豊洲移転延期は、本当に都民ファーストなのだろうか?
小池都知事が、11月7日に予定されている築地市場の豊洲移転を 延期する、と表明しました。 その理由は、「安全性への懸念」と「巨額かつ不透明な費用の増加」 と「情報公開の不足」の3点だそうです。 ネットでは、「さすが小池さん」「都民の安全が最優先」 と大絶賛でありますが、私は、少々、どうなんだろ・・と思ってしまいます。 意地の悪い見方をすれば、小池さんのいう「都民ファースト」というより、 「小池都政アピールファースト」かなぁ・・という。 地下水の安全検査が終わっていないうちに移転するなんて・・ と私も当初は呆れていたんですよ。でも、よく聞いてみるに、 東京都は土壌中のベンゼン等が出てこないように、巨額を投じて 汚染土壌にカバーをし、過去7回検査して、すべてクリア。 今回、待っている検査は8回目の、念には念を入れて入れて入れて・・ ぐらいのレベルの検査だそうじゃないですか。 この8回目の検査結果がクリアされれば「もう全く問題なしですよ」 という最高レベルの安全基準クリアということになるらしい。 これ、小池さん最大の味方の若狭議員が解説していましたから、 信頼していいのだと思うのですが、そういうこと、 メディアはほとんど報道していませんよね~。 もちろん「100%の安全確保のため移転を延期して、その結果を待つ」というのも、 ありではありますが、ここまですでに検査結果が出ているならば、 前倒して移転してから、その結果を待っても、そう重大な問題があるとも思えない。 つまり多大な延期による損害を出しても、どうしても延期しなくてはならない・・ ということでもない。ましてや、他の理由の、「費用が増大したことの精査」、 「 「情報公開の不足」は、延期にする理由となるんだろうか・・と疑問です。 本日の記者会見で「延期にすることで生じる損害は都が持つんですか」 との問いに、小池都知事は「1日にいくらの損害になるか、それも精査が必要」 と答えたのみで、はて、そこをどうするかは、はぐらかしていましたよね。 そういうところ、上手いというか、ズルイです。 まあ、しかし、今や小池さんは「悪い都政の膿を出す正義の味方」 という社会現象になっていますから、なにをなさっても、 「さすが、小池さん」となるのでありましょう。 民主党が政権取った初期に似ている・・。 それにしても、豊洲の建物は、使いにくいらしい。 もちろん、移転したくない人達は、いろんなアラを見つけて言うわけですからその辺は差っ引いて考えなくてはならないのでしょうが、時間とお金と都の名誉をかけての豊洲市場建設でしょうに、 なんともおそまつなお話で。 日本人って、もっと慎重で精密だったはずなのにね。 人種がいい加減になっているのでしょうかねぇ。 なんとも怪訝。