ハズキルーペの謎
海外在住の方には分かりにくいでしょうが、今、TVやネットでやたら宣伝しているハズキルーペというリーディンググラス、早い話が老眼鏡、ハズキルーペ側から言わせると、 「老眼鏡ではない、拡大鏡!」・・があるんです。 昔、眼鏡屋さんの横を通ると石坂浩二さん起用したポスターが貼ってありましたが、 あれを最近になって多額の広告費をつぎ込み、大々的に宣伝しているんですね。 どうやら「お洒落な老眼鏡」というのがコンセプトらしくって、 舘ひろし氏が若い女性と、訳アリの感じで食事して、 翌朝は、白いガウン姿で思わせぶりの台詞を言う・・というCMやら、 最近は渡辺謙・菊川怜さんを起用し、ハズキルーペ最高!・・なんて派手に アピールしています。 その頻度が尋常じゃなくて、テレビにやたらめったら出て来る。 番組のスポンサーにも、一体何本の番組にお金出しているの?敵に所かまわず、なっているようです。 ネットでヤフーを立ち上げるとこれまた頻繁に出て来るし・・ いくら広告費を使っているの?採算合うの?・・・と不思議で仕方ない。 だって、所詮たかが老眼鏡でしょ。一万円ちょっとでお洒落で日本製だから丈夫で、お尻で踏んでも割れない・・というのが売りらしいんですが、 その程度の眼鏡・・いくらでもあるし。 ハズキルーペの会社のHPを見てみると、 『ブランドを確立するため、50億円を越す広告宣伝費を投入し、 独創的なマーケティング手法と眼鏡業界に類を見ない宣伝広告費をかけています。 現在ハズキルーペの販売本数は250万本を突破いたしました。』とある。 この会社、資本金は3億円だそうですよ。 その規模の会社がどうやったら広告に50億円投入できるのか 目下、私の『七不思議』の一つです。 まあ、成功はしているのでしょうね。 今や、子供でもハズキルーペって知っているのではないか 全国有名デパート、大手書店、優良メガネ店21,500店舗で取扱いされ、 また海外マーケットを視野に、ヨーロッパ、北米に展開を始めているそうですし。 でも、本当に老眼鏡が必要な人は、ちゃんと検診して、自分に合った物を作るだろうし、 手が自由に使えるお洒落な拡大鏡・・だとしても、 百円ショップでも同じような物が売っているのに、 みんながみんな、怒涛のようにハズキルーペを買いたいと思うだろうか やっぱり不思議です。もっとも、化粧品だって原価はほんの数円であとはほとんど広告費だということも聞きますし、世の中、ってそういう風に動いているのかも。 ハズキルーペの経済システム。 どなたか教えて貰いたいものですよ・・。