迷彩服を着てみるイベントが潰されて…。
数日前の気になったニュース。 埼玉県鴻巣市の「エルミこうのすショッピングモール」で 20,21日に予定されていた自衛隊のイベントが、 日本共産党鴻巣市委員会などの要請で中止されたのだとか。 イベントでは自衛隊の子供用迷彩服の試着体験などが行われる予定だったが、 市民に不安を与えるとして同委員会がショッピングモールの館長に中止を求め、 施設側が自衛隊埼玉地方協力本部にイベントの中止を申し入れ、同本部が受け入れた。 中止となったのは「夏休み特別企画!自衛隊と警察ふれあいフェスタ 2018」。 自衛隊や県警の合同採用説明会や軽装甲機動車の展示などが行われる予定だった。 中止を求めたのは同委員会のほか、日本共産党鴻巣市議団、 新日本婦人の会鴻巣支部、平和遺族会鴻巣支部などで、 同党の鴻巣市議は「商業施設で子供たちに迷彩服を試着させるのは 違和感があるとの市民の声もあり、要請した」と話している・・のだという。 こういうの、どうなんだろ。 子供達が迷彩服を着てみる。自衛隊や警察のことを知り、 関係者と触れあう・・ことのどこがいけないのか こういう方々の言いたいことは分かります。 あれは戦闘服だ。子供の頃から「戦闘」になじますというのは いかがなものか。ナチスはそうやって、洗脳していったじゃないか・・という。 自衛隊の方達は、その迷彩服を着て、震災の時も大災害の時も、 国民のために働いてくれているじゃないですか。 ナチスのことを心から憎む人たちも、世界では、 軍人さん達の迷彩服姿に敬意を表し、身を挺して国のために戦おうという その志に感謝しかしていない・・というのに。 「違和感があるとの市民の声もあり、要請した」 というところがまた嫌らしい。 けしからん‥とは言わない。 「違和感」を覚える「市民の声」がある・・というなんとも 曖昧で漠とした、かつ自分は「市民の声を伝えただけ」と逃げる 卑怯なクレームだと思いますね。 ことに、この件は、共産党の力が発動された極めて政治的権力行使で、危険じゃないですかね。 政治権力が、民間のイベントに口出しし、 子供達の楽しみを潰しにかかる・・というの。 こういうクレームに「はあ、そうですか」と取り止めを決める 施設側も施設側だと思うけど。 こういうことこそ、テレビのワイドショーは取り上げて、国民的議論を繰り広げてみてはどうか。陰湿な個人攻撃ばかり、していないでさ・・。 保育園が近くにあると迷惑だ、と建設計画が潰されたり、 うるさいから、と子供達のお祭りが取りやめになったり、 食中毒が出たらどうする・・で餅つき大会が無くなったり、 クレームにより、何かが取りやめになる、ということが 最近増えているような気がするのですが、どうなんでしょ。 受ける側も「面倒なことに巻き込まれたくない」とすぐに 中止にしたり、取りやめたりする。 確かに、下手するとSNSで、とんでもない大騒動になったりもしますから、 事なかれ主義に走る傾向は分からないでもないし、 庶民の不満を声にし、発信していくことはいいことなんでしょうが、 なんかね、世の中が狭量になっているのが心配です。 そりゃあ、「なにもしないでおく」のが無事でありましょうが、 それじゃあ、世の中が、よくなることはない。 こういうところが今の日本の衰退の要因のひとつでは ・・と思ったりもするのですが・・かくいう私も 先日、近所のスーパー「ライフ」に、クレームメールを送ってしまった 購入したリンゴやベビーリーフが傷んでいることが相次いで、 それで腹立てたんですが、すぐに丁寧な返信があり、副店長から 連絡があり、新鮮な商品をいただいてしまいました。 レシート見せろ、とか、現物を持ってこい、とか言われなかった。 こういう丁重な店側の姿勢と言うのは、やっぱり、クレームを 甘く見て安易に扱うと怖いよ・・という経験則があるのでしょうねぇ。 クレーム力が強くなることの、善しも確かにあるのでありますが・・。