高齢者は一人暮らしがお好き?
世間は、ベッキーと甘利大臣の話題で沸騰中ですが、そこはちょいと置いて、今日は「一人暮らし」の話。1人暮らしの高齢者は家族と同居している高齢者よりも生活の満足度が高く、悩みが少ない・・という調査結果が、明らかになったそうです。大阪府の医師達の調査だそうで。診察の際のやりとりで、「高齢者のお1人さま生活は、実は幸せなのでは」と感じた医師が、医師会の相談電話や日々の診療から60歳以上の1000人に聞き取り調査をした結果なんだそうですよ。その結果、独居の生活満足度の平均は73,5点で、同居の68,3点を約5点も上回り、悩みは少なかった・・とか。一方、家族と同居する人の満足度が低いのは、「家族への対応に苦慮するため」だろうとのこと。私は一人遊びが大好きなので、一人暮らしの気楽さ、自由さ、というのは、とてもよく分かります。ただ、それはよく分かる、と思う反面、しかし、このまま進んじゃまずいだろう・・とも思うんですね。この記事読んで、ウームと考えてしまいましたよ。私はずっと「一人暮らしは憧れ」と思っていた派です。出来れば、テイシュもいないと、ずっと晴れ晴れ気楽なのに・・とも密かに思っていて、まあ、しかしそこは、しかたないよなぁ・・とあきらめていたんです。その私が、息子夫婦からの「同居」の提案に、わざわざ家建ててまでして乗ったのは、きっとストレスはそれぞれあるだろうけれど、最終的には家族のために、それがいい・・と思ったからです。世間は「ヨメさんがエライ」「ヨメさんは勇気がある」と同居を望んだ息子のヨメさんをほめるばかりですが、今の時代は姑の方が、よほど気を使ってますよ。現実に、週末は私が家族全員のために夕飯を作っているし、孫の保育園のお迎えも、私の担当になってしまった。孫が熱出したりしたら、当然私が一日、家で子守です。同居スタート以来、私の自由時間は大幅に減ってしまった・・。もちろんヨメさんは、もっと気を使っているのかもしれません。テイシュも、パンツ姿で家の中をウロつけなくなってしまった。家族みんなが「自由で気まま」から一歩、遠ざかった日々ですが、でも、自信を持って断言できるのは、孫のためには、今の環境はとてもいい、ということでしょうか。ジジババもいて、様々な価値観が交錯し、家族が多くなった分、見聞きすることも、触れる社会も広がって、常に家族の誰かが、彼女のそばで見守っている、という環境は、2歳の子にとって絶対に幸せなもので、成長にとって、有効なものではないか。大勢で暮らすのは、当然一人暮らしよりストレスフルではありますが、「気楽」よりももっと大事なものが人生にはある、そんな風に思うんですね。私はだから、二世帯家族の選択は、間違っていなかった、と思っています。唯一、将来寝たきりになって、家族から厄介がられるようなことがあったら、どうしようか・・という心配がありますが。高齢者のみならず、今や、若い世代でも、一人の方が気楽だと、結婚も避け、おひとり様をエンジョイしようとする傾向がありますが、みんなが「気楽」を優先してしまう世の中って、目先の良さはあるんでしょうが、国としても、一人一人にしても、なにか大きなものを失うような気がします。日々、テレビ見ながら一人で食事する風景が、社会の当たり前の光景になるって、やっぱり、まずいのじゃないか、と思いますし。だからこういう記事を見ると、やたら不安になるんですが・・。