ライザップに通うのも、政治活動の一環ですか?
民主党の小見山幸治参院議員の資金管理団体が「スポーツクラブ会費」の名目であのライザップに75万円を支出していたことが、昨年分の政治資金収支報告書で明らかになったそうです。小見山氏の事務所によると、支出は小見山氏自身のスポーツクラブの利用料で、昨年1月から秋頃にかけて、都内の施設を利用したとのこと。事務所の言い分では「政治活動の一環で、問題はないと認識して」いて、「政治家としてスポーツ振興に取り組んでおり、自ら体験したことを広く有権者に伝えたいという思いがあった」だと。スポーツクラブでダイエットすることが、政治活動の一環だと堂々と公言し、政治資金として選挙管理委員会に報告しているなんて、図太過ぎてめまいがしそうな、見上げた根性だと思いますよね。この理屈が通るなら、「政治家として観光産業振興に取り組んでおり、温泉行って、芸者さん呼ぶのも政治活動の一環」だって通るし、「政治家としてスポーツ振興に取り組んでいて、週末、ゴルフ三昧するのも、自ら体験したことを有権者に伝えるため」という理屈だって、通ることになる・・。そもそも、参院議員さんとして十分な報酬を得ているのだから、ジム代ぐらい、自腹を切れよ・・でありますよね。なんともセコいというか、「良識の府」の名前が泣きますよ。それを黙って受諾する選管もどうなんだろ・・と思いますけどね。ある元地方議員だった方が、議会が休みになる度海外旅行して、その様子をFacebookにアップしているのを見て、随分と優雅な生活だな~・・と思っていたのですが、先回、「前は政務調査費で気軽にいくらでも行けたけれど、(落選した今)もう、そうは自由に行けなくなった」と話しているのを聞いて、そうなんだ、あれは政務調査費使って行っていたんだ・・とちょっと、びっくりしたんですね。で、「えいいんですか」とやや批難がましい目を向けたら「視察、視察」と笑ってらっしゃいました。元兵庫県議の野々村議員の、セコい政務調査費着服に、私達、有権者は呆れたものでしたが、彼だって、おそらく、議員になっていきなり思いついたわけではなく、周囲の古株議員さん達のノウハウを少しずつ学びながら、あそこまでやってしまったのだろうとつい、想像するんですね。実は、あっちこっちで、いろいろありそう・・。今回の小見山議員のライザップ代だって、きっと氷山の一角なのでしょう。本当にバカまじめに、きちんと使ってらっしゃる議員さんも知っていますから、全員が、とは思いませんが、議員さんの世界って、その辺、随分と甘いのではないですかね。私は長年、公務員の妻として、各国の大使館のお手伝いをしてきましたが、公邸でわずか500円のお皿一つ買うのだって、本省に何度も、資料を出して許可をもらわなくてはならなかったし、帰国や一時休暇の公的な飛行機代だって、最も安いチケットを買うべし、と指定され、しかも、当人が前払いしなくてはならず、蓄えのない人は苦労していましたし、公的レセプションや式典等には、妻としてお花の準備やなにやら、散々働いた上に、着物はもちろん、着付け代も髪のセット代も、当然のように自腹でしたし、一時、田中真紀子大臣時代には、公邸で出す料理の、醤油大匙何杯、小麦粉何グラム・・という単位まで、こまかく測って計算せい・・とお達しがあったこともありました。そういう世界を見ていますから、ちょくちょく出てくる、政治家先生方の呆れた公費の使いっぷりには、なんとも腹が立つ・・といいましょうか。有権者の負託を得ての名誉ある立場なのだから、せめてお金にはきれいでいてね・・と言いたいですよね。