NHKドラマ「おひさま」が終わる
NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」が終わりますね。スタート時は、3.11後の思いとあの時代の戦争の思いが重なって、出色の出来と評判だった、このドラマも、どうも後半はダレてきたようで、なんか残念でしたね。ネットの評価を見てみても、星5つと、星1つの両極端に分かれていて、そのどっちも分かるだけに、複雑でした。好評価としては、最近はみられなくなった、昭和の、家族愛、助け合い、人への思いやり・・がふんだんにちりばめてあって、「心が温かくなる世界」ということなんでしょうね。人の善意を確認できる・・というのでしょうか。台詞は、とても練られて作られているし。反面、後半になって物語の進行が緩慢になって、時には、15分の枠が全部、1シーンの会話だけだったりもして。なのに、ストーリーは、「こうはならんだろ」的思いつきのような展開だったりして、せっかく、それぞれの登場人物が個性豊かなのだし、日本では波乱にとんだ時代でもあったのだから、もっと、それぞれの戦後の人生を描けばいいのに・・と不満に思う人は、多かったろうとも思いますね。脚本の岡田惠和は「ちゅらさん」の時もそうだったけれど、豊かな才能を持ちながら、どうも長丁場になると、最後ダレるところがある。飽きっぽいのじゃないでしょうかね。彼に限らず、朝の連続TV小説は、おおまかなストーリーだけ作っておいて、視聴者の反応を探りながら、後半を作っているような気がするんですが、往々にして、後半が支離滅裂になったりする。今回の「おひさま」も、ここのところ日向子役の子役の出番がやたら多いのも、視聴者の評判を狙って・・なのだと思いますしね。政治もそうだけれど、大衆に媚びてはいい結果になりません。スタート時、大いに期待しただけに、少し残念でありました。来週からまた新しいドラマが始まるそうですが・・期待はしたいですけどね、どうなるんでしょう。