたっけ。同席していた韓国人女性に、「あらあら、あれはサムソンね、日本のメーカーは最近、どうしちゃたんでしょ」とからかわれて・・私ゃ、「ほんと、どうしたんでしょうねぇ」って言うしかなかったんですが。中国人・人口が、急速に増えているのは、もう、前からなんですが、ここのところに来て、また急速に韓国の企業進出が目立ってきている。お～い、日本はどうしているのだ～！！という気分にもなりますよ。大丈夫か、日本頑張ってよ、日本　なんですけれどね。

2009.11.29

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チビの方がギャンブルに強い？？

背の低い人は背の高い人に比べて、ギャンブルに強くて幸運である！という研究が、スウェーデンのストックホルムで開催された「人間の体の機能と構造」についての世界会議で発表されたのだそうです。それによると、世界中の少なくとも82％の宝くじ一等当選者は、162センチ以下の身長だったのだそうで。ラスべガス、モンテカルロ、カリブ海などの100万ドルのスロットマシン勝者のうち4人に3人が、157センチから167センチの間だったのだそうでありますし。またカジノでも、より背が低いギャンブラーがルーレットテーブルで的確な番号を選ぶことができるとしているとか。さらにさらに、競馬史上1番目と2番目の高額獲得者は背が低い人で、また競馬かドッグレースかというレースの種類に関係なく、高額獲得者の79％は167センチ未満だったという。会議の議長は「背が低い人々が勝っているのはギャンブルだけでなく、彼らは適切な時刻に適切な場所にいるようです。世界中の少なくとも55％の会社のリーダーは172センチ未満で、ビジネスにおいて最初に幸運に出会った人が多いのです」ともコメントしているんですって過去5年にわたって地震、台風、火事、洪水などの天災で亡くなった人々の3分の2は、世界標準より背が高かったとも報告しているとか。ほんまかいね・・って話です。「その世界会議って、どんな会議よ？」ですし、「どういう調査をしてどういう根拠から論じているのかいね？」というのもあるし、なんとも、やたら怪し気なんですけれど、チビでずっと生きてきた自分としては、そう悪い話ではない。まあ、もっとも、宝くじでも町内会のくじ引きでも、当たったことがないし、むしろ、ギャンブルはからきし、ダメ。株を買えば、いつも株価は下がるし、人生で、いいタイミングにいい位置にいたためしもない。天災には、また遭ったことことがないので、なんとも言えませんが、我が身に関しては、この理論はゼンゼン当てはまらない。でも、なるほど、いろんな社会のいろんな人を思い起こせば、もしかして、そうかもしれない・・という気がしないでもない。真否はともかく、この記事は使える・・ということは言える。特に背の低いことを気にしている男性は、「ぼくはでもね、人生に成功する男なんだぜぃ」って女性を口説けますしね。私も「私って、運の強い女らしいのよ」って言っていつか、使ってみよう。もっともそもそも、根拠についての自信がまるでないので、最後の方はモゾモゾって、消え入りそうな声になりそうですけれど。

2009.11.28

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ホワイトハウスの晩さん会に紛れ込む方法

いやぁ、面白いと思ったんですけどね。ホワイトハウスで行われたオバマ大統領主催の晩さん会。インドのシン首相を歓迎する公式晩さん会に、招待されていない一般人の夫婦が紛れ込んでいた・・というニュース。これ、妻の方がインターネット上にバイデン副大統領との写真などを投稿し、それを見たマスコミがホワイトハウスに問い合わせたことで事実が発覚したのだそうですね。じゃあ、その前には誰も気づかなかった・・というのもおかしいし。いまや、この夫婦の映像は、世界中に報道されているんですね。テレビのニュースで何度も見てしまった！なにやら、いかにも自信たっぷりなセレブという風情の二人。ようく見ると、タキシードは安物っぽいし、サリー風のドレスも、安く仕上がるな、とは分かるんですけどね。でも、夫は、かっぷくのいい、穏やかな様子で、タキシードも似合っていて、いかにも、地位ある人風・・。妻の方は、また、金髪の美女でして、しかもインド首相歓迎を意識して、サリー風の真っ赤なドレスを着て。しかもそれが、また、ステキだったりして。彼ら、地元テレビでは有名なスターなんだそうでして。なあるほど、堂々としているのも、分かるような気がしましたが。その二人が報道カメラの前を、手をつないで堂々と、まるで、映画スターのカップルのように、通り過ぎるんですわ。そりゃあ、誰もが「当然、招待されるべく招待された人」と思ったでしょうね。ああいうパーティーって、とりあえず空港にあるような、セキュリティーチェックのためのゲートは通るようにはするけれど、お客様に失礼になるから、そう厳しくは、身元チェックしないんですよね。でも、普通、受付で、招待状の確認はするのにな・・と思うし。それに、パーティー会場での席はどうだったのでありましょう正式の晩さん会であるならば、着席式のパーティーだと思うのですが、そうすると、彼らの席があったとは思えない・・。主賓以外は、自由に着席するスタイルだったのでしょうかその辺、聞いてみたいですね。それにしても思うのは、「人って、見栄えと堂々が大事だなぁ」ということでして。完璧な装いで、しかも、堂々と自信たっぷりにふるまう。そうすると、カメラマンなんか喜んでカメラ向けちゃって。誰一人「この人、なに？」と疑う様子もない。「やっぱり、人間、自信といいお洋服よね・・」とこのニュースを機会に、上等なドレス買っちゃおうと、強かに決意した妻たちって、多いんじゃないですかね。私ならそうしちゃうけど。

2009.11.27

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映画を見るなら、一人？二人？

ヤフーのトピックス見ていましたら、『寂しくない？　「一人映画館」半数以上が経験アリ』と題した記事が紹介されていました。映画鑑賞といえばデートコースの定番だけれど、ひとりで映画館に行ったことがある人はどのくらいいるのだろうか？・・と、20代から40代の男女531名から調査したのだそうです。（40代まで・・ってのが、ちょっと、気になりましたが。）その結果、ひとりで映画館へ行ったことが「ある」人は、全体の54.8％。女性は61.6％と男性（50.2％）より10ポイント以上高く、年代が上がるにつれて経験者の比率は高まり、40代では64.5％に上る、とか。ひとり映画経験者のうち、映画館にひとりで行くのが「大好き」な人は22.3％、「どちらかというと好き」な人が51.5％で、合計73.9％が“ひとり映画好き”。「好きではない」とした“ひとり映画嫌い”は26.1％だった・・そうで。面白いのは、この記事に付けられたコメント欄でして。「記事書いた記者って、なに考えているんだか」「そもそも、映画なんて一人で見るものじゃない」「一人で見て、なんで寂しいわけ」というコメントが圧倒的だったこと。そりゃあ、そうだろう・・と一人映画派の私も、安心したのでした。そもそも、デート→映画、というのがデートのなんたるかを知らない発想。二人で会って本当に楽しむなら、おしゃべりできない映画ではなく、もっと他のことに時間を使うはず。デートには映画、というのは、デート初心者か、そろそろ飽きが来て、会話が見つからなくなった二人のデートでありましょう。かつ、本当の映画好きは、一人で、空いた時間にさっと見てくる・・なんですよね。自分の見たい映画を、気分の赴くままに見たい。相手の好みに気を遣わなくてもいいし、無駄な時間・手間を省けるし。私も、たまに友人と見に行きますけれど、相手は、「この映画で退屈しないだろうか？」と気にしなくて済むくらいのお互い、好みの通じ合う人でなければならず、かつ、映画を見ている間は、相手に気を使わずに映画に没頭できる程、親しい人でなくてもいけなくて、さらに、映画のあとも、より時間を楽しめる・・人でなくてはならず。そういうことで、なかなかに難しいです。ただ、最近、なんという名前か忘れましたが、５０歳以上の男女であれば、２人で２０００円・・という割引制度が出来て、これを利用しない手はないよなぁ・・とは思うわけです。これ、夫婦である必要もなく、男女であれば、一人だけ５０歳以上であることを証明すればいい・・というもので、さらにいいことは、女性デーのように、曜日が限定されているわけでもなく、前売り券や、株主優待券よりも、よほど、お得なんですよね。よって、そろそろ一人映画派を抜けて、多少、気を使うし面倒であるものの、『男友達と一緒』派に移行したいところなんですが・・いざとなると、その相手がいない！世の中、なかなかに、うまくはいかないもんなんですよね。

2009.11.26

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事業仕分け～青年海外協力隊のこと。

事業仕分け。バシバシと切り捨てる姿が喝采を受ける一方、科学技術関連の予算縮減に関して、抗議の声も高まっているようで。科学分野の大御所の方々が、声をあげだしたようですから、これは無事なんとか、削減されずにすむのでしょう。そう、願いますが・・。その一方で、ずっと地味で、日本で暮らす庶民の目に触れにくく、よってどこからも声が上がらず、きっと予算削減にこのまま進んでしまうのだろうな・・と懸念されるものに「青年海外協力隊派遣の予算縮減」というのがあります。青年海外協力隊って、ご存じない方に説明しますと、日本の若者が、１年とか２年、専門分野を生かして、発展途上国の人々に技術や知識を伝授しましょう・・と派遣されるシステムなんです。日本の志ある若者が、いきなり言葉も通じにくい外国の、それも生活環境の整わない中に入って、現地の人々と同じような生活レベルで、コンピューターの技術を教えたり、スポーツの技術を伝授したりしているんです。お給料は、ほんと少なくて、私なんかから見れば、若くなければ、とてもやっていけないなぁ・・と思う生活しながら、かつ、その後の仕事の保証は、なんにもないなかで、それでも、明るく逞しく、活動している。近視眼的にみれば、そういう活動からすぐに大きな利益は産まないし、今すぐ、双方の国の国交に、役立つものでもない。でも、彼らの活動は、きっと現地の人々の、日本人への親しみ＋理解を育て、日本の若者の、グローバルな世界観を育む、貴重なものであると・・私は、つくづく思うんですね。それが、削減なんだという。日本が本当に貧乏になって、なにがなんでも全ての予算を削らなくてはいけない・・というなら、分かります。でも、一方で、公平・客観的に仕分けするなら、まず、削るのはこっちだろう！と思うことが多々あって・・（事業仕分け対象となった、４００事業を選んだのは、誰なんですかね？）そういう中で見ると、日本の若者が世界に出て、現地の人々との交わりの中で教え、学んでくることは、日本の将来にとって、とっても大切なのに・・と無念でありますよね。少なくとも、子ども手当で、誰彼なしに現金を配るよりは、絶対に無駄ではないはず・・なんですが。

2009.11.25

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「完璧に近いディナー」という番組

フランスのＴＶの番組に、「Un diner presque parfait」というのがあるんです。訳せば「かなり完璧に近いディナー」となりましょうか。お料理の先生とか、カリスマ主婦ではない、まったくの素人のごくごくフツーの市民が、ごくごくフツーの市民である友人数人をごくごくフツーの自宅に呼んで、凝りに凝ったディナーを振るまう・・という番組なんですけどね。これが面白い。主役は、大抵、一人暮らしの独身なんです。フツーの会社員だったり、カフェテリアで働いているオバちゃんだったり。で、その自宅と言うのが、ほぼ、郊外の安手の住宅なんですよ。でも、質素ながら、精一杯、居心地のいい空間に仕立てている。彼らの説明が入るんですよ。「この台所は、実に使いやすく出来ているんだ」とか、「我が家はテラスがよくて、ここで過ごすのが最高なんだ」とか。で、７時にはやってくる客たちのために、懲りに凝ったディナーを用意するわけです。メニューも全部自分で決めて、テーブルセッティングも、やたら凝る。例えば、ロックファンだという男性は、テーブルクロスもナプキンも真っ黒にして、ランチョンマットはステンレス製のものを選び、その上に、赤色が効いた派手なお皿を並べる・・という。テーブルの端には「Ｒｏｃｋ」という文字のオブジェを置いてみたりして。オーガニック野菜に凝っている、という女性は、彼女、レストランで働いている人だったんですが、テーブル一杯に野菜を飾って、メニューも野菜中心にして。ギャンブルが好きだというオバちゃんの時には、ランチョンマットは、トランプのハートやスペードの形で、テーブル一杯に、カードやチップを散らばせて、赤と黒のナプキンも、トランプのマーク入りで。で、アペリティフにしても、メニューにしても、散々考えて、思いっきり凝って、決めているんですよ。それを朝から一生懸命作って、時間ぎりぎりに完成して、着替えてそして、客を迎える。そしてディナーが始まるんですが、段取りはあまりいよくないし、凝ったはずの料理も、さほど美味しそうでもない。無理が出てしまっている・・というような雰囲気でね。なるほど「presque」「だいたい）、という断りが付くわけだわい・・なんですよね。それでも、和気あいあいと食事は進むんです。その合間合間に、客たちのコメントが入るんですが、彼らだって、フツーの庶民で、垢ぬけない。いっぱしな、料理解説なんか語ったりするんですが、まあ、大したことはない。それがどうして面白いか・・というと、なんででしょうね。等身大の生活、暮らしがそこにみえるからでしょうかね。作りものだらけのテレビの中に垣間見える、現実の、でも案外、こんなもんでいいんだよなぁ、という生活。読売テレビの夕方の報道番組で、「隣の晩ご飯」という、いきなり、庶民の家に押し入って、夕食に何を食べているか撮っちゃう・・コーナーがあるんですが、あれが地味ながら長年続いている、というのは、同じような、等身大の現実の、でもなんだかほのぼのとする生活が垣間見られる・・という部分にあるのかな・・と思いましたね。最近の日本のテレビは、お決まりの芸能人しか出てこないし、レストラン情報とか、デパ地下情報とか、外のものしか出てきませんが、もう少しこういう、なんだかさほどお洒落でもないし、垢ぬけもしないけれど、等身大だよね・・という市民参加の番組、やればいいのに・・と、思うんですけどね。どうなんでしょ。

2009.11.24

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オバマ大統領のお辞儀。

「私は、文化なんだと分かってますけどね・・」先日、パーティーの場で会ったアメリカ人女性が、いきなり切り出しました。オバマ大統領が訪日し、天皇、皇后両陛下と面会した際、深々とお辞儀したことが「低姿勢過ぎる」と米国市民は、不快に思っているのだそうで。ああ、そういえば、そんな記事が出ていたっけ。そうそう。オバマさんって、偉ぶらないいい人なんだなぁ・・とそんなほほえましい印象を持ったことを思い出したのでした。でも彼女は、そうは思っていないらしい。「お辞儀はいいのよ、日本の文化を尊重したってことはよく分かる。ただ、大統領が深々とお辞儀をしている時に、天皇は立ったままだったしね」と、彼女、私の目を見ないで言ってましたから、「分かる」といいつつも彼女自身も、やはり不愉快でいるのだろう・・と理解したのでした。「お辞儀は日本のフツーの習慣だし、天皇もお辞儀されたんだと思うわよ」と、それがどうしたと思ってしまう私は、ついつい、深慮もなく、安易で、もしかして言葉の適切でない英語で返したんですけれど・・。日本人から見れば、天皇・皇后は特別な存在で、深々とお辞儀をしてしまうのは、自然な行為だろうと思うのですが、アメリカ人から見ると、そうではないのですねぇ。そういえば、ミシェル夫人が、エリザベス女王と会った際、女王の腰に手をまわした・・ということで問題視されたことがありましたが、あれは、イギリス側から出たクレームだったのでしょうかね。普段はあまり気がつかないんですが、アメリカの中では、「アメリカが世界で一番、よってアメリカ大統領が世界でえらい！」という認識が、私たちが想像する以上に沁み渡っているのかもしれません。文化が違う、国が違う・・というのは、「仲良くしましょ」なんてきれい事だけで片付けられることではない。なんか、難しいなぁ・・と思いますよねぇ。

2009.11.23

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今年もめでたくボジョレーヌーボー！

アルジェリアはモスレムの国ですが、お酒を飲む人もいるし、酒店もあるし、レストランでも提供される。まあ、その辺の緩さは、大変ありがたい国なんです。それでも、酒店は、なんとも「こっそり開店」という雰囲気ですし、お酒なんてとんでもないという人も多い。そういうことで、毎年日本では大騒ぎする、ボジョレーヌーボーなんてのも、ここでは縁がないもの、手に入らないもの、と諦めていました。フランスはすぐ近くなのにね。ところがところが。昨日のゴルフのあと、某商社マン氏がこっそり耳打ちするのです。「ボジョレーヌーボー手に入れたんですが・・」って。すかさず言いましたよ。「それじゃあ、今晩、飲む会やりましょ！」って。我ながら図々しいヤツです。会場は、ある中華レストラン、ということに決まりました。唯一、お酒の持ち込みＯＫな所でして。そこ、正式なレストランではなく、なんというか、中国人社会のための、仲間内レストラン・・みたいなところでして、当初は、「他所者」ってな顔されたんですが、今では我々日本人、しっかり食いついて利用してます。やっぱり、中華料理はありがたいですもんね。中国って凄いなぁ、と思うんですが、どんな国にも、いつの間にか、自分達のためのレストラン、それも安くておいしい中華料理を出すレストラン、作っちゃうんですよね。ま、とにかく、仲間が７人集まって、中華とワインの夕餉です。ヌーボーだけでは足りないので、我が家からフツーのワインも持参しました。某商社マン氏は、たまたま１９日にはパリにいて、そこで購入して来たのだそうです。いろいろ試飲して、ジョルジュ・ドゥ・ヴフのと、ＪＡＬ推薦のと。５本も購入して、エッチラ飛行機に乗せて運んだそうです。エライま、提供していただいたのは２本でありましたが。「ところで、これ、おいくらでした」と聞きましたら、言いにくそうに「５€ぐらいですよ」と。そうなんですよねぇ。ボジョレーヌーボーなんて、フランスで買えば安いもので、飛行機で運ぶから仕方ないのかもしれないけれど、日本での高級品扱いは・・かなり現実とズレてます。もっとも最近は、ペットボトル入りの、割安ボジョレーヌーボーも、出回っているらしいですけれど。ま、そういうとで、今年もめでたくボジョレーヌーボーを味わえました。今年の出来は、５０年来で最もいい・・とのことですが、どうなんでしょ。例年と変わらないような気がしましたけどね。

2009.11.22

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魔が差す、ということ。

リンゼイさんを（おそらく）殺害して逃亡、２年７カ月ぶりに捕まった、市橋容疑者。日本のワイドショーでは、彼の家庭環境、学校での様子などを事細かにあげて、どうして、こういう結果に至ったか・・を分析していましたっけ。恵まれて育った彼が何故？　と。でも、一番わけが分からないのが、実は当人なのではないか？彼は今でも、夢でも見ているような気持でいるのではないでしょうかね。どうしてこの僕が、こんなことになっているのか？って。「魔が差した」のだと私は思うのですね。ちょっと、いいじゃない、と思っていたイギリスの女の子。その子を家に引きずり込み、出来ればカノジョにしたかった・・というところなんでしょうが、何かのはずみで殺害してしまった。（容疑は死体遺棄ですが、ほぼ間違いなく殺人容疑ととらえていいと思うので）それはもう、「魔が差した」というしかない事態だったのではないか。彼自身も、いまだに信じられなくて、ほとんど被害者みたいな気分でいるのだろうと思うのです。アーチェリーをやっていて、友達の眉間に矢を放ってしまい、死なせてしまった事件がありました。矢を放ってしまった子は、ほんのちょっとのふざけ心で、友達に矢を向けてしまったはずなんですね。「チョット、ドキッとさせてやろう」ぐらいの。それが友人を殺害してしまうという、とんでもない取り返しのつかない事態になってしまった。もちろん、ふざけでだろうが、人に矢を向けてはいけない、それは当然のことで、おそらく当人も分かっていたことなんでしょうが、ふっと「魔が差した」。島根県の女子大生が、殺害され、死体はバラバラになって山中から発見されています。酷いとしかいいようのないこの事件。犯人は、「魔が差した」のではない、これは元々の極悪人です。でも、被害者の女子大生にとっては、これも「魔が差した」事態だった。ふっと、帰り道を変えてみた。ふっと、声を掛けられ振り向いてしまった・・。怖いのは「魔が差す」ことって、その辺にいくらでも転がっているものなんですよね。私たちだって、いつ、はまってしまうかもしれない。ほんのちょっとの不注意で、人を轢いてしまうとか。ほんのうっかりした一言で、人生を狂わせてしまうとか。恐ろしいことです。この「魔」と言うのは、いついかなる時に入りこむか油断も隙もないんですが、ほんの少しの心のスキに、差し込むものらしいと、私は睨んでいます。そういうことで、私はいつも動物的勘を最大限に働かすべく、肩に力を入れ緊張しています。車の運転をする時には、「この瞬間にも事故が起こるかもしれない」と常に身構えているし、飛行機に乗る時も「少しの気の緩みで、事故に遭うかもしれない」と心に言い聞かすようにしているんです。飛行機事故なんて、こっちの「気の緩み」と関係なく起こるものではありますが、なんとなく「事故なんか起こるわけない、と安心しているときに起こる」という思い込みがある・・。ほら、悪いことって、「起こったらどうしよう」と心配しているときには起こらなくって、すっかり忘れて、考えもしなかったときに起こるもんじゃないですか。よって、飛行機に乗る時にはいつも力が入っている。寝ている時でも歯なんかぎゅっと、噛みしめていますしね。しかし、そうすると、常に緊張していないとならなくて、人生って、シンドイなぁ・・としみじみしてしまう。そういう私も、お酒を飲むと、スキだらけの女になります。そして振り返れば、確かに大小の失態が、いくらでも思い出されるわけで。自分の分の「魔」は、そうやって細切れにして、すでに消費した・・だといいなぁ・・と思うのですが。それは甘い考えなんでしょうね。心のスキに、気をつけましょ。

2009.11.21

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２４年ぶりのＷ杯進出！

日本の政治に目をやると、なんだか気が重くなるばかりなので、しつこく、アルジェリアのＷ杯話題です。宿敵エジプトに勝利して、一晩、大いに沸いたアルジェリアでしたが、一夜明けて１９日は、選手たちの凱旋帰国。２時半に飛行機が到着し、人々が祝福に駆け付ける・・ということで、この日も１日「外出自粛」を言い渡されました。もう・・私、幽閉状態。ただし、夜には、スペイン大使のご自宅にお呼ばれしていたのでやむを得ず外出したのでした。ま、いくらなんでも、騒ぎは収まっているだろう、という思惑もありましたし。「あ～ら、さほど、人は繰り出していないじゃないの」と思ったのは甘かった。中心街に行くほど、車は溢れだし、とうとう身動きできない状態。なにしろ、２車線の狭い道路が、４車線になって、そのうち２車線は、まったく動いていない。でも、人々は、そんなのゼンゼンおかまいないようで、女性や子供まで、お手製（らしい。下手な作りなので）の国旗体に巻き、車の窓から乗り出して、歌うわ、叫ぶわ・・まさにお祭り騒ぎ。おかげで、到着するまで凄まじく時間がかかり、とうとう、到着できなかったゲストもいたくらいだったのです。たまたま、その晩集まったのは、ポルトガル、スペイン、ブラジル、イタリア、日本、アメリカ人でありまして、ほぼＷ杯の常連ばかり。みなさん、「うちの国も、相当な盛り上がりになるが、これほどではない」「Ｗ杯では、なんとかアルジェリアと当たらないように願いたいよ」「ほんと、そんなことになったら、セキュリティーが大変だ」とぼやいておりましたっけ。アルジェリアＷ杯進出は２４年ぶりなんだそうです。戦争やテロが横行した暗い時代を乗り切って、まだまだ、先は明るくはないものの、今回の快挙は、久々の「国民的希望」のシンボルであったのでしょう。それに引き換え、オリンピック誘致にしても、Ｗ杯参加にしても、もうひとつ、単純に夢を託せなくなってしまった我が国・日本。それが国としての成熟なのかもしれませんし、抱える問題が多岐になりすぎている、ということなのかもしれないけれど、「夢」がなくなっている・・ということは、言えるのでしょうねぇ。なんとも・・という気分に、ふと、浸ったのでありました。

2009.11.20

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アルジェリアチーム、Ｗ杯進出！

たった今、スーダンで行われていたサッカー試合の、アルジェリア対エジプトのプレイオフ戦が終了、アルジェリアが１対０で、勝者となりました。今日は朝から町を出歩くのは危険だから、「外出は控えるように」と言われ、学校も午前中だけだったそうですし、私も買い物を断念し、静かに家にこもらされていたのでした。なにしろ、Ｗ杯に出られるかの最終戦で、かつ、先回エジプトに遠征した時には、アルジェリアの選手たちのバスに石を投げられ、選手が何人も負傷したりした・・その復讐戦で。だもんで、ただでさえサッカーでは熱くなる彼らが、もう、今にも沸騰しそうな状態だったらしいんですね。そうして、今夜、試合はアルジェリアの勝利で終わり、今、街中で花火が打ち上げられ、静かな界隈にある我が家にも、歓声と歌声が大音響で入ってきて、外はもう凄いことになっている様子。人は今から町へ繰り出し、もう、道路は車が溢れて動けなくなるらしいですし。ま、でも、よかったです。周囲の人たちが嬉しそうなのを見るのは、やはり嬉しいし、住んでいる以上、アルジェリアに勝って欲しいと思いますしね。いずれ、Ｗ杯の場で、日本とぶつかることがあるのでしょうか？あったら面白いなぁ・・と思うのですが、身の危険もあるかも、ですね。それにしても、何度も書きますが、サッカーって、ほんと、人を熱くさせるんですね。なんでなんでしょ

2009.11.18

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Ｗ杯、アフリカは熱い！

１６日、アルジェの空港に降り立ちましたら、空港入口は、警官と若者で溢れかえっていたのです。「何があったわけ？」と迎えに来てくれたスタッフに聞くと、「アルジェリアのチームが、スーダンに向け出発したのだ」と。2010年サッカーW杯に向けた、アフリカ最終予選グループCのエジプト対アルジェリア戦が行われ、エジプトが2-0で勝利。これにより、エジプトとアルジェリアは勝点と得失点差で並んだため、１８日スーダンにてプレーオフが行われることとなり、アルジェリアチームが出発したんですね。で、人々は空港まで見送りに繰り出していた・・ということらしい。「おいおい、昼間っからこんなところに集まって、仕事はどうしたんかい」私は、思ったんですが、試合のある日は外出は避けた方がいい・・と言われるほど、サッカーにかける人々の思いは熱いようです。リオデジャネイロにいた時も、Ｗ杯のある日は、町は休業状態で、人々は観戦に備え、さっさと早引きして家に戻り、もう、試合の最中は、外を歩く人もいないくらいでしたっけ。サッカーって、人を熱くするんですねぇ。アルジェリアは決して貧しい国ではないはずなんですが、それでも、失業率は相変わらず高く、特に職に就けない若者の問題は、相当シビアになっているそうです。そういう鬱憤が、余計サッカーへの思いに、向かうのかもしれません。となると、南アフリカで開催される来年のＷ杯。世界的不況の中、それは相当熱いものになるのでありましょう。ともあれ明日１８日は、そのプレイオフが行われる日。町はまた、大騒ぎになるのでしょうか。楽しみでもあり、心配でもあり・・。

2009.11.17

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ＡＮＡの機内食は、どうなっちゃうの？

アルジェに戻ってきました。今回の「戻り便」は、プレミアムエコノミー席でありました。これ、最近出来た席で、座席がゆったりしていて長旅には実にありがたいんです。ただし、食事やサーヴィスはフツーのエコノミーと一緒なんですけどね。でもＡＮＡの機内食って、昔から気が利いていて、お味もよく、エコノミー席だろうが、かつては結構、期待できたんですよね。でも、最近はどうなのかなぁ若鶏のコルドンブルー風・・というのを選んだんです。鶏は、確かにいいお味でした。付け合わせに、フライドポテトがたっぷりある・・というのも、まあ、こんなもんでしょう。でも、サラダがポテトサラダなんです。で、冷菜が、蒸し鶏なんです・・。こんなメニューの作り方ってありなのという印象。我が家の手抜き夕飯でも、私ゃ、こんなメニュー出さないぞ。鶏とポテト、大量入荷だったんでしょうかで、トレイの上に小さなカードが乗っているんです。そこには「ビジネスクラスの軽食メニューをお試しできます」みたいなことが書いてあって、そうして、おにぎりとみそ汁セット６００円、ラーメン８００円・・などと４種類ばかりの軽食メニューが写真入り＋値段入りで紹介されている。少し前に、航空会社の不況を伝える番組で、「そういう大変な中でもＡＮＡは企業努力を積極的に行い、ビジネスクラスの軽食なども、料金を支払えばエコノミークラスの人でも食べられるようにした」・・ということを放送していて、ああ、それがこれなんだ・・と思いましたよ。でも、エコノミー席に座っている身としては、「あなただって、お金さえ払えばビジネスクラスの食事を試せますよ」と言われているようで、むしろなんだか、ムッとしたくなる気分でして。結構ですよ、そんなもん。ビジネスだからって、そんなに羨ましがるほどのものかいね・・というような。以前そのおにぎりセットを食べたことあるんですが、おみそ汁もおにぎりもさほど美味しくもなく、６００円もだすほどの内容じゃないよなぁ・・という記憶もありましたしね。たまたま、私の隣に座っていた日本人男性が、その「お試しメニュー」を注文したんです。なにを最初頼んだかは、聞き取れなかったんですが、注文を聞いて行ったスッチーが戻ってきて、「すみません、もう、在庫がないそうです」というんですね。わざわざ宣伝しといて、すぐにも品切れかいと他人事ながらツッコミ入れたかったのですが、周辺見回して、我も我もと注文している様子はなかったですから、もともと、わずかな品数しか用意していないのでしょう。で、その彼は代わりに、ということで、イカ飯セットを注文したんです。そのイカ飯セットは、エコノミーの食事が終わってすぐ届けられて、今、食べたばかりのところに、また食べるんかい、と思いましたね。で、わずか８００円という額を、カード払いするわけです。あのカード支払いの機会を持ってきましてね、イカ飯、置いたまま、手間暇かけて、会計をやっていた・・。なんかなぁ・・この制度は、定着しないだろう、って思いましたね。ま、それでもいろんなシステムを試してみるのはいいことです。気になったのは、ＪＡＬが下降状態で、ＡＮＡ信頼度が定着している中で、ＡＮＡのＪＡＬ化現象が、始まっているのではないか、ってことですね。安泰地位に安心しきって、「お客様大事」が薄れつつあるのじゃないか、という。ＪＡＬの食事がどんどんまずくなったように、ＡＮＡも同じ道を辿ろうとしているのではないか・・という。ＪＡＬのスッチーが、タカピーであったように、ＡＮＡもだんだん高飛車になるのではないか・・という。合理化、効率化は大事だけれど、長時間の旅の、ささやかな楽しみである「食事」のサービス、せっかくいい伝統があるんですから、昔のように、その辺、気を使って欲しいよな・・と私はしみじみ願うのであります。

2009.11.16

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中高年ファッションのコツ？

最近の私のテーマは、「確かに実際はオバサンなんだけれど、でも、ああ、いかにもオバサンだぁ！」と思われないためには、どんな洋服を選ぶのがいいのだろう・・というのなんです。街歩いていると、いますでしょ。「ああ、オバサンだぁ！」としみじみ思ってしまう女性たち。自分を棚に上げて言うんですけどね。先日、美容院で、出された女性誌を、パラパラみてましたら、面白い企画記事に、ぶつかりました。『Ｈｅｒｓ』という５０代向けの女性誌なんですけどね。「話しかけたくなるファッション」というの。モデルさんたちに５０通りぐらいの洋服を着せて、顔を隠した上で、若い男性たちに「どのファッションの女性に、『話しかけてみたい』と思いますか」と調査している企画なんです。で、結局、人気だったベストスリーは、いずれも、カジュアルウェアなんだそうです。バシッと決めたスーツ姿でもない、胸やウェストを強調したイケイケファッションでもない、アニマル柄でもないし、お嬢さんファッションでもない。１位に選ばれたのは、穴の空いた少しだぼっとしたデニムに、首周りの辺りが割と開いたゆったりしたＴシャツ、その上から、薄紫色の、品のいい革ジャン・・というスタイルでした。どのパーツも「ああ、いいものなんだろうなぁ」と思われる品のいい、上質なものなのだけれど、でも、所詮はカジュアルウェアで、勝負服にはならないわよね・・というもの。かつ、これ見よがしに女を押し付けず、ゴージャスさも求めない。頑張り過ぎてはいないけれど、自然な感じで品がいい・・というのかな。記事によると、やってはいけないのは、「痛い！」格好、もしくは「古臭い」格好なんだそうです。で、好感持たれるスタイルの結論は、「熟女を押し付けず、スキがある」なんだそうで。なるほどねぇ・・と久々、雑誌からヒントを貰った気になりましたよ。もっとも、だからと言って、じゃあ、マイ・クロゼットから、何を引き出してどう着ればいいのか、やっぱり分からない。スキって、どうよ・・とか思いますしね。どれもこれも古臭く見えてくるし・・。我々、大抵の中高年女性のお洒落の問題点って、それの大分以前の問題なのかも・・・・ですね。

2009.11.13

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森繁久弥氏を偲ぶ。

森繁さんが、亡くなりました。なんとなく、あの方だけは、いつまでも死なない・・というようなイメージが日本中にありましたけれど、９６歳でらしたのですね。もう、とっくに１００歳は越えられているのかと思っておりました。森繁さんには、ひとつ思い出があります。今を辿ること、２０数年前、まだ、某放送局に勤めていた時のこと。会長パーティーというのが、その頃はあって、日頃お世話になっている方々を、年に一度、会長名でお招きする行事があったんです。で、私は事務方を担当しておりまして、当日は先輩と一緒に、ＶＩＰの方々の、お世話係を命じられていたんです。オエライ方がいらしたら、すぐに飛んで行って、ご案内するように・・と。若かった私！で、その日、森繁さんが、開催時刻より大分早く、お見えになった。すでにその頃でも７０歳は越えていらしたんだと思いますね。お時間、ゆうゆうとおありだったのでしょう。受付もまだ、始まっていなかった時間に到着された森繁さんに、我が先輩は（男です）「どちらさまです？」と聞いちゃったんですね。天下の森繁さんに！森繁氏、「オレを知らんのか」と激怒なさり、会長とか理事さんたちに「アイツをなんとかせい！」とお怒りをぶちまけられ・・「どちらさまで？」と聞いてしまった先輩はもう、ボロクソ、四方八方から叱られましたっけ。放送局に勤めていながら、天下の森繁久弥を認識できなかった・・というのは、確かにまっこと、大失態でありますが、「だって、分からなかったのだから」という当人の弁ももっともで、そんな、会長、理事にまで言いつけなくても・・とは、思いましたね。森繁さんは、案外に気難しい方なのだ・・と理解しましたっけ。あれから２０数年。あの時の先輩は６０歳になり、もうそろそろ定年のはず。赤ん坊だった我が息子は、すでにオッサンになり、放送界も、かつてのイケイケ業界では、いられなくなった感があります。でも、その間、森繁さんは、ずっと「芸能界の長老」を続けてらしたのですね。人間の「老人」である期間は、凄まじく長くなってしまったのだなぁ・・と、妙なことに感心してしまいました。ご冥福を祈ります。

2009.11.12

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リンゼイさん事件・懸賞金の行方

リンゼイさん事件、というのでしょうか、着の身着のまま裸足で２年７ヶ月もの間逃亡していた市橋達也容疑者が昨夜、逮捕されました。凄いですね。ＪＲの駅や、彼が乗せられた車に群がる人々の映像を見ましたが、殺気立っている・・。どうしても市橋容疑者の「整形後の顔」を撮らないと社に戻れない、カメラマンが必死になるのは、まだ分かるとしても、ケータイカメラ持って、群がっている人も多々いるんですね。「市橋容疑者を撮った」と周囲に自慢するだけのために、真夜中、あそこまで必死になる心理って・・なに？今朝は今朝で、テレビは市橋容疑者逮捕で一色。一局ぐらい他のニュース中心で行けば、視聴率上がると思うのに・・。とにかく、この事件、必要以上に、マスコミが熱くなり過ぎの印象があります。ところで、今回警察庁は「有力情報の提供者に総額１０００万円の懸賞金」を支払うのだそうですね。この制度が出来たのは２００７年５月だそうで、適用は初めてなんですって１０００万円というのは、最も高い額なんですって。この事件に、もっとも高額の懸賞金を掛ける・・というのは、最初に警察側のミスで、取り逃がしてしまった・・などなどのことがあるからなんでしょうかいろんなことが、よく分かりません。で、興味津々なのは、その懸賞金の分配なんですが・・。・大阪市内のフェリー乗り場で「似た男がいる」と１１０番した人物・１年２カ月間の潜伏先だったことを通報した土木会社関係者・整形手術をしたことを通報した名古屋のクリニックなどが対象となるとみられる・・のだそうです。警察庁が、分配率も含めて、決めるのでしょうねぇ。何を持って貢献度とするのか・・数人で「怪しい」と話して、通報を決めた場合は、電話をした人が、いただけるのでしょうかそうなると、後々、人間関係に影響あるかも、ですよね。例えば、身内に容疑者がいて、あるいは友人が容疑者になって、もし、頼ってこられたら・・そのとき人はどう思うのでしょうかねぇ。「正義のために、通報する」と我が身に言い聞かせて、で、あとから、懸賞金を貰うのでしょうか？懸賞金制度はきっと、犯罪摘発率を上げるのでしょうが、人間の世知辛い部分も、ますます露わにするのでしょう。なんとなく・・すっきりしないものも残ります。

2009.11.11

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タヌキとの遭遇

２日前のことです。朝、宅配便を届けてくれたオニーサンが、玄関前で、固まっているんです。で「タ、タヌキが・・」って。指差す方を見てみましたら、我が家のすぐ横の土手、そこは、某女子大の裏庭に当たるんですが、もう、手を伸ばせば届く位置に、正真正銘のタヌキがびっくりしたようにこっちを向いているびっくりは、こっちですよ。「ほんと、タヌキですね」と私はいい、「タヌキですよね、タヌキ、いるんですね、こんなところに」とオニーサンもいい、私は受け取りにハンコを押したのでしたが・・。タヌキはすぐに走り去ったのでしたが、写真、撮っておけばよかった。世の中には、いろんなことをやっている人がいて、東京都のタヌキの生態を調べている人もいるんです。そのＨＰを見てみるに、東京２３区内には１０００頭ほどのタヌキがいて、我が町、文京区にも、意外と多く、生息しているのだそうです。確かに、我が家から２キロほど西にある、おとめ山公園には、タヌキが生息している、と聞いたことがあります。しかし、大学の裏庭と言っても、ネコの額のような広さで、ここに日々、タヌキが暮らしているとはとても思えない。どこかから、来たのですよね。仮にその、公園で暮らしているタヌキとしても、明治通りを渡り、目白通りを走り、密集する家々の間を潜り抜け・・来られるものなのか？タヌキなもんで、化けて歩いてきたのでしょうかね。まあでも、世間にウジャウジャいる、タヌキオヤジではなく、ホンモノの野生のタヌキが都心にもいる、というのは、ちょっと、心温まるいい感じです。その後、私はケータイ写真を撮ろうと窓の外を、見張っているのですが、あの時以降、タヌキは現れてくれません。チャンスというのは、即、前髪を掴まないとダメ・・といいますが、まさに・・でありますよ。

2009.11.10

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アウトレットの商売術

ゴルフツアーに行くついでに、那須ガーデンアウトレットに寄ったのです。一つは、ホテルのチェックインタイムには早過ぎだったし、どんなところだろう、という興味もあったし、お昼をどこかで、と考えた場合、ここなら駐車場の心配もないし、そう失敗はないだろう、という算段もあったわけでして。板室ICを出てすぐのところ、迷いようも無い場所にアウトレットはありました。広大な駐車場は、やや閑散とした印象でしたが、中に入ってみれば、ほどよい人の数で、これくらいの混み具合が、見て回りやすいよね・・という感じでしたね。結局、「ちょっと、見てみる」だけのはずが、気がついたら、４時間近くも居座ってしまって・・それぞれに、大きな袋をぶら下げての、ご帰還になってしまったのですが・・。こういう施設にこれまで何度も、寄っているわけですが、どういう条件が整うと、「ついつい買ってしまう」方向へ、動いてしまうのだろう？と考えてみました。・混み過ぎず、でも、閑散過ぎずの、人の出入りの数であること。・・・人がどっと繰り出す、という状態は、「購入する」というのとは別なんです。・広過ぎず、でも、ほどよい数の店が出店している。・・・以前、軽井沢のアウトレット行ったのですが、あまりに店が多くて、それだけで疲れてしまった・・。・出店の店が、高級過ぎず、でも、庶民的過ぎもしない。・・・手の届くお値段のブランドで、かつ、ちょっと高級感がある、ってことですよね。フランスやイタリアの高級ブティックばかりではなく、と言って、聞いたことも無いような、ブランドばかりでもない、という。・店のレイアウトが、程よく、ゆったりと落ち着きがある。・・・バーゲン物・取り扱いですよ、という安っぽさ、猥雑さがない。・店員さんたちの感じがよく、でも、しつこく売り込みに回らない。・・・最近のデパートの売り子さんは、やたらしつこく寄ってきて、それで、買う気を削がせるんですよね、その辺気づいていないようですが。・値段の設定が、そこそこに「お買い得感」がある。・・・５割引、６割引というのが結構あるんです。３割引だと、まあ、家の近くでもその辺の割引はあるし・・と思ってしまう。３割引のものでも、いわゆる定番品、なかなか普通はバーゲンにしないわよね、というものを出しているんですね。その辺がうまい。・女４人のご一行だった・・という。夫達がいると、なかなかゆっくり見て回れない。といって、たった一人でも、財布の紐は緩まない。・那須という、「今買っておかないと、当分次回は無い」と思ってしまう、やや田舎に位置する地の利？とまあ、以上のもろもろが考えられたのです。今、日本中のデパートの経営が、厳しい状況だそうです。確かに、「ワクワク」感がなくなってしますしね。那須のアウトレットで、我々がついつい、お買物に走ってしまった、その心理条件を、研究する余地アリ・・と思いますね。え？　で、なにを買い込んだのか、ですって？それは、教えてあげませんです。

2009.11.09

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ちょいとお洒落なゴルフツアー・那須霞ケ城ゴルフクラブ

オバサン友達４人で、那須霞ヶ城ゴルフクラブに行ってきました。私の運転で、都内から那須へ。途中、アウトレットで散々、時間を使ってしまったため、夕方になっての到着でしたが、随分と田舎のそこは、しかし、お洒落で居心地のいい、素晴らしい空間だったのでした。まず、ホテルがいい。木材を生かし、窓を大きく設けた建物は、明るく清潔で、実に心地よい。ロビーもしっとり落ち着いて、バーも、なかなかにモダンだし、部屋も、安普請でなく、寝具もいい。食事は、イタリアンと和食と２種類から選ぶのですが、こういう施設にありがちな、「みかけだおし」とはおよそ違って、野菜を豊富に使ったメニューには、いいダシを使い、熱い物は器まで熱く、冷たいものは器も冷やしてあって、なんとも、隅々まで心遣いのある・・という美味しいものでありました。さらに、温泉がいい。源泉掛け流しでこそないのですが、少し硫黄の臭いのするいいお湯で、かつ、脱衣所も風呂場も清潔で、いやあ、極楽でしたね。で、肝心のゴルフコースも、手入れが十分行き届いていて、もちろん高級ゴルフクラブで、日頃回っているような方々には物足りないものではありましょうが、我々には大満足のものでありました。従業員の方々も、みなさん、親切で感じよかったし。こんなところには、騒がしい女友達とではなく、もちろん、古びたテイシュとでもなく、カレシなんかと、ひっそり来たいわね～・・と同行４人が４人とも、それぞれがそれぞれに思ったのでしたが、実際、周囲を見回すに、お客様は、カップルが多かったですね～。３人部屋のメゾネットに泊まって（約１名、どうしても一人部屋にしたい、と言い張ったため）ゴルフ１ラウンドと、豪華コースの夕食、朝食、昼食と３食付いて、一人２１５００円也。スパリゾート・ハワイアンズのゴルフツアーと比べても、「うーん、こっちの方がいいかな」という印象でありましたね。敢えて不満を言うなら、・かなり奥まった地なので、行くのが大変なのと、・ハーフ２時間１０分以内で回ってください、といわれて、少しでも遅れると、アナウンスでせっつかれること。・寝室の枕が、私にはやや固めだったこと・・ぐらいでありましょうか。「また、寄らせていただきま～す！」と言ってホテルを後にしたのですが、次回来るときも、やっぱり、色気の無いこんなグループなんでありましょう・・。ま、いいけどねこういういい施設が、潰れず、でもあまり人が殺到もせず、そうお値段も上がらぬまま、続いていくことを、願うばかりでありますよ。

2009.11.07

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福島瑞穂議員のイス

リオデジャネイロ在住の友人から、「国会中継が見られなくって、とても残念」というメールが届いていました。「見られるというだけでも、日本に戻った価値あるよね」って。はい、NHKの国会中継を時々、楽しんでいます。思うのは「議員さんって案外、議論が下手よねぇ」ってことでしょうかね。なんかヤワよねぇ、もう少し、突っ込んで聞けばいいのに、と思うことも多々だし、馴れ合いというか、甘いよねぇ、と思うことも多い。議員さんとしての「器」も見えるところ、ありますよね。頭の良し悪しも判るような気がする・・。政治家としての覚悟や信念も透けて見えるし、さまざまな案件に対する理解度も見えてしまう。でも、今、もっとも気になっているのは、実は、福島瑞穂大臣のイス、座りにくそう・・ということでして。福島大臣の席って、与党側答弁席のすぐ左後ろにあるんですね。そのため常に、与党側の大臣が答弁する時、彼女の足元が、画面の左上に映し出されてしまうんです。で、それがいつも、居心地悪そうで・・。自分もチビなんでよく分かるんですが、福島大臣のような小柄の女性には、あの大臣のイスは、高くて大きくて、座りにくいんだと思うんです。深々ゆったり座ろうとすると、足が浮いてしまう。膝も、きちんと合わせていられない。足を浮かさないように・・と思うと、浅く座らなくちゃならない。でも、浅く座っていると、長時間の質疑応答の中で、疲れてしまう。で、だんだん、ズルズルと寝転がるような姿勢になり、「いけないいけない」ってんで、気づくと直してらっしゃるんですが、そうやってモソモソ動くたびに、今度は、スカートが上に上がってしまう。そこで、今度は、太ももが露わにならないように、スカートを引っ張ったり、お尻の下にスカートを押し込んだりするんですけれど、どうも、ピタッと収まらない。短めのスカートの時なんか、ひざ掛けを用意しているんですが、それがまた、中途半端に小型のひざ掛けなんで、さらにまた、落ち着きが悪い。そういうことで、お気の毒に福島大臣、国会中継の間ずっと、モソモソ足を直しているんです。ずっとなんとも、収まりが悪いまま・・。私も経験あるんで、気が気じゃないのですが、あの、大臣のイス、なんとか替えてあげられないのでしょうかねぇ。もう少し低く、足がゆったり床に着く高さにして、奥行きももう少し浅めにしてもらえれば、大分楽に、あの長丁場をやりぬけるでありましょうに。誰か言ってあげられないのかしらん。それくらい、国費でなんとかしたって、国民は容認すると思いますけどね。

2009.11.04

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何故、かように簡単に、結婚詐欺が出来るのか？

３４歳のセレブ志向で、実体は無職の女が、手広く結婚詐欺を働いていた、何人もの男性をだましてお金を巻き上げ、さらにはもしかしたら、殺人まで犯しているらしい・・とまあ、ワイドショー的には格好のネタが飛び込んできて、ノリピー関連が下火になってしまったテレビ界は、久々の大物ネタに、湧き上がっているようです。本当は、「いかにも美女」が容疑者であれば、映像的にはよかったのでしょうが、実際はどうやら、美人でもなく、むしろおデブで、垢抜けなく、よってマスコミは「そんな女にどうして簡単に男達がだまされたのか」という方向へ盛り上げようと、専門家のコメントを交えたりと、まあ、あの手この手です。個人的に興味を持つのも、実はその点です。過去、美人だったこともスタイルがよかったことも一度もなく、よって、ちっともいい思いをしてこなかったぜぃ・・という人生でしたから、「どういう手を使えば、美人でもない女に世の男性達があっさりと高額のお金を振り込んでくれるくらい、思いを向けるのか？」という課題をこの際解明したいと、興味津々なんですが、私と同じ思いで、じっとこの事件の行方を見守っている女は多いのではないかと思いますね。専門家という方々のなかには、「むしろ美人でなかったから相手の男性が安心した」と分析する人もいれば、「料理が上手い、という特殊な技術があった」と言う人もいます。でも、美人でない女・・なんて、掃いて捨てるほど世の中にいて、大抵が、チヤホヤされることなく生きているわけですし、料理の上手い女も、世の中にたくさんいますけれど、まずほぼ全部が「一度だってちょっと知り合った男から、お金なんかもらったこともない」人たちばかりだろうと、思いますねぇ。私が思うのは、「平気でシャアシャアとウソが付けて、なんの呵責も感じないでいられる」女がこういうことを出来るのではないか・・なんですね。私だって、必要とあればウソつきますけれど、「なに、このつまんない男」と思う相手に、「あなたほど、ステキな男に会ったこともない」とはやはりいえないし、まずい料理にはやはり、「ホントすっばらしく美味しい」とはどうしてもいえない。妥協の範囲で、「いい方ですよね」ぐらいはいえるでしょうし、「とても個性的な味よね」ぐらいも言えるかもしれませんけどネ。その辺の正直な思いがどうしてもどこかに出てしまう、あるいは「正直に振舞わなかった」自分に、良心の呵責を感じてしまう。そういう女は、優秀な結婚詐欺師にはなれないし、そういう女に男は、甘いユメを見ないのでしょうねぇ。そういうことで、この事件を知って、「ああ、私にはとても入れない世界だわ」と思った私もアナタも、実はそれは、正直で、客観的に現実を把握できてしまう・・からなんだから、しょうがないわ、と思うことにいたしましょうや。

2009.11.02

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ローストビーフを返して～！

数日前ですが、お昼のワイドショーで、「行列のできるお惣菜屋さん」というのを紹介していたんです。最近の不景気で、外食が減り、中食というべきお惣菜の売り上げが伸びているのだ、と。で、人気の行列の出来るお店・・ということで、何件かのお店が紹介されていたんですが、その中に、私の馴染みの、池袋のデパ地下の、某ローストビーフ店もあって（名前は教えてあげませんが）、「おうおう、マイ馴染みの店が紹介されておるわい」と、なんとなく、嬉しくなったものでした。人って、自分のよく知っている所がテレビなんぞで紹介されたりすると、不思議と根拠も無く嬉しくなったりするんですよね。喜んでいる場合じゃなかったんですが・・。そのお店のローストビーフは、確かにとっても上等で美味しくて、お値段もいいものだから通常ならとても手が出ないんですが、夕方５時になると、切り落としのサービス品が出てくるんです。デパ地下の隅の目立たないところにあるので、知る人しか来ないんですが、でも、いつも５時になると列が出来ている。私はお客様が来るような特別な時だけ、５時過ぎの列に並んで、買っていたんです。いつも切り落とししか買わない私の人生って、・・しみじみ庶民で悲しくなりますが。そのローストビーフ屋さんに、今日は、いつもの５倍の人が列を作っていた！「最後尾」なんて立て看板まで登場して。確かに今日は秋晴れの気持ちいい日曜で、池袋・ヤマダ電機のオープン効果もあって、町には大勢の人が、出てはいたのですが、それにしてもなんなんだ、これはとびっくりしましたね。そしてすぐに、そうだ、と思い当たりましたよ。あのテレビ番組で紹介されたから！なんですよね。まったく日本人って、すぐにドドドーッと流れるんだから。郵政民営化！だと、なだれのように自民党に投票し、今度は政権交代だ！　と、手のひら返すように民主党に投票し、H&Mが銀座に出店と聞くと、安売り衣料店に、新幹線使って乗り込み、ノリピーの裁判ときくと、必要も無いのに、早朝から並び、テレビで紹介された、となると、すぐにもそのお店に走る・・。迷惑なのは、常日頃、静かに愛用していた我々でありまして。こんな長い列が出来てしまっては、当分、買えそうに無い。どうしてくれる・・でありますよね。もっとも、流れやすいけれど、飽きやすくもある日本人のこと。もう少し待てば、平常の列に戻るのでしょうが、いつになることか。我が家の食卓にローストビーフを返せ！でありますよね。

2009.11.01

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