大雪から学ぶこと
大雪から1週間が経って、いまだ雪の消えない東京。 今回、しみじみ痛感したのは、雪掻きというのは大切で、 振ってすぐ、サラサラ雪の時にしておけばまだ簡単なのに、 時間が経つと凍ってこびりつき、余計危険になり、余計取り除きにくくなる、ということ。(そんなことも、知らんかったんかぁ・・と言われそうですが) 大雪の経験の少ない東京で、行政による雪掻きなんて望むべくもなく、 とにかく、住民が協力して、最低限、自分の家の周りだけでも、 頑張って雪掻きしておかないと、町全体の迷惑になるということ。 こういう場合、住民のモラルというか、社会性というのが試されてしまうんですね。 そんなことを思いつつ、でも、私なんぞが雪掻きしても、全然はかどらないし、 腰を痛めるし・・といろいろ逡巡していましたら、昨日の日曜、 我が家の前を雪掻きしてくれる男の子と若いお父さんがいる・・。 我が家の前は、私道になっていまして、滅多に車が入って来ない分、 今回の雪がいつまでも残っていて、特に私道の端の、片側が目下空き家で、 片側が、若い夫婦が間借りしているけれど横の道を使うことはない・・間の所が、 いつまでも雪が消えず、どんどんアイスバーン化し、困ったことになっていたんです。 そこを、若い父子さんらが、一生懸命、削ってくれている。 自分家から、ちょっと離れているにも関わらず。 まあ、こういうりっぱな人たちもいるのねぇと感動し、出て行って お礼をお伝えし、「食べてください」と息子さんにお菓子を渡したんですが、 変なオバサン・・ってな感じに、怪訝な顔、されちゃいましたね。 で、結果、少なくともまともに歩けるスペースが開通し、 雪が全部なくなるまで、まだまだ時間が掛かりそうだし、 この道をどうやって車を出そうかと、心配は残りますが、 ツルンと滑って転ぶリスクなしに、向こう側にいけることになりました。 ありがたいことです。頑張ってくださったご家庭は、素晴らしい家庭です しかし、今回、多くの住人が学んだのではないでしょうか。 大雪の時には、お互い協力し合って、雪掻きをして、一日も早く、 快適な生活を取り戻すべし・・と。 これって、その他の災害にも言えるのだろうなぁ・・と学んだ次第で。 そんな話をしたら、福島に出張中の友人が、「雪国に来ると、 雪掻きはモラルだなんだと言っているレベルでなく、命に係わる」 とのメールを送ってくれました。 そりゃ、そうだ。 呑気に、地域の協力とか協調性とか、言っていられないのでしょうね。 雪国のみなさまのご苦労、私も頭では分かっていたつもりでしたが、 今回は、及ばずながら実感。ただただ頭が下がりますです。また、雪になるのでしょうか。もう十分、学んだから、勘弁・・でありますよ。