異例の事態なのだから異例の行動にもなるでしょうに。
安倍総理が皇太子殿下の下に年号の説明に参上した。 このことを報じるのにメディアは決まり文句のように 「きわめて異例のこと」の一言を付けている。 総理大臣が皇太子殿下を直接訪ね、ご説明をするのは、滅多にないことなのかもしれないが、 生前譲位というのが滅多にない異例のことで、 元号が替わる手続きと言うのも、滅多にない異例のことで・・ 異例の事態に次期天皇になられる皇太子さまに一国の首相が接触したところで、 それはむしろ、当然のことじゃないかと思いますけどね。 むしろ、ご説明に伺わなかったら、おかしいでしょ。 敢えて「極めて異例」というのを枕詞みたいつける意図が分からない。 安倍さんが何か企んでいるように印象つけたいのか・・と疑っちゃうよね。 ついでに言うと、防衛大の卒業生の中で今年度、任官拒否をした学生が 478中49人もいた、とFRIDAYが記事にしていました。 確かに学費もただ、お給料まで貰って、卒業した途端、はい、さようなら、 と別の世界に行かれてしまっては、いかがなものかとなるわけです。 記事は『任官拒否の理由は、「民間企業へ行きたいから」 「自衛隊には向いていないと思った」などだったという。 だが、彼らがそう考えるに至ったのは、こんな社会的な背景があるのかもしれない。 政治アナリストの伊藤惇夫氏が語る。 「安倍政権への不安があるのは間違いありません。今年の卒業生は、 ’15年に安倍首相が強引に安保法案を成立させた過程を見てきた世代。 『当事者』として、危険地域へと派遣される可能性と直面し、熟慮の末、任官拒否という道を選んだのでしょう」 あんな最高指揮官のもとでは働けない――。 現政権が続けば、任官拒否者はますます増えそうだ。』とまとめてありました。 まあ、言論の自由ではありますし、たかがFRIDAYではありますが、 こういう極めて一方的で感情的な分析だけを取り上げ恥ずかしくもなく平然と記事にし、公にするレベルの低さ。任官拒否が増えた理由を、きちんと関係者に取材でもして、防大生の現実でも浮き彫りにすれば、もう少しまともな記事になったでしょうにねぇ。最近のテレビも、新年度の報道番組のアンカーがかわいいカトパンだからいいとか、悪いとか、明るイメージが望まれるだとか、どうだとか・・そんなことばっかりだし。視聴者は正しい取材をしたニュースを鋭利な解説で聞きたいだけなのにね。視聴者をみくびるな・・って感じ。 日本のメディアって、すでに末期状態ではないか