少子化をいかに食い止めるのか?
今日は「こどもの日」。TVではノー天気に英国のプリンセス命名に沸いていますけど、日本の15歳未満の子どもの推計人口は、前年より16万人少ない1617万人となり、1982年から34年連続の減少となったそうです。総人口に占める子どもの割合は、12,7%で、41年連続の低下なのだとか。因みに、米国は19,3%、英国17,6%、中国16,5%、韓国14,3%、ドイツは13,1%だと。何故、少子化が進むのか・・の答えは明瞭だろうと思ううんですね。子供を生んでも、あんまりいいことないわよね・・と女性が思い出したからですよ。まず、子育てはすさまじく大変です。夜もろくろく眠れず、当分、自分の時間なんて無いに等しい。せっかく、仕事に乗っていても、子供の都合で休んだり早退しなくてはならない。あるいは仕事を辞めなくてはならない。そんな犠牲を払いながら、社会では評価されない。職場では、なんとなく、迷惑そうな顔をされる。子供が熱を出すと、まるで母親が悪いかのような目で見られる。妊娠中だって、電車に乗っていて席を譲ってもらえることなんて、ありゃしない。世間からはまるで女じゃないような目で見られ、飲み会や食事の誘いもなくなってしまう。そのくせ、子育てにはお金が掛かり、子育て中の給料は減らされる。映画を見る機会もなくなり、お洒落なバーでカクテル飲むことなんて夢のまた夢。一方で、独身あるいは子供のいない女性たちが、着々とキャリアを積み、社会での評価を得、お洒落な服来て自由に楽しそうに人生やっている。世間もそういう女性を、チヤホヤもてはやす。夫たちの協力はイマイチで、妻への感謝ももうひとつである。そりゃあ、少子化が進むのは当然でありますよ。仕事は面白くって、子育ては、大変なんですもん。で、その子育てへの社会の評価は、決して高くはないんですもの。私は、女性が仕事に就くことがとても難しい時代に生きてきました。学生時代までは男女平等だったのに、一歩、社会に出たとたんに、どうして女ばっかり割を食うのよ・・と怒り、女性が自由に働け平等に扱われる、そういう社会を目指すのが、自分の役割だと信じてきたし、主張してきたんですね。仕事を続けたい、とずっともがいてきましたしね。しかし、今になってみると、社会は私の若い頃と比べると本当に女性が自由に生きやすくなったけれど、あれこれでいいのだろうかと不安に感じているのです。「子供を持たない選択」も結構。「自由で束縛のない人生」それも当然一つの生き方。家族との生活より一人暮らしが自由でいい・・も、気持ちは十分分かるんです。しかし、人類が「自分だけの自由」「自分だけの幸福」を追求していくと、確実に少子化はますます進んでいく。ああ、こうやって、人類は滅びて行くのかなぁ・・と。私が人類の行く末まで心配する必要はないんでありますが・・。唯一の歯止めの策は「家族っていいよね」と思う人が増えることと考えますが、どうなんでしょ。ジワジワ難しくなっていってますよね。