ジンは、いるのだろうか?
昨日の、映画上映会の続きです。「リング」上映の後、脚本を担当した高橋洋氏と、観客との質疑応答があったわけです。で、いろいろな質問の後、氏が、アルジェリアの観客に質問したんですね。「ぼくは、海外に出て、こういう機会のたびに質問していることがあるんです」。「一番怖いものはなんですか」と。フランス人は、「悪魔」と答えたそうです。ドイツ人は「政治」、ロシア人は「死ぬこと」だったそうで。で、みなさんは、どうなんですか・・とね。そうしたら、ある若い女性が「それなら、ジンだ」と答えました。ジンとはどうも、イスラム版悪霊みたいなものらしい。こういう時、「妻」とか「女」とか「お金」とか「まんじゅう」とか・・気のきいた言葉が出てこないのが、残念でしたがネ。家に戻って、我が家のアルジェリア人スタッフに聞いたんですわ。ジンって、どんなの・・って。そうしたら、彼はギクリとした様子で、「その言葉はめったに口にするべきものではない」のだと。霊には、いい霊と悪霊がいて、ジンとは、その悪い方なのだ、と。人にとり憑くこともあるし、悪さをすることもあるのだそうです。お酒が嫌いで、お酒のあるところは、近寄らないらしく、酒飲みばかりの我が家は、安心なような気もするんですけれど、もっと強いジンだと、むしろお酒の近くに寄ってくるのだとか。とにかく、あまり口にせず話題にせずが、無難らしい。我が家でも、さんざん話題にしちゃった後でしたけれど、「じゃあ、もう、『ジン』という言葉は口にしない方がいいね」ということで、終わりにしたのです。さて。翌朝になって、我がテイシュが言っていました。「ゆうべ夜中、やたら、あちこちで音がしていた・・」って。まさか・・と思うんですけどね。