豊洲移転を速やかに!と有識者はもっと声に出すべきでしょう。
新聞の折り込みに、豊島区の自民党都議の「活動リポート」が入っていました。 今回のチラシは、よくある総花的な活動報告ではなく、豊洲移転すべし、ということを大々的にアピールした紙面で、 ようやく自民党都議連も、しっかりして来たのかな、という印象です。 まあ、理性的に見れば、豊洲移転しか選択肢はないし、 世論も大分、変わってきたので、一挙に舵を切った、というところなのでしょう。 我が地元は小池知事のお膝元ですから、知事選の時、 「7人の侍」とマスコミから持ち上げられた区議の一人が都民ファーストの会から 都議選に打って出ることが決まっていて、 活動リポートの自民党現役都議には、厳しい状況下にあるんですね。 そういう中で、様子見に留まらずきちんと豊洲移転を打ち出したことは賢明でありました。 でも、テレビの世界はいまだ「小池ファンクラブ」状態で、 小池氏が都議選まで豊洲移転を決めないだろうことを容認しているようなコメントばかりです。 誰か一人ぐらい「都知事は、自分の選挙利用を優先せずに、都のために、移転を速やかに決意すべき」 と言ったらどうかと思うんですが、ほんと、誰もいいませんねぇ。 この、「小池ファンクラブ」状態って、なんなんだろ、と思いますが。 小池知事、記者会見で自民党に対して「築地バッシングの様相を呈していた。 現に営業されておられる方々がおられるわけで、営業妨害だという声も私どもに届いている」と言っていました。 また、「豊洲ありきでやってこられたのが自民党。強引に押し進めようとする姿勢がよく見えた」と皮肉たっぷりに語ってもいますが、築地が決して「安心安全」ではないことは、すでに誰もが 知っていることだし、そのために、東京都は30年もかかりながら豊洲移転を進めてきたわけでしょう。 「豊洲ありき」だったわけではなく、築地に代わるものとして、豊洲を選んできただけだし。 豊洲移転を進めてきたのは、自民党もそうですが、公明党もそうだし、議会で可決になったことだし、 そもそもその前に、東京都が、押し進めてきたわけで。 妙な理屈をおっしゃるものだ・・と私なんぞは思うわけですが、この点でも、 「ちょっと違うのではないか」というコメンテイターいませんね。 自民党が皮肉られることに、嬉しそうにニヤニヤするばかりで。 とにかく、一日も早く移転を決めないと、補償費はかさみ、維持費もかさみ、 道路はオリンピックに完全に間に合わないことになる。築地の状態も、すでに限界を超えている。地震でもあったら、どうするんだ・・じゃないですか。 小池知事が引き延ばすことの、メリットはひとつもなく、デメリットしかない、 ということ、マスコミは真剣に考えて欲しいものです。 まあ、この一年、さんざ豊洲が危険だと煽ってきたのはマスコミですから、 いまさら、「豊洲推進」を言えないのでしょうけれどね。愚かなことです。