何故テレビがつまらなくなったか。
戦略PRプロデューサーの(どういう仕事なのか分からんが)片岡英彦氏が「テレビがつまらなくなった(本当の)わけ」と題して、『「テレビがつまらなくなった」ことの本質は「中途半端な知識や情報」「手抜きした取材や準備」「正確でない誤った情報」など、番組を「しっかりとした人」が「しっかりとしたリソースを使い」「しっかりとした内容」で作らなくなってきたことが多くなったからだと私は思っている。さらに、テレビがメディアの中でも絶対的優位にあった時代から、他のメディアやエンターテイメントが数多く生まれ視聴者の好みが多様化した。テレビの優位性が低下しているからだとも思う。』ということを書いています。最後の「テレビの優位性が低下した」というところは、「優位性が低下したからつまらなくなった」のではなく、「つまらなくなったから、優位性が低下した」のだと思うけど、前半の部分は、まさに正論、その通りだと思いましたね。それに加えて、付け足させていただけば、現場が視聴者を「人」としてより「数字」としてしか、みなくなっているのが、視聴者に見透かされ始めているから・・ということもいえるのではないですかね。つまり、10人のちゃんと見てくれる人よりも、スマホのゲームをやりながらだろうが、視聴の目的が、内容よりも贔屓の芸能人を見るためだろうが、100人のテレビのチャンネルを合わせてくれる人の方が大事・・というような。そういうことって、番組の作り方にも必ず現れ、よって、つまらなくなっている。朝ドラの「花子とアン」がいい例だと思いますね。視聴率は相変わらずいいらしいけれど、確実に内容が劣化している。どんどん、つまらなくなっていますよ。最近は、しょうもないシーンの繋ぎ合わせで、ストーリーがもう、むちゃくちゃ。今日の関東大震災の描き方だって、ひどいものでした。それは何故かというと、人気の出てきた俳優さんをより多く出そうとか、プロダクションや俳優さんの「意向」に沿おうとか、白蓮の話題が受けるから、そっちのシーンを増やそうとか・・視聴率という数字を睨みながら、その場しのぎで脚本を変えていくからなのだろうと、思うんですね。民間のバラエティーでも、どこかで受けがよかったと知ると、右へ倣えで、他局も同じような番組構成にするし、この芸人さんが受けたと知ると、他局もすぐにその人を出すし。要するに、片岡氏の指摘するように、「しっかりとした人」が「しっかりとした内容」で作らないから・・ではあるのですが。では、じゃあ、どうすれば軌道修正できるのかある人いわく、ここまで来てしまったら、もう、「誰か大金持ちがテレビ局を買収して、一から放送局を作り直す」ことしか、解決策はないのでは・・ということでしたが。誰か、そんな奇特な人・・いますかね