パラグアイの、日本のお城
昨日書いた、ジャミータ卵の、前原養鶏所。実は、ここには、別途、特筆するものがあるんです。日本のTVでも、何度か紹介されているので、ああ、あれか・・と思われる人もいるかも、ですが、なんと、敷地の中に・・お城が建っている。ある時、前原兄弟の父親である深氏が、隣接地に、岩山を見つけたそうなんです。平坦な土地が広がり、石なんかどこにもない地に、何故か、そこだけ、苔むした岩山になっている・・。なにか、感じたようなのですね、そして決めたのだそうです、「よし、お城を建てよう」と。代替地を提供して、岩山を手に入れ、なにしろ密林の中の岩山ですからね、ダイナマイトで石を割り、あるいは石を切り、何年もかけて石垣を作り・・深氏が亡くなった後は、長男の弘道氏が意思を継ぎ、日本に何十回も行って、各地のお城を見学し、宮大工さんを探し、はるばる来てもらい、瓦は特注で焼いてもらい・・窓枠なども特注で作り、細かいところは自分でやり、何年も何年もかけて、ようやくここまで出来たお城なのだそうです。外側は完成してますが、内部はまだまだ。でも、ゼンゼン気にしている様子はなく、ゆっくりやれば、と考えているようです。お城の見学も、させていただきました。確かに、巨大な岩が重なって、その上に木が根を生やしている。なんとも神秘的な一画です。中は、まさに工事中ですが、瓦も隅々の傾斜も見事に出来ている。一ミリ以下の単位までこだわって、設計・施工しているのだそうです。天守閣まで登ると、見事な景観が広がっています。四方八方、パラグアイ中が見渡せるような・・。そのかなりの土地が、前原一家のものなのですけどね。今後、入場料取って、観光地化する、などの、当面の計画もないようなんですが、それだけに、なんとも・・りっぱ凄いと言うしかない。しかし、ここまでこぎつける執念と根気と意思、それが、前原ファミリーの原動力なのだと思いましたね。